「まれ」 第33回
第6週 「母娘キャロットケーキ」
第6週 「母娘キャロットケーキ」
キャロットケーキとキッチンウイッチ
幸枝) 嫌い?
希) 好き。好き…大好き! まんでうまい!
幸枝) キャロットケーキよ。
希) ニンジン?
幸枝) 藍子がね、大好きなケーキなの。
結婚20周年パーティー、
このケーキで、お祝いしましょう。
希) うん!
**********
幸枝) ケーキはね、ほんの少し加減を変えただけで、
確実に、美味しさの、出来が違ってくるのよ。一
つ一つの工程で、一番美味しい加減を探して、
造っていくの。
希) はあ~。気や遠くなるわいね。
**********
希) おばあちゃんは、
なしてケーキ職人になりたかったんけ?
幸枝) パティシエよ。
希) あん?
幸枝) フランスではね、
菓子職人をパティシエって呼ぶの。
希) パティシエ?
幸枝) どうしてパティシエになりたかったのかって
いうと、食べてくれた人の、笑顔がうれしかっ
たから。
希) ほれ、分かる!
幸枝) なんてほざくやつは、まず、脱落していくわね。
希) あん?
幸枝) 世界一のケーキを作りたいからよ。
誰のためでもない。私自身が、
世界一美味しいケーキを作りたかったから。
希) 世界一なんて、想像もできん。
大変やってんろ?
幸枝) まだね、藍子のお父さんに会う前に、初めて
フランスに修業に行った時ね。小さな安いアパ
ートに住んで、お人形を一つ買ったの。
希) 人形?
幸枝) キッチンウイッチって言ってね。ヨーロッパで
は、魔女のお人形を台所にこう、ぶら下げる
習慣があるのよ。家に幸せを呼んだり、料理
を美味しくしたり。
希) キッチンウイッチ?
幸枝) 世界一のケーキを作るまでは、人には頼らな
い、絶対に負けないって決心してね。悔しい事
も、泣きたい事も、弱音は全部その子に吐いた。
あの子のおかげで、やってこられたわ。
でもね、引っ越しの時に、なくしてしまったの。
希) 応援してくれとってんね、ほの人形や。
幸枝) あら、希も、応援したいって言ってたわよね?
移住してくる人たちの事。
希) うん。
幸枝) いいの? 人の応援だけで。
自分のしたい事は、ないの?
**********
文) ほやけどよう分からんがになったわいね。
あんたなして、徹と結婚したんけ?
藍子) ん?
文) 似とるがいね、徹と幸枝さんちゃ。
2人とも、自分の夢の事になったら、
まわりやな~んも見えんがになる。
藍子) 似てませんよ。全然違います。
徹さんの夢は家族のためやけど、
あの人は自分のためだけの夢やさけ。
**********
洋一郎) ほやけど、あいつ、一子の事本気やって
言うたくせに、まだ希の事気にして…。
一子) 口に出したら本当になってしもうさけ、やめて。
圭太も気づいとらんがに、
わざわざ気づかせんでいいわいね。
洋一郎) ほやけどお前…。
一子) いいげんて。うちやもっと魅力的になるさけ。
グイッと向かせてやるわいね。
**********
圭太) いや…楽しそうやな、ケーキ作り。
希) うん。楽しいよ。
圭太) やっぱし、あれやな。好きなことっちゃ、
楽しいな。俺も夜中まで漆の修業しとるけど、
全く眠ならんし。
希) 何やいね? 何や言いたいんけ?
圭太) お前、やっぱり、ケーキ職人の道…。
希) ならんよ。
圭太) 即答かいえ。
希) 今ケーキ作っとるがは、お母さんのためやさけ。
圭太) 無理、しとらんか?
希) あん?
圭太) いや、お前さっき、まんでいい顔しとったさけ。
後悔しとらんかと思うて。
希) 後悔?
圭太) 市役所に入った事。いらん事ばあかしするっ
ちゅうて、うちの親父も言うとったし。
希) はあ? 応援しとるげがいね。市民の皆さんを。
圭太) 応援の仕方に問題あるんじゃねえげ?
