インディアンの知 | ∫ にこいち Days ∬  ~ ♂ ツインな魂 ♀のちいさなお話

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魂の片割れ、あなたはもう出逢いましたか?
この存在を知ることは、愛を知ること。
それは、これまでのあなたの人生をすべて覆すほどの衝撃かもしれません。
2009年4月現在、mixiに載せた翻訳や日記の保管倉庫にしています。

昔、私がとても感動した本のひとつに、「リトル・トリー」があります。
あまりに素晴らしかったので、縁のあった子供たちに何度か送った、
インディアンの児童書です。
  最近読んで、やっぱり好きなので、今日はそのなかの一節を塾の授業
中、生徒と一緒に読みました。よく理解する子供たちでした^^

祖母は静かに言った
「だれでも二つの心を持ってるんだよ。
ひとつの心はね、体の心―ボディーマインド、つまりからだがちゃんと生
き続けるようになって働く心なの。
体を守るためには、家とか食べ物とか、いろいろ手に入れなくちゃいけな
いだろう?おとなになったら、お婿さん、お嫁さんを見つけて、子供をつく
らなくちゃならないよね。そういうときに、体を動かすための心を使わなく
ちゃならないの。
でもね、人間はもうひとつの心を持っているんだ。
からだを守ろうとする心とは全然別のものなの。それは霊の心-スピリッ
ト・マインドなの。いいかい、リトル・トリー、もし体を守る心を悪いほう
に使って、欲深になったり、ずるいことを考えたり、人を傷つけたり、相手
を利用してもうけようとしたりしたら、スピリット・マインドはどんどん縮
んでいって、ヒッコリーの実よりも小さくなってしまうんだよ。
 体が死ぬときにはね、ボディー・マインドも一緒に死んでしまう。
でもね、スピリット・マインドだけは生き続けるの。
そして人間は一度死んでも、また必ず生まれ変わるんだ。
ところが生きている間、ヒッコリーの実みたいにちっぽけなスピリット・マ
インドしか持ってなかったら、どうなると思う?
生まれ変わっても、やっぱりヒッコリーの実の大きさのスピリット・マイン
ドしか持てない。だから、何も深く理解することができないんだ。
 それで、ボディー・マインドがますますのさばるから、スピリッド・マイ
ンドはますます縮んじゃって、しまいには豆粒くらいになって、見えなくな
っちゃうかもしれない。
もうスピリットをなくしちゃったのとおんなじだよね。
 そうなったら、生きてるくせに死んでる人ってことになるの。そんな人は
いくらでも見つかるわ。
 そういう人はね、女の人を見るといやらしいことしか考えない。
 他人を見ると、なんでもケチをつけたがる。
 木を見ると、材木にしたらいくらもうかるかってことしか考えない。
きれいなことなんかちっとも頭に浮かばないのさ。そんな人がうようよして
るよね。
 スピリット・マインドってものはね、ちょうど筋肉みたいなもので、使え
ば使うほど大きくなっていくんだ。どうやって使うかっていうと、ものごと
をきちんと理解するのに使うのよ。それしかないの。ボディー・マインドの
言うままになって欲深になったりしないこと。そうすれば、物事がよーく理
解できるようになる。努力すればするほど理解は深くなっていくんだよ。
 
 いいかい、リトル・トリー、理解というのは愛と同じものなの。
でもね、かんちがいする人がよくいるんだ。
 理解してもいないのに、愛しているふりをする。
 それじゃなんにもならない。」
 
 ぼくはすぐに心に決めた。すべての人を深く理解するように努力しようと。
ヒッコリーの実の大きさのスピリットしか持てないなんていやだから。

「スピリット・マインドが大きく力強くなってきたら、昔自分の体に宿って
いた命も全部見通せるようになるの。そこまで行くとね、体が死ぬことなん
て事はもうないのとおんなじになっちゃうの。
 いいね、リトルトリー、こんなことはしゃべっちゃだめ。世間の人にしゃ
べってもなんにもならない。でも、お前はしっておかなくちゃいけない。
だから私はしゃべったんだよ。
 おまえのおじいちゃんもね、自分では気づいていないけれど、深い理解に
どんどん近づいている。
わたしたち二人はずーっといつまでも一緒さ。霊どおしが理解しあった仲だ
からね。」


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「理解してもいないのに、愛しているふりをする。」
子供たちは、特にこの感覚にとても敏感です。
幼い子は、大人の嘘を、瞳を見ればわかってしまうように。