「花子とアン」 第84回
第14週 「ゆれる思い」
人を好きになるって、ふんとに恐ろしいこんだ
はな） 今度こそ忘れてやらあ！
（辞書を窓から投げ捨てようとするはな）
朝市） はな！ 何て事するでえ！
英語の辞書じゃんけ。こんなでえじなもん
投げるなんて…。どうしたでえ？
英語の辞書じゃんけ。こんなでえじなもん
投げるなんて…。どうしたでえ？
はな） もう見たくないから捨てるだ！
朝市） はな！ やめろし！
はな） ほっといてくりょう！
朝市） ほっとける訳ねえら！ こんなでえじなもん
投げ捨てたら、バチが当たるら！
投げ捨てたら、バチが当たるら！
はな…。もう見たくねえってどういうこんでえ？
今度こそ忘れてやるってどういう意味でえ？ はな。翻訳の仕事、ほんなにつれえだけ？
（首を振るはな）
朝市） ほれじゃあ、何でえ？ 話してくれちゃ。
はな） 朝市…。ごめん…。
朝市） おらに…言いたくねえような事け？
はな） ごめん…。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
ふじ） 大事な本、こんなに濡らしちまって。
朝市） おばさん、大丈夫そうけ？
ふじ） うん。大丈夫ずら。
はな） 朝市…悪かったじゃんね。
朝市） 何があったか分からんけんど、元気出せし。
ほれじゃ。
ふじ） ほれじゃ。
はな） （ため息）
ふじ） 東京で傷ついて、けえってきただけ？
顔見た時から、分かってたさ。
はな） （ため息）
おら…好きになったらいけん人を
好きになっちまった。
奥さんがいる人だって知らなんで…。
本気で、好きになっちまっただ。
ほの辞書も、ほの人がくれたの…。
ふじ） ほうけ…。
はな） 恋って、素敵なもんだとばっかし思ってた。
ふんだけど違った…。
人を好きになるって、ふんとに恐ろしいこんだ。
今…すごく怖いだ。
自分が、自分でなくなっちまったみてえで…。
ふじ） いつまでここにいるでえ。
ここでじっとしてても、何にも変わらんよ。
はなはもう、立派な大人じゃん。
自分で、こぴっと、けじめつけんきゃいけんよ。
落ち着いたら、こぴっと東京へけえれし。
はな） おかあ…。ごめん…。
こんな、バカな娘で…ふんとに…。
ふじ） ふんとに…。
おかあは、いつだって、はなの味方さ。うん。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
吉平） こういう時は、
父親は、ちっとも役に立たんじゃんな…。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「sooth」
はな） この単語、何だろう…。
（はなの夢）
はな） てっ…おじぃやん？
周造） おじぃやんじゃねえ。
周左衛門と呼べし。
はな。おまんは人様からもろうた、
このでえじな辞書を、
窓からぶん投げて、捨てようとした。
要らねえならわしがもらっていく。
おまんは、
このでえじな英語の辞書がなけりゃあ、
一生、「花子」にはなれん。
死ぬまで、はなたれのはなじゃん。
はな） てっ…死ぬまで？
周造） そうさな。フフフフフフフフフ！
はな） 待ってくれちゃ！
持っていかねえでくりょう！
周造） ハハハハハハ！
はな） おじぃやん！ 周左衛門じぃや～ん！
吉平） はな。
ふじ） はな。
吉平） はな。
ふじ） はな。
はな） てっ…おっかねえ夢見た。
（辞書に駆け寄るはな）
ふじ） ああ、乾いたじゃん。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
梶原） よし。面白い！
もう大丈夫みたいだな。
はな） はい！ ご心配おかけしました。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
一方、上京した蓮子は、
龍一と再会していました。
龍一） 舞台、蓮子さんにも観てほしかったな。
蓮子） 私だって観たかったわ。
龍一） 僕たちが、汗水たらして芝居やってたころ、
あなたはご主人と温泉につかってたわけだ。
おやじ。今日は持ち合わせないから、ツケで。
おやじ） はいよ。
蓮子） お金なら…。
龍一） 石炭王のごちそうにはなりたくない。
蓮子） お待ちになって。…えっ？
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
蓮子） どうなさったの？
龍一） 近頃、何者かに監視されてる。
蓮子） えっ？
龍一） ここはまだ大丈夫みたいだ。
越してきたばかりだから。
座ってて下さい。
少ししたら送っていきますから。
蓮子） え…ええ…。
龍一） あ…
こんな汚い部屋には入った事ないですか？
蓮子） 違うの。男の方の部屋に入ったのなんて、
生まれて初めてなの…。
