朝方 息が少なくなっていく中、

 

「●ちゃんパパ、●ちゃんママはここにいるよ。」

 

ほんの少しだけ目を開き私をみつめ

また、目を閉じたとき、涙がスーッとこぼれました。

 

それから、だんだん息が細くなり、「ふー」と吐き出し

もう吸い込むことはありませんでした。

 

 

お疲れ様。がんばったね。

本当は、もっともっと一緒にいるはずだったね。

家に帰ろうね。

そうだ、私はベッド用意しなきゃならないから、●ちゃんと帰ってきてね。

 

大丈夫、事故らないで家に帰って待ってるから。

 

家に帰ったら白いご飯、食べたいよね。

あったかいご飯食べようね。

 

私が一足先に戻った家には

昨日、バタバタと出たときのままのベッドが待っていました。

 

彼のにおいがしました。

 

その時、初めて涙がこぼれました。