ごちそうさん 第56回
「祭りのハーモニー」
～お静のハモニカ、和枝のあいびき
室井） ネタ探しに、酒場をウロウロしてたら、
偶然お静さんを見つけて・・・
（回想）
室井） あの・・・ひょっとして、
西門の、お静さんじゃないですか？
静） ああ～駆け落ちしてきた人や。
室井） はい～！
静） せやせや。
室井） 前から話聞いてみたかったし、飲みながら、
お話聞いてたんだよ。そしたら、ついつい飲み
過ぎちゃって。
め以子） どんな話してたの？
室井） う～ん、ほとんどはお父さんの話かなあ。い
い加減で女ったらしで、責任感のせの字もな
い最低の男だって。
（回想）
静） 何であんなんにひっかかてもうたんやろう？
室井） そろそろ、帰りましょう、ねっ？ 勘定。
店主） 勘定。
静） 待って。ハモニカない？ ハモニカ。
室井） たまたま、
流しの人が忘れてったものがあって・・・
（回想）
室井） お静さん、ハモニカ、来ましたけど。
静） これとちゃう。
室井） えっ？
静） こんなんとちゃう！
室井） あ～！
室井） ・・・とまあ、こういう事なんだけど。
め以子） すいません。
室井） ああ、いいのいいの。大したことないし。それ
よりさ、大阪には、別にハモニカって言われる
ものがあるの？
悠太郎） さあ？
室井） 何なんだろうね？ ハモニカって。
め以子） 何なんでしょうね？
静） ハモニカ・・・。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
和枝） フフフフ・・・。どないしたん？
希子） あ・・・今、わわ・・・笑たから、お姉ちゃん。
和枝） わてはいつもニコニコしとりますがな。人聞き
悪い事言わんとって。それよりあの人具合どう
や？ えらい飲んできはったんやろ？
め以子） はあ・・・。
和枝） 汁物、ぎょうさん持ってってあげ。
深酒には汁物が一番やさかいな。
め以子） ああ・・・はい。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
め以子） これ、冷ましたおついです。
静） ああ～気が利くやん。
ああ～美味しい。ああ・・・。
め以子） あっ、そうだ。お静さん。
静） ん？
め以子） あの・・・ハモニカって、何なんですか？
静） な、何で？
め以子） 昨日酔っ払って、お店でハモニカ出せって
仰ったの、覚えてません？
静） へえ～そんな事、うち言うたん？
め以子） 仰ったみたいです。
静） あれやん！ あれ。ほら、楽器の
め以子） そうじゃないって仰ったみたいで。
静） ほな、何やろなあ？
め以子） あと・・・お父さんのことなんですけど・・・。
静） あ・・・あかん。やっぱり、頭痛い。寝とくわ。
おつい、おおきに。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
桜子） ちゃんと調べるのよ。ハモニカのこと。
室井） は～い。
希子） ハモニカ？
桜子） うん。調べたいんだって。小説のためだか、
単なる興味だか知らないけど。め以子は？
希子） 室井さんと同じくです。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
お静さん、絶対とぼけてるよね。
欲しくなかったら、ああは言わないよね。
お酒出すところで、出せって言ったって事は・・・
源太） おい、おい！
め以子） ん？
源太） もうえらい長い事、かき回してんで。
め以子） あ・・・ああ！ あっ、ごめん。暑かったね。
まあ、夏だからね。
源太） せやせやせやせや、昨日、お前んとこのお
母はん、何や大トラんなったらしいやん。
め以子） そうなの。あっ、ねえ、源ちゃん。
ハモニカって何かあるかな？ 楽器以外で。
源太） 肉のアバラんとこ、
ハモニカいう人もおるって、聞いた事あるけど。
め以子） え、えっ、そうなの？
源太） なあ、おやっさん。
マツオ） おう、これか。
タレに漬けこんでな、焼いたら美味いねんぞ。
め以子） これが？
トミ） けど、魚でもあるんちゃうかなあ？
め以子） えっ？
トミ） あの・・・メカジキいう魚のな、背びれんとこを
そう呼ぶって聞いた事が。
マツオ） そうやなあ！
トミ） なあ。
これも、魚もな、食べてる恰好がハモニカ吹い
てるように見える～って。
め以子） あっ、ああ！
ハモニカ食べたら、
天神祭の話も、しやすくなるかもね。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
希子） これがハモニカいうんですか？
め以子） うん。
醤油とお砂糖と、日本酒で煮込むの。
煮こごりが美味しいんだって～。
希子） あ・・・今日、お肉も？
