「てるてる家族」(再放送)第142回 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「てるてる家族」 第142回

春子(紺野まひる)の結婚式のために、夏子(上
原多香子)が帰って来た。家族で食卓を囲んで
いると、弘子(森口博子)と松本(桂小米朝)が夏
子の好物を持って現れる。寺井夫婦(九十九一
・紅萬子)と萩原(ほんこん)も夏子にサインを求
めにやって来て、にぎやかな夜となる。食事の後、
一同はヨネ(藤村志保)の仏壇に手を合わせる。
次の日、岡谷(川岡大次郎)があいさつに来るが、
春男(岸谷五朗)は目を合わせようともしない。

**********

春男) ほな夏子。お帰り。
一同) お帰り!
夏子) ただいま。
春男) やっと家族でのんびり過ごせるな。
    うん。ほな、頂きます!
一同) 頂きます!
弘子) 夏ちゃ~ん!
松本) お帰り!
夏子) 弘子ねえちゃん、松本さん、ただいま。
弘子) いや~ほんま夏ちゃんや!
    お帰りなさい。これな、そろそろ帰って
    くる頃や思て、サバのみそ煮、作って
    待っててん!
夏子) ほんま? うれしい!
    弘子ねえちゃんのサバのみそ煮、
    ずっと食べたい思ててん!
弘子) 食べて、食べて!
秋子) おっちゃんらごはんまだ?
松本) まだやけど。
秋子) ほな食べる?
松本) ええの!?
秋子) うん。
弘子) すんません。
春男) 早よせえ! 早よせえ!
松本) いや~悪いなあ。
春男) 落ち着けへんがな、もう。
弘子) あっ、秋ちゃん、ええよ。
秋子) ほんま?
弘子) うん。
照子) 弘子ちゃん。私かてもう、
    サバのみそ煮はプロやで~。
弘子) アッハハ! おかみさん。ハハハ…!



照子) 何してんの!? あんたなら!
    飢えた猫みたいに!
弘子) フフフ…! 食べてな。フフフ!
春男) まっ、あの…落ち着いてな、ゆっくり。
    夏子、ゆっくりしいや。なあ…。
    ほな、頂きます!
一同) 頂きます!
寺井) は…春男ちゃん! 春男ちゃん!
    ああ、おったおった! おった…!
都子) 夏ちゃんや、夏ちゃんや、
    夏ちゃんや~!
夏子) おっちゃん、おばちゃん、ただいま。
寺井・都子) お帰りなさい!
寺井) さっき表ほら、通ってんの、
    見たような気ぃしたから。
    ちょ…ちょっとええか? あ…じゃあ、
    あの…サインもろて、ええかな?
夏子) ええよ。
都子) 店に飾っとくさかいな。
春男) そんな明日でええやろ!
    そんなのもう…。
    白衣のままで毛ぇ落ちるやないか!
秋子) おっちゃんらごはんまだ?
春男) そんなん聞いたらあかん!

(色紙にサインを書く夏子)
弘子) かっこええ!
寺井) 写真も、ええかな…?
夏子) ええよ。
都子) 冬ちゃん!
    あんた、そっちから撮って!
    なっ! ここ3人で。
春男) そんなんしなくても…。
    落ち着かへん…。
都子) 寄ってや!
春子) は~い笑って~。
冬子) はい、チーズ!



萩原) 夏ちゃ~ん! お帰り!
春男) 何やねんな!
萩原) サインもろてええかな?
春男) 飢えた宇宙人みたいな顔して…!
萩原) いや、ええがなええがな。あの…
    「おっちゃんのたこ焼き最高」て
    書いてや。
夏子) たこ嫌いやねん。
萩原) ええ~!? ええやん!
    書いて! お願い!
夏子) ええよ。
春男) いっこも落ち着けへんがな!
松本) 頂きま~す。


**********

(仏壇に手を合わせる夏子)
夏子) おばあちゃん、ただいま。
照子) 久しぶりにみ~んなそろたね。
春男) ほんまやな。
冬子) 夏子姉ちゃんが東京に行ってから、
    ほんまにいろんな事があったね。
春男) ほんまやなあ。
照子) うれしい事…悲しい事もあったね。
    けどみんなこんな大きなって…。
    お母さん。みんなこんなに立派に
    成長しましたよ。
春男) みんな健康で、何よりやったな。
ヨネ) 照子さん。
照子) はい。
春男) え…?
ヨネ) 春子。
春子) はい。
ヨネ) 夏子。
夏子) はい。
春男) え…?
ヨネ) 秋子。
秋子) はい!
春男) え…?
ヨネ) 冬子。
冬子) はい。



ヨネ) みんなよう頑張ったな。あの世でえら
   い気ぃもんだけど、楽しませてもろたで。
   これからも、しっかり、お気張り。
一同) はい!
春男) えっ、何? 何や…? ハハッ…。
一同) フフフ…。



春男) 何笑てんねん…?