希) あんた、わざわざ追いかけてきて人の悪口け。
圭太) あっ、いや…違う。
希) ほんならね。急ぐさけ。
圭太) ありがとな! ちゃんと言うとらんかったさけ。
俺、お前に喝入れられんかったら、漆やめとる
とこやった。ありがとうな。無理しとらんがなら
いいげん。お互い頑張ろうな。
希) うん!
ケーキはね、ほんの少し加減を変えただけで、
確実に、美味しさの、出来が違ってくるのよ。
そう。たぶん、そういうことが、味の違いなんだろうな
って。同じ名前のケーキでも、有名パティシエと、町
のケーキ屋さんでは、ビックリするぐらい差ができる。
クリームの滑らかさ、スポンジやタルト生地の口触り、
すべてのレベルが違い過ぎる…のが、美味しいケー
キを食べるとよく分かる。見えない手間をかけること。
それはケーキでも輪島塗でも、何でもそうなのだろう
と思う。かけた手間は…その分、どこかに差ができる。
徹と幸枝が似ていると指摘する文。まあ、ある部分で
は似ているし、藍子さんが反発する気持ちもわかる。
でも傍から見れば、母を嫌っているなら、もっと堅実
な男性を選ぶんじゃないの?と思わなくもない。藍子
自身も気が付いていない母への想いがありそうです。
周りは気づいているのに、当の本人はなかなか気づ
けないでいるのは、圭太の希への気持ち、希のケー
キ作りへの気持ち。気づいていない者にわざわざ教
えてやることはないという、一子は正しい。とはいえ、
そういう鈍い男と女は、結局まわりに迷惑をかけまく
るのだけれど…。あれも青春、これも青春真っ盛り!
なのにこの恋バナに萌えが感じられないのが残念w
幸枝から出て来た「キッチンウイッチ」のお話は、どう
考えたって、あの魔女姫人形のこと。おばあちゃんが
なくした人形が、孫の元にたどりついたというのなら、
それはもう、どうしたって、運命としか言いようがない。
あの人形を見つけたのは徹だから、やっぱり徹と幸
枝は波長が似ているのでしょう。なんだかんだで、た
どりつくところは運命とDNAに導かれるというお話?
ロマンチックではあるけれど、ここまでメンドクサイお
話にしなくてもよかったような…なんて思ってしまう気
持ちは封印…といいつつ、こうなったらもう、早く全て
リセットして横浜編になってほしいと思ったり…ハハ。
そう。たぶん、そういうことが、味の違いなんだろうな
って。同じ名前のケーキでも、有名パティシエと、町
のケーキ屋さんでは、ビックリするぐらい差ができる。
クリームの滑らかさ、スポンジやタルト生地の口触り、
すべてのレベルが違い過ぎる…のが、美味しいケー
キを食べるとよく分かる。見えない手間をかけること。
それはケーキでも輪島塗でも、何でもそうなのだろう
と思う。かけた手間は…その分、どこかに差ができる。
徹と幸枝が似ていると指摘する文。まあ、ある部分で
は似ているし、藍子さんが反発する気持ちもわかる。
でも傍から見れば、母を嫌っているなら、もっと堅実
な男性を選ぶんじゃないの?と思わなくもない。藍子
自身も気が付いていない母への想いがありそうです。
周りは気づいているのに、当の本人はなかなか気づ
けないでいるのは、圭太の希への気持ち、希のケー
キ作りへの気持ち。気づいていない者にわざわざ教
えてやることはないという、一子は正しい。とはいえ、
そういう鈍い男と女は、結局まわりに迷惑をかけまく
るのだけれど…。あれも青春、これも青春真っ盛り!
なのにこの恋バナに萌えが感じられないのが残念w
幸枝から出て来た「キッチンウイッチ」のお話は、どう
考えたって、あの魔女姫人形のこと。おばあちゃんが
なくした人形が、孫の元にたどりついたというのなら、
それはもう、どうしたって、運命としか言いようがない。
あの人形を見つけたのは徹だから、やっぱり徹と幸
枝は波長が似ているのでしょう。なんだかんだで、た
どりつくところは運命とDNAに導かれるというお話?
ロマンチックではあるけれど、ここまでメンドクサイお
話にしなくてもよかったような…なんて思ってしまう気
持ちは封印…といいつつ、こうなったらもう、早く全て
リセットして横浜編になってほしいと思ったり…ハハ。
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