め以子） うん。炭火であぶると、絶品なんだって。
希子） あ・・・これもハモニカいうんですか？
め以子） そうなの。ウフフ。困っちゃうわよねえ。
お静さん、喜ぶだろうなあ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
静） 何、これ？
め以子） えっ？ハモニカですけど・・・。
あれ？ 違いました？
静） こういうの、やめてくれるかいな。
め以子） え・・・でも、あの、
お静さん、食べたいかなって思って。
静） 酔うた時のことなんて、蒸し返されとうないん。
わからんか！？ ・・・いただきます。
希子） いただきます。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
悠太郎） 今日、夜、要らんて、姉さん。
め以子） えっ？
悠太郎） 外で会うて。
め以子） あっ、そう。
悠太郎） 姉さん、あいびきしとったんです。
め以子） へえ～。
悠太郎） び、びっくりしないんですか？
め以子） だって、
あいびきって、株やってるって事でしょ？
希子） ・・・えっ？
悠太郎） ホンマのあいびきです。
め以子） え・・・
め以子・希子） ええ～っ！？
悠太郎） 仕事帰りにですね・・・
（回想）
和枝） 何や、鳩が豆鉄砲食ろうたような顔して。
先生、弟の悠太郎です。
安西） 安西真之介といいます。初めまして。
和枝） 安西先生は、京都帝大で経済いうの教えて
はって、株の事いろいろ教えてもうてんのや。
安西） 東京から来たばかりなんで、私は代わりに、
関西の事を教えてもらってるんです。
藤井） えっ？ どうやって知り合いはったですか？
和枝） 北浜の店でな、わてが御不浄から出てきた
ら、ハンケチなくした先生が往生してはって。
安西） ハンケチを、貸していただきました。
藤井） えらい臭い仲でんな。
悠太郎） ご機嫌の理由は、
これやったんやないでしょうか？
め以子） あっ・・・。
め以子） あの・・・思い出し笑い。
希子） 怖かったですよねえ・・・。
その夜、人生経験の足りない３人は・・・
め以子） ・・・で、お静さんに言うの？
悠太郎） まだ早いでしょうか？
希子） ううん、わかりません。
め以子） どうすんのよ、悠太郎さん。
悠太郎） 僕こういう分野は詳しくないんで。
め以子） しっかりしてよ～。
悠太郎） ここは女性の意見で。
侃々諤々。
とりあえずは、お静の機嫌が直るまでは、
伏せておくことにしようと、
誓い合った３人でしたが・・・
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
静） あんた、男でけたやろ。
１分で、バレたのでございました。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
相も変わらず、勝手に動き出しては、押しつけがま
しく、でもでもだってと、上から麻里子ならぬ、上か
らめ以子様。ドラマじゃなくて、コメディコントだと思
って見れば面白いのかも。そう思えば、エピソード
の使い捨ても納得できるというか、繋がりが無視さ
れても、コントとしてなら笑えるというか・・・。朝の
連続テレビコント小説、だと思えばいいのよねっ？
ヒロインの事を考えるとイライラするのでスルー。
愛すべきサブキャラが光った今回。あの、和枝ち
ゃんが笑った～！ 和枝の微笑みにキョドる西門
家の人々。しかもお静を気遣うセリフに天変地異
が起こったかと思わせる不穏な空気が流れ・・・。
クララが立った！ 和枝が笑った！ ただそれだけ
で、この破壊力。恐るべし和枝の思い出し笑い！
更に追い打ちをかけるように、姉のあいびきシー
ンに出くわした悠太郎の魂が抜けた様子もツボ！
開いた口がふさがらず、家に帰ってもボー然・・・。
そこまで魂飛ばさなくても・・・衝撃はわかるけど。
「経験が足りない」トンチンカントリオの、そろって
考えるポーズにも萌え。悠太郎とめ以子があの
ポーズになったのを見て、すかさず自分も参加す
る希子の可愛さに萌え～。一緒にハモニカ肉を
ハモニカを吹くように食べる３人。仲良しだね～♪
しかも、あのお肉が、すんごくおいしそうだった！
やっぱり、コントとしての場面場面は笑えるし、そ
こは面白い。昨日の、お静が塀の上から覗いて
るシーンを、誰かが「ごち絵」で「進撃のお静」とし
て描いていて（わかる人だけわかってくださいｗ）、
その場面を見るたび、笑いがこみあげてくる・・・。
め以子（キャラ設定）の事が嫌いでも、ごちそうさ
んの事は嫌いにならないで！・・・おこうと思うの
は、お笑いシーンのおかげ。ヒロインも好きになり
たいのに。杏ちゃん好きなのに。（苦悩は続く・・・）
