ごちそうさん(144)~活男のお葬式とうま介の新装開店 | 日々のダダ漏れ

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ごちそうさん 第144回
「チョッコレイトな開戦」
~活男のお葬式とうま介の新装開店


静) ほな、かっちゃんは…。
小関) 立派な、最期だったそうです。
    あの…これをと思いまして。
静) これは?
小関) 荷物に、西門君の手帳が紛れ込んでて。
静) あの~活男は、海軍で、お役に立ちましたか?
小関) 西門君は、いつも笑ってて。みんなに、可愛
    がられてました。握り飯を作るのが、とても、
    速くて、上手で。ごちそうさんって言われると、
    嬉しそうな顔して。うちの母親は、ごちそうさん
    てあだ名なんやて、いつも自慢してました。

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源太) おう。何や? それ。
め以子) かっちゃんの…手帳。す~ごいかっちゃん
     らしゅうて、ちょっと笑てしまう。
源太) そうなんか。
め以子) 源ちゃん。お葬式、やろう思うんやけど。
源太) やるんか?
め以子) もう、ええ加減弔うてくれ~て。
     かっちゃん、そう言うてるような、気ぃするん
     よ。源ちゃん、手伝うてくれる?
     源ちゃんの助けが、いるんやわ。
源太) な~んぼでも。何でも言えや。め以子。

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(活男の手帳)
1月19日、けったいな夢を見た。朝、わしは起き出し
て、いつものように、調理場へ行った。けど、そこは、
何でか台どこで。お母ちゃんが、グツグツと、何か作
っとる。わしが、ぼ~っと見とると、お母ちゃんは、い
きなりくるっと振り向いて…。「♪こっちの飯はうまい
ぞ」。わしは、ふらふらと、釣られて、ちゃぶ台に座っ
て待つ。お母ちゃんは、そこに、カレーを踊りながら
持ってきて…。わしは、笑うてしもうて。頂きますと言
って、カレーを食べようとする。けど、何でか食べら
れへんで。いつのまにか、お母ちゃんは、おらんよう
になってて。ごちそうさんは、言えんかった。

2月10日。肉じゃがとおひたし。ネギと揚げの味噌汁。
今日もあかんかった。
3月12日。ドーナツとしょぼ焼き。
今日も、あかんかった。夢やもん。しゃあない。
けど、生きて戻れたら、お腹いっぱい食べて…。

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馬介) これが、かっちゃんのお葬式か。



川久保) これ、全部夢の中で、食べられへんかった
     って、書いてあったんですか?
め以子) 作れんかったもんもあるし、かっちゃんが
     食べたがってたもんに、仕上がってないもん
     もあるけど。
静) 先に、かっちゃんに取ったってええ?
め以子) そうですねえ。
静) かっちゃんは、よう食べるさかいなあ。



↑ …と、取り分けたはずのオムライスが…
↓ あっというまに元通り!! 



泰介) 活男、お前の、おかげで、今日は、こんな、
    ごちそうが、並びました。おおきに。
    ほな、頂きます。
一同) 頂きます。
室井) おいしい。
泰介) おいしい。

**********

め以子) かっちゃんは…
     もう…お腹すかへんのやなあ。





活男) (ごちそうさん)

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「活男のお葬式をしました。
 皆、来てくれて、いいお葬式でした。」


め以子) 前向かんと。向かんとね。

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静) 何や、いまひとつ、変わり映えせんなあ。
室井) 竹元さんが、
    この店はこうじゃないといけないんだって。
静) 面倒くさかったんとちゃうか?
馬介) ええよ、め以子ちゃん。座っとって。
め以子) ええ、ええ。
     馬介さんこそ、みんなのとこ行ってきたら?
馬介) ええの?
め以子) うん。ええ、ええ。
馬介) おおきに。
め以子) うん。
馬介) はい、どうぞ。
室井・静) おお~。

