∫ にこいち Days ∬  ~ ♂ ツインな魂 ♀のちいさなお話 -4ページ目

∫ にこいち Days ∬  ~ ♂ ツインな魂 ♀のちいさなお話

魂の片割れ、あなたはもう出逢いましたか?
この存在を知ることは、愛を知ること。
それは、これまでのあなたの人生をすべて覆すほどの衝撃かもしれません。
2009年4月現在、mixiに載せた翻訳や日記の保管倉庫にしています。

自転車をこいで
風に乗った

あんまりにも気持ちがいいから
好きなメロディを歌った

月が美しかった
あんまりにも感動したから
立ち止まって見てた

そうしたいから
ただそれだけのことだけど
通りすがる人は不思議そうに私を見る

ただそうしたいから
遠回りをしてみる

ただそうしたいから
目が合う人に笑いかける


なんのために?

どんな目的で?

社会では
行動には何かもっともな理由がいるみたいだけど

自分の正しさを証明するためなの?

精神磨り減らして
誰かの顔色見て生きては

得体のしれない焦りに追われて
どこか遠くを見てるんだろか


ただそうしたいから
ただ私が嬉しいから

合理性と利益を崇拝する社会には
ちょっとばかり相応しくないこの感覚


忘れたふりが日常になって
ロボット化してくくらいなら


いっそバカなままでもいいか

得なんかなくても

もっぱらマイナスを生きてるようでも

私は私の舞台を喜べるなら

いつか人生の幕を閉じるとき

エンマ様の評価なんかモノとせず
堂々とただ

私の生きる道
とにかくやるだけやったさ
楽しかったからまあいいや

なんて
愉快に笑えますように

笑えますように
十五夜お月さま

なんてきれいなの
なんて穏やかなの

暗闇の中の
こんな単純なまんまるが
こんなに人の心を打つのはなぜ

わかるでしょうか
わかるでしょうか

余計なものが削ぎ落とされて
人も涙も
美しく移ろう秋の夜長

人が磨かれるのは
きっと
あくせく何か加えるときじゃないんだな
磨き落とされるときなんだな

プライドも
焦りも
不安も

仲秋の美と還れ
たとえば

今居る世界が
全くの偽物だったとして
それをわかってしまったとして

そこから人はどう生きるだろうか?

ひとつ

苛立ちと正義感から
世界を変えようともがく
一人でも多くの人を諭し
仲間を増やしながら

ひとつ

絶望と悲観に暮れて
厭世的に生きる
全て嘘だと見下しながら


光を選ぶ人
闇を選ぶ人

結局
どちらにしてもそれは分裂
そこにあるのは葛藤と摩擦
本物と偽物と称する者たちの
二つの闘いだ


もうひとつの道は
フェイクをどう生きるか
自分に問うことだ



天が与えしこの偽物さえ

捨てるでもなく
替えるでもなく

ただ
楽しく面白くするには
さて
どう扱おうか?
と自ら工夫するなら

それは闘いでもなく
逃避でもない

愉快で新しい創造だ

このフェイクは
神が与えた贈り物

ボクにとって
神を信じることとは
嘘っぱちも本当のことも
引き受けることだ

ひとえに
理想や平和を信じることじゃない

世界がひっくり返るような仰天の真実も
誰もが嘲笑うような偽の情報も

同じように
ボクらを取り巻く小道具に過ぎなくて
時にたいして
違いが無いようにすら
見えてしまうんだ

だって
相も変わらず
ボクの心はここにある

何かを感じ
何かに気付く

人を愛し
生を喜ぶ

ボクは
ボクという本物を

キミは
キミという本物を
心向くまま描きながら
くまなく創造しよう

そうして
色が交わればいい

あわよくばそれが
誰かの心を震わせたなら
それもいいな

様々な新しい色が生まれては
また変化して

偽りも本物も
いっそ混ぜて

その色彩を慈しめたら

いいな

いいな…