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室井） ネタ探しに、酒場をウロウロしてたら、
偶然お静さんを見つけて・・・
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西門の、お静さんじゃないですか？
静） ああ～駆け落ちしてきた人や。
室井） はい～！
静） せやせや。
室井） 前から話聞いてみたかったし、飲みながら、
お話聞いてたんだよ。そしたら、ついつい飲み
過ぎちゃって。
め以子） どんな話してたの？
室井） う～ん、ほとんどはお父さんの話かなあ。い
い加減で女ったらしで、責任感のせの字もな
い最低の男だって。
（回想）
静） 何であんなんにひっかかてもうたんやろう？
室井） そろそろ、帰りましょう、ねっ？ 勘定。
店主） 勘定。
静） 待って。ハモニカない？ ハモニカ。
室井） たまたま、
流しの人が忘れてったものがあって・・・
（回想）
室井） お静さん、ハモニカ、来ましたけど。
静） これとちゃう。
室井） えっ？
静） こんなんとちゃう！
室井） あ～！
室井） ・・・とまあ、こういう事なんだけど。
め以子） すいません。
室井） ああ、いいのいいの。大したことないし。それ
よりさ、大阪には、別にハモニカって言われる
ものがあるの？
悠太郎） さあ？
室井） 何なんだろうね？ ハモニカって。
め以子） 何なんでしょうね？
静） ハモニカ・・・。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
和枝） フフフフ・・・。どないしたん？
希子） あ・・・今、わわ・・・笑たから、お姉ちゃん。
和枝） わてはいつもニコニコしとりますがな。人聞き
悪い事言わんとって。それよりあの人具合どう
や？ えらい飲んできはったんやろ？
め以子） はあ・・・。
和枝） 汁物、ぎょうさん持ってってあげ。
深酒には汁物が一番やさかいな。
め以子） ああ・・・はい。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
め以子） これ、冷ましたおついです。
静） ああ～気が利くやん。
ああ～美味しい。ああ・・・。
め以子） あっ、そうだ。お静さん。
静） ん？
め以子） あの・・・ハモニカって、何なんですか？
静） な、何で？
め以子） 昨日酔っ払って、お店でハモニカ出せって
仰ったの、覚えてません？
静） へえ～そんな事、うち言うたん？
め以子） 仰ったみたいです。
静） あれやん！ あれ。ほら、楽器の
め以子） そうじゃないって仰ったみたいで。
静） ほな、何やろなあ？
め以子） あと・・・お父さんのことなんですけど・・・。
静） あ・・・あかん。やっぱり、頭痛い。寝とくわ。
おつい、おおきに。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
桜子） ちゃんと調べるのよ。ハモニカのこと。
室井） は～い。
希子） ハモニカ？
桜子） うん。調べたいんだって。小説のためだか、
単なる興味だか知らないけど。め以子は？
希子） 室井さんと同じくです。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
お静さん、絶対とぼけてるよね。
欲しくなかったら、ああは言わないよね。
お酒出すところで、出せって言ったって事は・・・
源太） おい、おい！
め以子） ん？
源太） もうえらい長い事、かき回してんで。
め以子） あ・・・ああ！ あっ、ごめん。暑かったね。
まあ、夏だからね。
源太） せやせやせやせや、昨日、お前んとこのお
母はん、何や大トラんなったらしいやん。
め以子） そうなの。あっ、ねえ、源ちゃん。
ハモニカって何かあるかな？ 楽器以外で。
源太） 肉のアバラんとこ、
ハモニカいう人もおるって、聞いた事あるけど。
め以子） え、えっ、そうなの？
源太） なあ、おやっさん。
マツオ） おう、これか。
タレに漬けこんでな、焼いたら美味いねんぞ。
め以子） これが？
トミ） けど、魚でもあるんちゃうかなあ？
め以子） えっ？
トミ） あの・・・メカジキいう魚のな、背びれんとこを
そう呼ぶって聞いた事が。
マツオ） そうやなあ！
トミ） なあ。
これも、魚もな、食べてる恰好がハモニカ吹い
てるように見える～って。
め以子） あっ、ああ！
ハモニカ食べたら、
天神祭の話も、しやすくなるかもね。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
希子） これがハモニカいうんですか？
め以子） うん。
醤油とお砂糖と、日本酒で煮込むの。
煮こごりが美味しいんだって～。
