上野にあるお寿司屋さんに母を誘って行ってきた。
このお店は創業60年くらいになるそう。
昔、上野の割と近くに住んでいた頃、家族で外食と言えばこの
お寿司屋さんだったのです。
子供の頃、家族で外で食べて楽しかった思い出は?って
聞かれたら、私はこのお店を答えるでしょう。
私も母も今でも東京に住んでいる。
今はもっと遠くに住んでいるけど、上野だったら30分くらい
電車に乗れば着く距離だ。
なのに、引っ越してからずっとずっと来なかった。
33年間くらい、ずっと来なかった。
単純に思い出さなかったから。
過去を思い出して懐かしむより、今ある問題に悩んで愚痴って、
少しでも幸せな未来にしたいと貪欲に突き進んだ毎日だったと思う。
それは、若さの特権だし、悪い事ではないと思うのだけど。
でも、なんか病気になったりして、ふっと歩くスピードをちょっと
ゆっくりになんかして。
で、なんか、本当に、ふっとそのお店の事を思い出した。
そして、ネットの食べログで検索したら、なんとまだ昔のように
存在している事がわかった。
そしたら、無償に行きたくなって。
ついでに母も連れてってあげたくなって。
母はとても懐かしそうだった。
いろいろあったけど、まあまあな30年間だと言ってました。
私?どうなのかな。
去年まではそこそこの人生だったかも。
さすがに今年はかなり厳しいモード。でも、以前より幸せを噛みしめてるし
感謝もしている。
でも、一番しみじみ思ったのは、
父を連れてきてあげたい。
2年前に胃がんの手術をした父は、今年に入ってからガクッと体力、気力が
なくなり、とてもとてもこのお店まで来て食事をするのは難しい状態。
あ~ぁ、父がもう少し元気な頃に連れてきてあげたかった。
お父さん、私子供の頃、ここでお寿司食べるのが好きだった。
楽しい家族の思い出だったんだよって。
30年か。
結局未来なんて、よくも悪くも描く事なんてできないんだな。
だから怖いし、希望も持てるのかもしれない。
なんか、取り留めのない文章でした。
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