「ひよっこ」第111回~もういっぺんやり直してえ。生ぎ直してえ | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ひよっこ」 第111
第19週 「ただいま。おかえり。」
もういっぺんやり直してえ。生ぎ直してえ

 

 

実さん、2年と8か月ぶりに

奥茨城に帰ってきました。

 

次郎) いがったな、みね子。

みね子) うん。ありがとう。

次郎) 俺もみね子と実に乗って

  もらえて、うれしいよ。

みね子) そう?

次郎) あぁ。俺のこの仕事は、

  今年で終わりだ。バスにもう

  車掌は必要ねえんだと。

  ワンマンカーっつうのになるんだ。

  全部な。

みね子) じゃあ、これからどうすんの? 

   次郎さん。

次郎) いや、まだわがんねえ。へへ…。

  んだがら、みね子と実に乗ってもら

  えで、うれしいよ。

実) あの…。

次郎) おっ、何だ? 実!

実) ご苦労さまでした。

みね子) ご苦労さまでした。

次郎) 何だよ、泣がせんなよもう!

みね子) フフフフ!

実) あの…。

次郎) ん?

実) 私は、バスに乗るとぎは、

 どごに座ってましたか?

次郎) あぁ…。実はずっと俺としゃべる

  ために、こごに座ってだよ。いっつも。

実) そご、いいですか?

次郎) おう! おうおうおう!

  来い来い、来い!

(移動していつもの席に座る実)

(何かを探すように見回す実)

 

(回想)

ちよ子) あっ!

進) あっ!

みね子) 見える?

進) 見える。

みね子) 来たんじゃない?

ちよ子) 父ちゃん乗ってるかね?

(到着するバス)

ちよ子) お父ちゃんだ!

実) あ~ただいま!

ちよ子) お帰り!

進) お父ちゃん! お父ちゃん!

実) ありがとな~。

 迎えに来てくれだのが。

 ありがとな!

ちよ子) これ、プレゼントだ。

(花束を実に渡すちよ子)

実) ああ、ありがとう。

みね子) お帰りなさい。

実) ただいま。

 

(バスから降りる実とみね子)

次郎) んじゃな。

みね子) うん。ありがとね、

   二郎さん、小太郎さん。

小太郎) おう。

次郎) いつかまた酒でも飲もうな、実。

  バガで恥ずかしい思い出、いっぺえ

  思い出させでやっからよ。

実) ありがとう。

次郎) うん。じゃあな!

(バスを見送り、歩きだすみね子)

みね子) こっちだよ。こっからうぢまで、

   歩いて1時間ぐらいかな。遠いね。

実) うん。

(みね子と歩きながら景色を眺める実)

みね子) 秋になっと、コスモスが

   い~っぱい咲くんだよ。

実) へぇ~。

 

(回想)

ちよ子) 待って、進、早い!

実) どうだ? 高校は。

みね子) うん。楽しい。

   とっても楽しい毎日です。

実) そうが。

みね子) うん。ありがとう。

実) おう。

 

**********

 

みね子) あれ。あれがうぢだよ。

(赤い屋根の母屋と青い屋根の納屋)

みね子) 何か怖い?

実) 大丈夫だ。行こう。

みね子) うん。

 

**********

 

(畑で作業をしている茂と美代子)

みね子) お母ちゃん! じいちゃん!

(顔を上げる2人)

茂) おぉ…。

(実に向かって走り出す美代子)

実) 帰って…きました…。

美代子) お帰りなさい。

実) ありがとう。

(茂に向き直り、頭を下げる実)

(頷く茂)

(実の手から鞄を取り、家に向かう美代子)

(茂と頷き合い、実の後を追うみね子)

 

**********

 

実) お父さん…。美代子…。

 みね子…。ちよ子…。進…。

 ご心配をおがげして、すみませんでした。

 申し訳ないです。それから…。

 自分の家族のこどが、わがんなくて…。

 何つっていいのが…。

 本当に、ごめんなさい!