希子） あ・・・今日、お肉も？
め以子） うん。炭火であぶると、絶品なんだって。
希子） あ・・・これもハモニカいうんですか？
め以子） そうなの。ウフフ。困っちゃうわよねえ。
お静さん、喜ぶだろうなあ。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
静） 何、これ？
め以子） えっ？ハモニカですけど・・・。
あれ？ 違いました？
静） こういうの、やめてくれるかいな。
め以子） え・・・でも、あの、
お静さん、食べたいかなって思って。
静） 酔うた時のことなんて、蒸し返されとうないん。
わからんか！？ ・・・いただきます。
希子） いただきます。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
悠太郎） 今日、夜、要らんて、姉さん。
め以子） えっ？
悠太郎） 外で会うて。
め以子） あっ、そう。
悠太郎） 姉さん、あいびきしとったんです。
め以子） へえ～。
悠太郎） び、びっくりしないんですか？
め以子） だって、
あいびきって、株やってるって事でしょ？
希子） ・・・えっ？
悠太郎） ホンマのあいびきです。
め以子） え・・・
め以子・希子） ええ～っ！？
悠太郎） 仕事帰りにですね・・・
（回想）
和枝） 何や、鳩が豆鉄砲食ろうたような顔して。
先生、弟の悠太郎です。
安西） 安西真之介といいます。初めまして。
和枝） 安西先生は、京都帝大で経済いうの教えて
はって、株の事いろいろ教えてもうてんのや。
安西） 東京から来たばかりなんで、私は代わりに、
関西の事を教えてもらってるんです。
藤井） えっ？ どうやって知り合いはったですか？
和枝） 北浜の店でな、わてが御不浄から出てきた
ら、ハンケチなくした先生が往生してはって。
安西） ハンケチを、貸していただきました。
藤井） えらい臭い仲でんな。
悠太郎） ご機嫌の理由は、
これやったんやないでしょうか？
め以子） あっ・・・。
め以子） あの・・・思い出し笑い。
希子） 怖かったですよねえ・・・。
その夜、人生経験の足りない３人は・・・
め以子） ・・・で、お静さんに言うの？
悠太郎） まだ早いでしょうか？
希子） ううん、わかりません。
め以子） どうすんのよ、悠太郎さん。
悠太郎） 僕こういう分野は詳しくないんで。
め以子） しっかりしてよ～。
悠太郎） ここは女性の意見で。
侃々諤々。
とりあえずは、お静の機嫌が直るまでは、
伏せておくことにしようと、
誓い合った３人でしたが・・・
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
静） あんた、男でけたやろ。
１分で、バレたのでございました。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
相も変わらず、勝手に動き出しては、押しつけがま
しく、でもでもだってと、上から麻里子ならぬ、上か
らめ以子様。ドラマじゃなくて、コメディコントだと思
って見れば面白いのかも。そう思えば、エピソード
の使い捨ても納得できるというか、繋がりが無視さ
れても、コントとしてなら笑えるというか・・・。朝の
連続テレビコント小説、だと思えばいいのよねっ？
ヒロインの事を考えるとイライラするのでスルー。
愛すべきサブキャラが光った今回。あの、和枝ち
ゃんが笑った～！ 和枝の微笑みにキョドる西門
家の人々。しかもお静を気遣うセリフに天変地異
が起こったかと思わせる不穏な空気が流れ・・・。
クララが立った！ 和枝が笑った！ ただそれだけ
で、この破壊力。恐るべし和枝の思い出し笑い！
更に追い打ちをかけるように、姉のあいびきシー
ンに出くわした悠太郎の魂が抜けた様子もツボ！
開いた口がふさがらず、家に帰ってもボー然・・・。
そこまで魂飛ばさなくても・・・衝撃はわかるけど。
「経験が足りない」トンチンカントリオの、そろって
考えるポーズにも萌え。悠太郎とめ以子があの
ポーズになったのを見て、すかさず自分も参加す
る希子の可愛さに萌え～。一緒にハモニカ肉を
ハモニカを吹くように食べる３人。仲良しだね～♪
しかも、あのお肉が、すんごくおいしそうだった！
やっぱり、コントとしての場面場面は笑えるし、そ
こは面白い。昨日の、お静が塀の上から覗いて
るシーンを、誰かが「ごち絵」で「進撃のお静」とし
て描いていて（わかる人だけわかってくださいｗ）、
その場面を見るたび、笑いがこみあげてくる・・・。
め以子（キャラ設定）の事が嫌いでも、ごちそうさ
んの事は嫌いにならないで！・・・おこうと思うの
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