みなさま、お疲れ様です。

カウンセラー鑑定士の諒です。

 

6月も最終日となり、雨模様の多い梅雨本番の時期となっている今日このごろですが、いかがおすごしでしょうか。

 

 

さて、今日も日常場面で役立ちそうな心理効果・行動の仕方をご紹介していきます。

 

 

 

『部分刺激と全体刺激』について

 

人の心理とは、実に不思議なものです。

たとえば、ある女性をほめるのに、「長い髪がお似合いですね」とか、「着こなしのセンスが抜群ですね」と言っただけでも、言われた当人は悪い気がしないのはもちろん、大喜びしてくれるはずです。

容貌が美しいとかスタイルがいいとか言っているわけではないのに、ほめられたほうはあたかも容姿をほめられたかのように、思ってしまうようです。

これは心理学でいう「部分刺激と全体刺激の原理」に基づいています。

つまり、どこか一部分をほめられるという「部分刺激」が、まるですべてをほめられる「全体刺激」を受けたかのように錯覚してしまうのです。

女性に限らず人をほめる際には、何か一点優れたところを見つけてほめるというのが効果的ということです。

たとえば、あなたが友人と話をしていて、「先日入院していたときにいた看護師さんの一人が、ホントに気持ちの優しい子でさあ」と聞いたとしましょう。ほとんどの人が、与えられた情報は「看護師さん」と「優しい子」だけなのに、つい「清楚で可愛らしい」姿を想像してしまうでしょう。

また、初対面の時に、男性で顔つきがイケメンと言われるカッコよさがなかったとしても、髪が整い、かっこいいスーツを着ていて身なりが整った姿であったとき、たとえ、その人物の職業や過去の経歴などのこまかい情報を確認しなくても「清潔感があって真面目で素敵な人」という印象を受けることでしょう。この現象が「第一印象が大事」と言われる所以(ゆえん)です。すなわち、たくさんの情報を与えなくても、相手が想像力を膨らませて、勝手に美化してくれるのです。

ただ、要注意なのが、これはいい評価だけでなく、悪い評価の場合も同じです。たとえば、時代小説を読んでいて「悪代官」が登場すれば、悪事を働きそうな人相の悪い代官をイメージするでしょう。

 

このように、人の心理とは良きにつけ悪しきにつけ、部分的な評価をあたかも全体的な評価のように受け止めてしまいがちなのです。なので、「いつもキレイですね」などの全体刺激より「服をオシャレに着こなしてますね」と具体的に部分刺激でほめる方がより効果的ということです。

 

 

 

さて、いかがでしたでしょうか。

 

それでは、ぴかれすくでお待ちしております。