「あまちゃん」第91回~ダサいぐらい何だよ。我慢しろよ! | 日々のダダ漏れ

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「あまちゃん」 第91回(完全版)
第16週 「おらのママに歴史あり 2」
ダサいぐらい何だよ。我慢しろよ!
 

おら、4か月ぶりに、
北三陸に帰ってきました。

アキ) ただいま~!
 
**********
 
初めてのドラマ出演では、
NGを連発し、憧れの
鈴鹿さんがら見放され…。

(回想)
鈴鹿) 女優は駄目。向いてない。


**********

(回想)
太巻) 「公約どおり、解雇と致します」。
 
人気投票では、GMTの最下位、
繰り上げ当選で、
解雇は免れたものの…。

(回想)
アキ) 次は必ず…。
太巻) 次なんかないよ!
 君を必要とする人間は、
 ここにはいない。
 
**********
 
でも、地元のみんなは、
温かく迎えてくれました。
ただ、一人を除いて…。
 
(海女カフェで爪にマニキュア
 を塗っているユイ)
 
**********
 
これは、どういうつもりだ? 
夜中にわざわざ呼び出して
 
アキ) あの…。
(アキを睨むユイ)
 
爪が乾くまで、待てって事か?
(ステージに目をやり、
 昔を思い出すアキ)

(回想)
アキ・ユイ) ♪「激しく~
 来てよ その火を 飛び越えて
 砂に書いた アイ・ミス・ユー」
 
ユイ) 懐かしい?
アキ) え? あ…んだな。
 4か月しか経ってねえのに、
 もっと長く行ってた気もする。
ユイ) ここでイベントやったよね。
 何だっけ?
アキ) 海女~ソニックだ。
ユイ) そうそう、
 テレビで生中継もされたよね。
アキ) んだんだ! 楽しかったよね!
ユイ) 全然。楽しくなかった、私は、
 全然。あんなの消したい過去。





ユイ) 忙しくて帰ってこれない
 って聞いたけど。



アキ) ああ、何か、暇になっちゃって…。
 一人で正月迎えんのも寂しいし。
 お父さん、退院したんでしょう?
ユイ) うん? ああ、そうみたいだね。

**********
 
<スナック梨明日>

菅原) はいそれでは、
 死の淵から見事生還した
 足立先生から、新年のご挨拶ば。

(拍手)
足立) え~ご心配をおかけして、
 何かすいません。
ヒロシ) 軽いな。

(笑い声)
足立) ピンと来ないんだよ、
 意識なかったからさ。
ヒロシ) 危なかったんだぞ。
 もしユイがリビングに下りて
 こなかったら、今頃…。
足立) まっ、もう大丈夫。
春子) あ~よかった。
足立) まあとにかく皆さんね、
 健康には、くれぐれも、
 気をつけて、え~…。
吉田) 乾杯!
一同) 乾杯!

(笑い声)

**********
 
<海女カフェ>
ユイ) 家帰ってないの最近。
 友達んちとか泊り歩いてるから。
アキ) じゃあ、来れば?
 東京おいでよ。みんな待ってるよ。
ユイ) 「みんな」って、誰?
アキ) 水口さんとか、太巻さんとか、
 あと、メンバーも会いでえって!
ユイ) めんばー。
アキ) 沖縄の子は駅で会ったべ?
(携帯電話の写真を見せる)
アキ) あと、宮城の子もいるし…。
ユイ) もういいわ! もういいやめた。
 行かない。やりたくない。
アキ) え?
ユイ) もうアイドルとかどうでもいい。
 関わりたくない。




 
(電話を拾うアキ)
アキ) 大丈夫だよ。みんな性格いい
 子だし、ユイちゃんの事センターに
 ふさわしいって言ってるよ。
ユイ) あきらめたわけじゃなくて、
 冷めたの完全に。
 だってダサいじゃん。
アキ) ダサい?
ユイ) ダサいよ、あんなの。
 オタク相手に生足出して
 媚び売って真ん中に立って、
 それが何なの? 
 「暦の上ではディセンバー」? 
 だから何? 



ユイ) 「絶滅危惧種」? 「下町アイドル」? 
 知らねえよ。



ユイ) その下でしょ? 要するに。
 ダサいアメ女のダサい妹分が
 GMTなわけでしょ? ウケる。



ユイ) 今となっては、あんなものに
 夢中になってた自分が恥ずかしい
 っていうかもう汚点だよね。昔の
 自分を知ってる人に会うのが本当
 に嫌。ミス北鉄とかほんと無理。
 勘弁してほしい。
アキ) そりゃねえべ。



ユイ) せいぜい頑張ってよ。
 応援してますんで。
アキ) そりゃねえべよユイちゃん、
 あんまりだ! ずっと待ってたんだぞ。
 ユイちゃんの事。必ず行ぐって、すぐ
 行ぐって言うから待ってたんだぞ! 

