先日、父が、
蝶をみせてきました。

でもパタパタしているわけではありません。

羽が歪んでいました。




孵化しかけて“落ちていた”さなぎの蝶を2つ拾ってしまった女性に、
“あなたに一匹まかせたわよ”と、託され、
タバコの箱のフィルムにいれてもちかえってきたそうですが、、、

朝起きると、フィルムの中で孵化してしまったそうで、
羽が歪んで固まってしまいました。

“ひかり、何とかならないか” というので、私は魔法使いじゃない!と思いながら、なんとかなればな~と、ネットで検索したりしましたが、やはり、乾いてしまうとダメで。
本来なら、孵化は、ぶら下がって羽を綺麗にのばせる空間ではないとダメだそうです。でも、あきらめきれず、霧吹きでシュッシュッとしましたが、意味無しでした。

“俺のせいだ、、、俺は欠陥品だ~” とまで、父はしょげていましたが、昔から傷ついたトリや虫をもちかえっては面倒を見る人で、とても優しい人だと思います。

結局、蝶は、固めの花にのせて、蝶のくるくるしたストローを水分につけてあげると、(希釈したスポーツドリンクとかがいいってかいてあった)ごくごく飲んでいました。感動しました。飲んだぞ!!

父が、これはどうだろうか、といって、“リポビタンD”を出してきたので、さすがに、ちょっとそれは却下しました。なんでやねん。

孵化に失敗してしまう個体は沢山いるそうで。

でも、目の前に存在すると色々と人間はドラマや想いを考えてしまう。
でも、この子は、グチもいわない、文句もいわない(話せないけど)、
花の上で、静かに、ただ毎日おりました。

あがく感じもなくて、本当に静かでした。
ちょっと羽が重そうで、バランスをとるのに必死でしたけど、、、
花の上に羽をのせて、10日程生きておりました。

蝶といえば、“はばたく”イメージがありましたので、
切ない、可哀想、なんて思ったりしていましたが、
この子にとっては、“くっそー飛べるはずだったのに”なんて、
思っていないような気がしました。

命を全うした潔い感じが、すごく偉大に感じました。

ちいさなカラダに大きな生命力が宿ってるって教えてもらいました。

今頃自由に羽ばたいて、すきな花を思う存分味わっていることでしょう。

わたしたちにも、自由になる手足と、考えることの出来る頭があります。
感じる心があります。何でも実行できる、どこでも行ける、行動できる、
それって、めっちゃ最高。

ありがとう、蝶々さん♪ 教えてもらいました。