東京にオリンピックを呼んだ男

東京にオリンピックを呼んだ男






●相関図




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そこに風は吹いても、
その風は目には見えません。
風のすることが、見えるのです。

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田畑）　私ね、あなたとお会いしたら、なぜか、　
　　　　未来の話をしたくなりました。
勇）　未来の話？
田畑）　はい。日本は今、戦争の傷痕から、ようやく、
　　　　立ち直ろうとしてます。しかし、その復興のスピ
　　　　ードは…まあ水泳選手権大会にたとえたら、予
　　　　選落ちのスピードです。その復興のスピードを
　　　　上げるには、どうしたらいいか。私ね、日本の、
　　　　国民一人一人が、夢と希望を持つことだと、そ
　　　　う思います。この日本の首都、東京で、オリン
　　　　ピックを、開催したいと、思います。
勇）　えっ？
田畑）　どう思われますか？
勇）　素晴らしいと思います。
田畑）　よかった。いや、和田さんだったら、
　　　　そう仰ってくれると思ってました。なあ？
北島）　はい。
勇）　そんな夢みたいな話、誰が聞いたって、
　　素晴らしいと言うに決まってます。

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平沢）　私は、こういうように言える日が来る事を、心
　　　　から待ち望んでいます。すなわち、「オリンピッ
　　　　クが、アジアにやってまいりました。これで、オ
　　　　リンピックの輪が、アジアにもつながりました」
　　　　と。日本では、小学校の教科書にも、オリンピ
　　　　ックの精神が、説かれています。日本の子供
　　　　たちは、その目でオリンピックを見られる日が
　　　　来ることを、心から待ち望んでいることでしょう。
　　　　皆さんは、「Far East」という言葉を、耳になさ
　　　　った事があるでしょう。極東。Far East。しかし、
　　　　日本は、もはや、ジェット機が飛ぶようになった
　　　　今、「Far」ではありません。遠いのは、国同士、
　　　　人間同士の理解です。国際関係や、人間関係
　　　　の上での、距離をなくすためには、人と人とが、
　　　　直接会う事が、一番。お互いを、理解するとこ
　　　　ろから、世界平和が始まります。西洋で咲いた、
　　　　オリンピックという花を、今こそアジアで開かせ
　　　　るべき時です。西洋で開いた、オリンピックとい
　　　　う花を、今こそアジアで咲かせてほしいのです。

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田畑）　和田さん。ありがとう。
　　　　よかった。
勇）　おめでとうございます。
田畑）　ありがとう。
　　　　やったよ。東京で。
勇）　ありがとうございました。
田畑）　とんでもない…
　　　　こちらこそ、ありがとう。東京。

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パパ。
あなたはいつも自由で、
暖かな、風のような人でした。
あなたという風が吹くと、
そこにいるみんなが、笑顔になれたの。

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東京オリンピック誘致を実現させた故和田勇氏（アメ
リカ名＝フレッド・イサム・ワダ）さんの存在を全く知ら
なかったのですが…観てよかった！ 和田さんの事を
知る事が出来てよかった～！と、心から思いました。
2020年のオリンピック招致のときの「おもてなし」のス
ピーチが話題になったことで、ロビー活動というもの
の大変さは、何となく理解してはいたけれど。敗戦後
の日本が立ち直っていくための「オリンピックの開催」
だったんだなあと。今また、東日本大震災の傷あとか
ら真に立ち直るために、東京オリンピックが必要だっ
たんだなあと…。改めて、実感できた気がしたのです。

「日本の、国民一人一人が、夢と希望を持つこと」…。
未来に、夢と希望、はっきりした目標を持つことが、私
たちに力をくれる。それって、すごいことなんだなあと。

ラストに流れた、みゆきさんの歌にまたも涙、涙…。
本当に、和田さんの物語にふさわしい、歌詞でした。

あなたは停(と)まりもせず そのまま歩いてゆく

面倒な道ばかりを あえて歩き続けてゆく

私は自分を恥じる あなたを思って恥じる

ラクな道へ流れくだる 自分の安さを恥じる

「見なさい」 あなたの目が

「見なさい」 私を見た

「怖れるなかれ 生きることを」

鷹の目が 見つめて来た

（中島みゆき「鷹のうた」より）

日本が立ち上るために、誇りを持って生きていけるよ

うに頑張り続けた人たちの存在に涙涙…。そして、ど

うして私たちは、こんなにも知らないんだろう。こんな

にも素敵な、日本人がいた事を、知らずにきてしまっ

たんだろうと。知らないことが多すぎることに呆れてし

まった。和田さん、正子さん、本当にありがとうござい

ました！ 2020年の東京オリンピックが、待ち遠しい。

再放送の機会があれば、ぜい観てほしいドラマです。

●「オリンピックを呼んだ男」ＨＰ


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