回想)
ユイ) アキちゃんは行って。 大丈夫、
 すぐよくなるから。必ずすぐ行くから
 ねっ!



アキ) これ!
ユイ) すぐ行く
からね!

アキ) その言葉だけを、
 ずっと信じてたんだぞ。
 それなのに何だよ!
 冷めたって、やめたって。
 おらぁ何のために東京で、奈落で、
 風呂もねえ合宿所で…。
ユイ) 知らねえし。
アキ) ダサい? そんなの知ってるよ!
 やる前からダサいどは思ってた! 
 ユイちゃんがアイドルなるって
 言いだした時から!

(回想)
ユイ) 東京行って、アイドルになるの。


アキ) ダサいがら聞こ
えねえふり
 したんだぞ。そしたらユイちゃん、
 もう1回言ったんぞ!

(回想)
ユイ) アイドルになりた~い!

 
ユイ) 「私のせいだ」って言いたいの?
アキ) 違う!
ユイ) じゃあ何!?
 アキちゃんは何でやってたの!?
アキ) 楽しいがらに決まってるべ!



アキ) ダサいけど楽しいがら、
 ユイちゃんと一緒だと楽しい
 がらやってたんだべ!



アキ) ダサいぐらい何だよ、我慢しろよ!



アキ) 東京でおら、
 嫌というほど思い知らされた。
 みんなが待ってたのは、
 おらでねくて、ユイちゃんだって。

(回想)
水口) じぇじぇ…。 
 ユイちゃん来れないの?
 
(回想)
河島) かわいい方?
水口) いえ、なまってる方です。
 
(回想)
警備員) かわいい方?
水口) なまってる方。
 
(回想)
しおり) かわいい方は?
水口) 来ない。


アキ) 初日からその調子だった。
 いくらおらだって傷ついた。

 逆だったらいがったのにって。
ユイ) ハッ、逆?
アキ) おらでねくて、ユイちゃんが
 東京さくればいがったのにって。
アキ) そしたらみんな喜ぶし、
 ユイちゃんの夢も叶うし…。
ユイ) そんな事軽々しく言わないでよ!



 
(新幹線の切符を破り捨てるユイ)
ユイ) 母さん蒸発して、病気の父さん
 置いて
いけるわけないでしょう!?





**********
 
<スナック梨明日>
(ビールを飲む足立)
足立) うまい。
(笑い声)
今野) そりゃうめえべな。
足立) まさかね、自分が要介護
 状態になるとはね。まあ本当に、
 家族には、迷惑かけた。
 特に、ユイにはな。
磯野) 奥さんから、
 まだ連絡ないんですか?
足立) 駄目、駄目、先生! それ私
 まだ、知らない事になってんだから! 



足立) まっ、知ってんだけどね。
一同) えっ!?




足立) 言わないんですよこいつが
 なかなか…。「母さんどうしたの?」っ
 て聞いても、「いや、リフレッシュしに、
 温泉行ってる」とか、「同窓会だ」とか、
 そんなバカなって話ですよ。それまで
 毎日来てたんだから。いくら死にかけ
 ててもね、わかりますよ、それぐらいは。
 ハハハハハッ。
ヒロシ) 言えねえだろ、
 バレてるってわかっててもさ。
足立) 倒れる前からね、その兆候が、
 あったような、気もするんだ。
弥生) 最後に、ここさ来たんだべ?
春子) そう。お財布だけ持って、
 駅のとこにいたから…。

(回想)
春子) 足立さん!


春子) だから、「中入ってお茶でも
 どうぞ」って言って。
足立) そうか、そうだったのか…。
 バカだなあ…。何もできなくても
 全然いいのに、バカだよ!
ヒロシ) 心配すんなよおやじ。
 そのうち、フラッと帰ってくるよ。
春子) ねっ?
足立) ハハハハッ。
 
**********
 
<海女カフェ>
ユイ) 退院したからって
 心できないの。



ユイ) 再発のおそれもあるし。母さん
 いないし、兄貴一人に任せる訳には
 いかないでしょ。 
(男と歩くよしえを思い出すアキ)
ユイ) わかる? アキちゃんみたいに
 気楽な身分じゃないの。
 代わってほしいのはこっちだよ。
アキ) お母さん帰ってこないよ。



ユイ) え?



アキ) ごめん。



ユイ) 帰ってくるよ、必ず。
アキ) ごめん。だけどおらだって…
 おらだって必死に踏ん張って、
 這い上がろうとしてんだ。気楽な
 身分だなんて言われだぐねえ!
ユイ) 40位の繰り上げ当選の
 くせに自慢しないで!



アキ) 自慢じゃねえ! 
 それがおらの現実だ! ダサいなんて
 そんなの、自分が一番わがってる。
 どんだけ不幸か知らねえが、ここで
 過ごした思い出まで否定されたら、
 おらぁやってらんねえ!