**********

春子) ただいま!
冬子) あ…あっ、岡谷さん!
岡谷) こんにちは。
冬子) こんにちは。
岡谷) いや~ええ店やねえ、ほんま!
冬子) あっ、開店祝やったら、
    まだ受け付けてますよ。
岡谷) あ…そやったな。
冬子) うん。
春子) 冬ちゃん。
冬子) 冗談やて。
岡谷) 何がええ?
冬子) …春子姉ちゃんの幸せ。
春子) もう、冬ちゃん!
岡谷) お安い御用や。
春子) 安うないよ!
岡谷) そやな。ハハハ!
冬子) ハハハ…! アホらし。
春子) あっ、お父ちゃんは?
冬子) あっ、工場にいてる。
春子) ほんま?
冬子) うん。
春子) あっ、お父ちゃん!
岡谷) あっ、どうも!
春男) あ…。
岡谷) あの…式の、最終打ち合わせ、
    してきました。
春男) うん。
岡谷) あの…あさっては、
    よろしゅうお願いします!
春男) うん…。ほな…。
冬子) はいはいはい。…えっ?
春子) お父ちゃん! ああ、もう…堪忍ね。
岡谷) ええって。
    お父さんの気持ち、よう分かるし。
春子) ほんましゃあないな。この期に及んで。
岡谷) 春ちゃん。一番先に、僕たちの事を、
    分かってくれた人やんか。
春子) うん…。
岡谷) なっ? ほなあさって。
春子) うん。
岡谷) 楽しみにしてんで~。逃げんといてや!
春子) そっちこそ!
岡谷) フフフ…! ほなね。
春子) うん。またね。
岡谷) はい。冬ちゃんも。
春子) 寝坊せんといてよ~!
岡谷) は~い!


**********

春子) お父ちゃん。
春男) ん…。
春子) どないしたん? 岡谷さん、「最後に
    お父ちゃんに挨拶しておきたい」言う
    て、わざわざ家に寄ってくれたんやで。
    それやのに、ろくに目ぇも合わさんと。
春男) 堪忍。結婚式では
    ちゃんと目ぇ合わすよって…。
春子) 当たり前や。…頼むで。



春男) …うん。結婚したら…
    ちゃんと、仲良うしてくよって。
    安心しい。…堪忍。
春子) ほんまやで?
春男) はい。



春男) ええて。
春子) ええから。
春男) …おおきに。
春子) お父ちゃん…長い間…



春子) ここでパン作ってきたんやね。





春男) (せきこみ)
春子) 私な、小学生の時、パン屋の
    娘やいうの自慢やってん。
春男) アハハ…。あのころは、
    パンも、ごちそうやったからな。
春子) この工場は、冬ちゃんと和ちゃん
    が受け継いでくれんのやろ?
春男) どやろな。
春子) お父ちゃん、うれしいやろ?
    あの2人が結婚したら、安心よね?
冬子) 春子姉ちゃん! 何言うてんの!?
    けったいな事言わんといて!
春子) ええやんか。
    お父ちゃんに聞いたかて。
    お父ちゃんは、あの2人が結婚
    しても反対せえへんやろ?
冬子) ちょっと、春子姉ちゃん…。
春男) 結婚なんかせんかてええ!
    せんかてええねん。


**********

テレビ) ♪血の涙 流して泣いた
    人間的な姿が 私には 人ごとだと
    どうしても 思えないの。
    私も あなたと泣いていい?



**********

春子) あ~っ! 夏ちゃん!
夏子) うん?
春子) これ覚えてる?
夏子) あっ、最初の靴や!



春子) そう。お母ちゃんが最初に
    買うてくれた靴や。
秋子・冬子) へえ~。
春子) 買うてもろた時はうれしいて
    抱いて寝てたわ。
冬子) えっ? いや、危ないやんか。
    刃、出てんのに。
春子) フフフ…。
夏子) 「練習せえへんのやったら脱ぎ!」
    言われた事もあったなあ。
春子) そやったわ。私泣いてしもて。
夏子) お母ちゃん、あのころが一番
    元気やったんと違う?
春子) うん。夢ばっかり見てた頃や。
冬子) なあ、春子姉ちゃん。
春子) うん?
冬子) 春子姉ちゃん、今夢てある?
春子) 夢?
冬子) うん。
春子) そらあるで。
冬子) 何?
春子) これから見つける事や。
    これから、新しい夢を見つける事が、
    今の私の夢や。
冬子) 何や、昔の私みたいやんか。
春子) そうや。
    冬ちゃんはずっと幸せやったんやで。
夏子) ほんまや。
冬子) えっ…? よう分からへん。
秋子) よう分からへんのが幸せや。
冬子) はあ…それが分からへん。
春子・夏子・秋子) ハハハ…!
冬子) な…えっ…?



その晩私たちは、
夜中までいろんな話をしました。

**********

冬子) ありがとうございました。
秋子) ありがとうございました。
春男) おおきに!
秋子) いらっしゃいませ!
冬子) あっ! 先生!
稲本) こんにちは。
春男) 先生!
稲本) すてきなお店ね。
冬子) おおきに。
春男) あっ、どうぞどうぞ。
冬子) あっ、呼んでくるわ。
稲本) すいません。
冬子) お母ちゃん! 春子姉ちゃん!
照子・春子) うん?
冬子) あの…先生! 稲本先生!
春子) えっ? 稲本コーチ?
照子) …が、どないしはったん?
冬子) …が、今お店に来てはる。
春子) えっ、ほんまに!?
照子) 来てはんの? いや~!