(首を横に振るちよ子)

(真っ直ぐ実を見ている進)

実) 記憶が戻っかどうがもわがんねえし。

 自分がどうなんのがも、

 さっぱりわがんねえ…。

 んでも! こごで、取り戻してえ。

 もういっぺんやり直してえ。

 生ぎ直してえ。

 そう思って、帰ってきました。

 どうが、よろしくお願いします。

(頭を下げる実)

(畳に両手をつき頭を下げる美代子)

茂) よぐ、帰ってきたな。

 よぐ帰ってきた。

(涙がこみあげる実)

実) ありがとうございます…。

茂) あっ、美代子。メシにすっぺか。

 腹減ったな。

美代子) あっ、はい。

進) いいのげ? もういいのげ?

 話終わり? 父ちゃん!

実) おぉ…。

(実に飛びつく進)

実) ハハハ! 進がぁ。結構重いなぁ。

進) 大きくなったよ。

実) 大きくなったか…そうか。

ちよ子) お帰りなさい、お父ちゃん。

実) ありがとう…ちよ子。

(うつむくちよ子)

みね子) いがったね、進。


**********

奥茨城に帰ってきたみね子と実。まずはバ

ス。外の世界と村をつなぐのは、次郎さん。

ワンマンカーになるので、車掌の仕事は今

年で終わりだという次郎。次郎のことは忘

れてしまっていても、人を思いやる気持ち

は忘れない実。次郎に「ご苦労さまでした」

と自然に言葉が出てくるのが、実という人

の人柄なんだよね。ありがとうと、ごめんな

さいが言える人。思い出せなくても、聞いた

話から、いろいろ忖度できる人なんだよね。
思い出せなくても、家族が自分に期待する

言葉、態度を、想像することが…できる人。

 

あかね荘で、みね子ちゃんからみね子と呼

んだ時から、心の中で練習したんだろうね。

お父さん、美代子、みね子、ちよ子、進…。

本当は覚えのない人たちを、呼び捨てにす

るのは抵抗があるもの。でも「美代子さん」

と他人行儀に呼べば、美代子が傷つくのも

分かっているのよね。心底優しい人なんだ

ろうと思う。だから、世津子さんも手放せな

かったんだろうね、実との優しい時間を…。

 

それでもさすがにまだ、「ただいま」とは言

えずに、「帰ってきました」が精一杯の実。

 

記憶が戻っかどうがもわがんねえし。
自分がどうなんのがも、

さっぱりわがんねえ…。

んでも! こごで、取り戻してえ。
もういっぺんやり直してえ。
生ぎ直してえ。
そう思って、帰ってきました。
どうが、よろしくお願いします。

 

「よぐ帰ってきた」と声をかける茂。よく帰

ってきてくれた。今は…それだけで十分。

茂さんの気持ちにジ~ンときたところに、

お父ちゃんにまっすぐ飛びついて行く進

の姿に泣けて泣けて…。きっと気持ちは

一緒に飛びつきたいはずなのに、ちょっ

と大人にならざるをえなかったちよ子の

健気さにも泣けてきて…。お父ちゃんが

いなくなって、みね子も、ちよ子も、早く

大人にならなければいけなくなったんだ

よね…。無邪気だったちよ子が恋しいよ。

 

ラストの写真のコーナーでの、ピヨピヨっ

てひよこの鳴き声が、鶏の(若鶏?)の

鳴き声に変わっていて、ちょっと驚いた。

だって、うめき声みたいなんだもの~。

つまり今日、みね子はひよこから、更に

成長したってことなんだろうね、きっと。

分かりやすいけど…ピヨピヨのほうがい

いかな。聞かされるほうの身としてはw

 

半分帰ってきた実。もう半分は、思い出

さなくても、また新しく継ぎ足していけば

いいんじゃないかな。もう一度最初から、

知ってもらえばいい。大丈夫、きっと…。



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