(出ていくアキ)


 
(一点を見つめているユイ)

**********
 
<スナック梨明日>
磯野) 結局、おらたちはどう
 したいんでしょうかね。
吉田) どうした? いっそん。
 切ねえ顔して。
磯野) ユイちゃんを、おらたちは
 どうしたいんでしょうね。
大吉) おい、
 変な事言ったらぶっ飛ばすぞ!
磯野) だって、東京さ行ぐって言ったら
 切なくなるし、行げなくなっても切なく
 なるし! なんとかしてあげたいけど、
 おらたちには、どうしてあげる事も
 できねえや。ただここで、切なくなっ
 てるだけなんですよね。
勉) 分がる。この距離は
 永遠に縮まらねえんだ。



磯野) おらたちにとって、ユイちゃん
 って、結局何なんでしょうね。



大吉) アイドルだべ。
吉田) んだ。 アイドルに決まってるっぺ?
今野) ふ~ん、アイドルか?
磯野) アイドル…なんでしょうね。
 
**********
 
<駅舎>
(俯き、ベンチに座っているユイ)
 



 
春子) あっ、ユイちゃん?
 今お父さんタクシー乗って帰ったよ。
 どうした? ユイちゃん。中入れば?
ユイ) アキちゃんを傷つけちゃった…。
春子) うん?



ユイ) 私アキちゃん傷つけちゃった…。
春子) どうした? 
 大丈夫、大丈夫。どうした?





春子)  どうした?

**********
 
<天野家>
(アキが帰ってくる)
(家に入らず、作業小屋へ行く)


(顔を上げ、涙をこらえるアキ)





**********
 
なんかね、いろいろと、切ない回でした。ユイパパが、
ユイママの蒸発に気づきながら、気づかないフリをし
ていた事。そりゃそうだよね。気づかないはずがない。
でも、わかっていても言えないヒロシの手前、気づか
ないフリをする。互いに、やさしい嘘をつきあう親子。

そして心配しながら、気にかけながら、どうしていい
のか、どうしてあげればいいのかわからない大人達。
おらたちにとって、ユイちゃんの存在とは何なのか?
その問いに、大吉は、「アイドル」と答える。そうだね。
確かに、ユイちゃんは北三陸のアイドルなんだよね。
どんなに想っても・・・その距離は永遠に縮まらない。
どんなに近づいても縮まらない距離がある、切なくも
届かない憧れの存在、それが・・・アイドルなのかも。

あきらめたわけじゃない、冷めたんだとうそぶくユイ。
アイドルなんてダサいと、アキのような気楽な身分じ
ゃないと言うユイ。だったら、遊び歩いてないで介護
しろ~とツッコミたくなるけれど、ユイもまだこどもで、
現実と向き合うのが怖いんだろうなって思う。家族か
ら離れられないくせに、近くにいて、見守るのも怖い。

アイドルはダサい。アイドルがっていうよりその一生
懸命さ、必死さがダサく見えるんだろうけど・・・でも、
ダサいって誰が決めるんだろう?最近、あまちゃん
のおかげで、アイドルへの見方が変わってきて、ア
イドルをやってる子も、それを応援する人の気持ち
もわかるような気がしてきて。アイドルの一生懸命
な姿を見て応援したくなるのかも?って思うように。
応援する方の姿も、冷めた人から見ればダサく見
えるだろうけど、やってる方はきっと楽しいだろうと。
ダサいけど楽しい。それって何となくわかる。人が
熱狂していたり、夢中になってる姿は、滑稽でダサ
いかもしれないけど、やってる方は、きっと楽しい。

互いに互いを傷つけてしまう言葉をぶつけあってし
まう2人。でも本当は、互いに気にかけて、相手を
思いやっている2人。アキを傷つけちゃったと、春
子の胸で泣くユイ。やっぱりまだまだ2人は、バカ
で子どもなんだよね。バカで愛おしい子どもたち。
大人から見れば、2人の矛盾をいくらでも指摘で
きるけど、矛盾があって上手に立ち回れないから、
上手に言葉を選べないから、子どもなんだと思う。
どっちが大変かなんて、比べてもしょうがない。だ
って、本人にとっては、どちらも大変なんだから。
それが若さっていうか。でも、だから成長もできる。

春を迎える前の、寒さに凍える冬の時だとわかっ
ていても、ちょっとツライ。ただ、ユイが泣ける場
所、春子がいてくれてよかったと思う。春子の前
で素直に泣けるユイなら、きっと・・・大丈夫・・・!


2015年の再放送時の感想はこちら↓
あまちゃん日記(91)~第16週「おらのママに歴史あり2」
 

2023年の再放送時の感想はこちら↓
第91回~第16週「おらのママに歴史あり2」


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