冬子) お母ちゃん! 危ない。危ないで。



照子) ごめんごめん。頼むで。ああ~。


**********

照子) いや~稲本先生!
    お久しぶりでございます。
稲本) お久しぶりです。
春子) 先生、ほんまにお久しぶりです。
稲本) 春子さん。この度は、おめでとう。
春子) ありがとうございます。
照子) 先生。いつ大阪の方に?
稲本) 今日です。明日のためにね。
春子) わざわざすみません。
稲本) でも明日まで待ちきれなくて
    今日来ちゃった。
春子) ありがとうございます。
稲本) 別にね…もう、私には、言える事
    なんて何もないんだけど。「おめで
    とう」ぐらいは、落ち着いてちゃんと
    言いたかったから。
春子) 先生…ほんま長い間、
    お世話になりました。
稲本) いや、ちょっ…やめてよ。
    言う相手間違ってるわよ。フフッ。
春男) あっ、いや…ほかにはもう
    言わんかてええんです。
稲本) でも…春子さんとは長いつきあい 
    だったわね。あなたがまだ、小学生
    の頃からだったものね、
照子) ほんまにねえ…。
春子) あっという間でした。
稲本) 過ぎてみればそうね。
照子) あっ、先生。
稲本) はい。
照子) 明日のスピーチ、
    よろしゅうお願い致します。
稲本) あ…自信はありませんけど。
春男) すんませんね、本当に…。
春子) お願いします。
照子) 人感動さしてくれるような事言う
    てくれはんのは先生しかいてはら
    へんのです。
春男) 何を期待してんのや、お前は…・。
稲本) 私きっとおかあさんの事ばっかり
    話すから、笑い話にしかならない
    と思いますよ。
一同) ハハハ…!
春男) そやそや。笑い話や。笑い話や。
照子) まあ、それでもええんです。盛り上げ
    てくれはったら。先生の順番は最後の
    方のええとこで組まして頂いてますよ
    ってに。まず、春子がお色直し終わっ
    て場が十分に和んだら、私がお色直
    しをします。
一同) えっ?
照子) それで、「宴もたけなわでございます
    が」て司会のこの人が言うんです。
春男) いや、何で司会やねんな?
照子) そしたら先生がパ~ッとスポットライト
    を浴びて、登場します。どないです?
    この流れるような、フィギュアスケート
    のようなプログラムは!
稲本) アハッ…よう分かりませんわ。
春男) 気にせんといて下さい。
夏子) 先生、お久しぶりです。
稲本) 夏子さん! うれしいわ! 夏子さん
    にまでお会いできるなんて。大変な
    ご活躍よね。私「紅白」見てたのよ。
    あの曲、いいわよねえ。
照子) ♪街の灯りが~
春男) いや、ええねん、ええねん。
稲本) ♪とてもきれいな ヨコハマ
一同) あっ、「きれい『ね』」。
稲本) いや…やだ、どうしたんですか?
    みんなでそんな急に…。
    あ…じゃあ、私、そろそろ…。
照子) ああ、先生! もしよろしかったら
    みんなで一緒にごはんでも…。
稲本) いえ。今日は水入らずでお過ごし
    の日でしょうから。私はこれで。
    じゃあ春子さん。
    明日楽しみにしてるわね。
春子) ほんまに、ありがとうございました。
稲本) それじゃ、失礼します。
照子) ありがとうございました。
春男) 「きれい『ね』」やからな。
一同) うん。



**********

弘子ちゃんが持って来たサバのみそ煮に、「飢
えた猫」のようにみんなが群がる姿に笑った!
やっぱり、弘子ねえちゃんの味が恋しいよね~。

夏子が帰ってきて家族そろってすき焼き…の場
に、次々と客が訪れるお約束の展開。そのあと、
これまたお約束のヨネさんも登場。いつの間に
か、春男以外の全員に見えるようになったのね。
もう何だか、ヨネさんが座敷童化しているような。

相変わらず岡谷と目を合わさない往生際の悪い
春男に、春子の思わせぶり攻撃が炸裂。「長い
間…」のセリフが始まると、過剰反応して、バク
バクする春男が可愛くて。こっそりのぞき見しな
がら一緒にこける辰造&和人には「こらこら…」
って思うけど。父親の純情をのぞいちゃダメ~!

結婚なんかせんかてええ!
せんかてええねん。

本音を吐いた後、ガックリして照子の肩に甘える
春男と、無言で受け止める照子。娘を嫁がせる
親の寂しさが感じられて…切なくなってしまった。

稲本コーチが歌詞を間違え、「とてもきれい『な』」
と歌ったところに、一斉に「きれい『ね』」とツッコん
だのを勘違いして嬉しそうに照れまくるというエピ
ソードを受けての、夏子の「ブルーライトヨコハマ」
の歌詞表示の、「ね」の強調には遊び心を感じた。
ドラマ作りに愛を感じるドラマは面白いってこと♪


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