(ドアが開く音)
め以子) いらっしゃいませ~!
米兵) コーヒー。
馬介) め以子ちゃん。ごめんな。僕やるな。
め以子) あ…馬介さん。ごめんな。


**********

め以子) 頭ではわかってるんや。
     せやけど…私は、お母ちゃんやから。
     かっちゃんの、カタキの国の人に、
     コーヒー入れたりは、でけへん。
     うま介が、復活するんはうれしい。
     せやけど私は…来られへんわ。

**********

希子) 姉の息子は、終戦間際に海の上で戦死しま
    した。だから彼女は…あなたに料理を出す事
    は出来ないと思います。
ベッカー) (英語)




**********

藤井) すんません。奥さん。
め以子) 藤井さん。どうも。
     どないしはったんですか?
藤井) 西門君の、事なんですけどね…。

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かっちゃんは可愛いなあ。早目に抜けられてよかっ
たと、心底思う。彼は何とかいいイメージのままで終
わる事ができた。事務所が出演にNGを出したのかし
らと思ってしまうぐらい。同じく、民ちゃんの事務所も、
東京編の出演だけで終わってよかったと思ってる筈。

それにしても…こんなに悲しそうに見えないお葬式っ
て…。活男の手帳の内容といい、本当に、残念で…。
ここはどこ? 戦争って何? 焼野原って何? 食糧不
足って何だっけ? 師匠が作れなかった「まほうの国」
を作りだしたってこと? お葬式での食材の数々。うま
介には、オルガンもかき氷の機械もあって。何だろう
このざらざらと砂を噛むような違和感。フィクションっ
て、小さなリアルの積み重ねがあって、大きなウソが
信じられるようになるんじゃないかなあ…?(ため息)
活男の手帳が、他人の荷物に紛れ込んでたって…。

活男とめ以子で思い出せる唯一のいいシーンは、ア
イスクリンを作ったところだと思うんだけど…。夢の
中の話というなら、子供の活男の回想から、大きくな
った活男が、め以子と一緒に楽しそうにアイスクリン
を作る姿が見たかった。お葬式も、アイスクリンだけ
でもよかったぐらい。みんなで一緒に作って、活男を
忍んで、泣き笑いしながら、彼の話をしてほしかった。
ぶつ切りの脚本のせいで、使えるエピソードが少な
いから、活男に関わる一番の思い出の食べ物は、ア
イスクリンしかないし。そうしてたら、活男の「ごちそう
さん」にもつながったのに。あんな、今までこんなに
作りました的に、料理を並べられても美味しそうにも
見えなかったし。つくづく残念な脚本と演出だなあと。

新装開店したうま介で、米兵が入ってきて、機嫌を悪
くして、うま介に来られへんと言うのも、それって、わ
ざわざ嫌がらせ? としか見えないし。だって、大嫌い
なアメリカのチョコレートを後生大事にしまってあるし。
アメリカ人相手のお弁当も作ってるし。商売してるし。
何をいまさらっていうか…。馬介さんへの嫌がらせ以
外の何者でもないでしょう。あれじゃ。私はお母ちゃん
やからって…。今まで子供達への愛情を感じられた
ことなんて、一度もないんだけど…。活男の事も、悲
しそうには見えないし…。(まあ、それはもう演技力の
問題で、設定的には、愛情があって、悲しんでもいる
のだろうけれど。見えないんだから…しょうがない~)

とはいえ、あと1週間で、ごちそうさんらしく、次の週
には、なかった事に! すべてリセットできますから!

それにしても、あまりに制作側の雑な仕事に呆れ果
ててしまったのが、オムライスの怪。わかるように写
真も載せてありますが、活男にオムライスを取り分
けたはずなのに、みんなで頂きますをするときには、
何事もなかったかのように、まるっとオムライスが鎮
座ましていらっしゃいます。何じゃこりゃあ~~~!
最期の晩餐会のつもりで、これまた、イエスキリスト
のパンの奇跡のつもりで、オムライスが増えた??

オムライスの取り分けを別撮りしてて、忘れちゃった
んだろうね…。まあ、第1回の冒頭シーンも、きれい
さっぱり忘れちゃったぐらいだからしょうがないか…。


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