龍一） 本当に面白い人だな。
あんなに熱い恋文をくれた人とは思えない。
会いたかった。
死ぬほど会いたかった。
（抱き合い、口づけをする二人）
蓮子） はっ…。
龍一） 蓮子さん…。
蓮子） そんな、恐ろしいこと、出来ないわ。
龍一） 待ってくれ、蓮子さん！
蓮子） ごめんあそばせ。
（転ぶ龍一）
龍一） イッテ～…。
蓮子） あ…あなたは…どうしていっつも転ぶの？
（二人の笑い声）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（香澄の病室に駆け込んできた英治）
郁弥） 兄さん…。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
梶原） 三田！
三田） はい。
梶原） これ、村岡印刷に届けてくれ。
はな） 私これから届けます。
梶原） お前には大仕事が待ってるだろう。
宇田川先生の原稿催促だ。
はな） 私とっくに
宇田川先生の担当外されたんじゃ…。
梶原） 彼女にクビ切られた編集者は数えきれない。
そこを何とか、強引に頭下げてねじ込むんだ。
醍醐） 実は私も、昨日担当クビになったの。
梶原） 何としても、書いてもらえ。
それさえそろえば、「にじいろ」秋号、完成だ。
はな） はい。こぴっと頑張ります！
では、また来週。
ごきげんよう。さようなら。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
絶対にやっちゃいけないことをやろうとしたはなに、
こぴっと説教してくれたのは、夢の中の周左衛門。
周造じゃねえ。周左衛門と呼べし。さすがおじぃや
ん。周左衛門になった周造は一味もふた味も違う。
辞書がなけりゃ、一生花子にはなれない。はなた
れのままだと脅すおじぃやん。はなにはそれが一
番効く脅しかもねｗ 朝市を惑わせ、おかあに弱音
を吐いて、さっぱりしたはなは東京にサクッと帰る
のでありました。どこでもドアがあるかのようです。
そしてまさかの、っていうかそれをやっちゃう？っ
ていう、元奥様永遠の眠りに…（たぶん？）展開。
こんな風に障害をなくすなら、はなの仕事の失敗
エピソードもなしにしてほしかったずら。プンプン。
今週の朝市の出番がやけに少ないと思ってたら、
予告を見ると東京に出てくるみたいだし。おそらく
今度は英治がウダウダと引きずって、朝市に喝を
入れられることになるんだろうなあ…。どこまでも
報われない朝市。誰か彼に可愛い嫁さんを世話
してやってくりょう！ はなのせいで、朝市が一生
独身になってしまうとしたら…人を好きになるって、
ふんとに恐ろしいこんだ…（って意味が違う～！）
結局今日の一番の萌えをかっさらっていったのは、
肝心なところでいっつも転んでしまうドジっ子龍ちゃ
んのこぼれんばかりの笑顔。蓮子じゃなくても、あ
れはちょっと、キュンとしちゃうじゃないか～！ やっ
ぱり男も女も笑顔には弱いよね。むっつり伝ちゃん
も好きだけど、ドジっ子男子の笑顔も捨てがたい。
でも、キスは下手…（爆） キスシーンにはまったく
萌えず。やっぱり伝ちゃんの蓮子愛の方が萌える。
でも、龍一にメガネをかけさせたら、ドジっ子文士
系メガネ男子として、かなりの萌えキャラになると
思うんだよね…（って、だんだん話が変な方向に）。
さて、来週は、こぴっとけじめをつけたはなの活躍
が見られるのでしょうか？ 朝市VS英治も見逃せな
いし、宇田川満代VSはなも気になるし。はなが生ま
れ変わってくれると信じて、来週の展開に期待です。
「花子とアン」関連ブログはこちらから↓
「花子とアン」関連ブログリスト
●「花子とアン」ＨＰ
ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村
連続テレビ小説 花子とアン Part1 (NHKドラマ・ガイド)/NHK出版
- ￥1,155
- Amazon.co.jp
- アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)/新潮社
- ￥788
- Amazon.co.jp
- 『赤毛のアン』と花子: 翻訳者・村岡花子の物語 (ヒューマンノンフィクション)/学研教育出版
- ￥1,365
- Amazon.co.jp
- 村岡花子と赤毛のアンの世界/河出書房新社
- ￥1,680
- Amazon.co.jp
- ￥2,100
- Amazon.co.jp
- 花子とアンへの道: 本が好き、仕事が好き、ひとが好き/新潮社
- ￥1,470
- Amazon.co.jp
- 村岡花子: 「赤毛のアン」の翻訳家、女性にエールを送りつづけた評論家 (KAWADE夢ムック .../河出書房新社
- ￥1,260
- Amazon.co.jp