労災の調査が始まった | お父さんを中皮種から守ってみせる

お父さんを中皮種から守ってみせる

2012年7月。大好きなお父さんが悪性胸膜中皮種になる。お父さんを助けたい・・・

昨日、病院に労働監督所の方が見えて労災申請についての本人調査をしました。


約3時間かかるということだし、そんなに長い時間話せるのかな、


座ってられるのかなと心配しましたが、


お父さん、びっくりするほどいろいろなことをノンストップで話していました。



こんなに話せるんだ・・・



と驚きながらも、お父さんの人生を事細かに知ることができ


なんだか不思議な気持ちでした。


自分が生まれる前のことなんて、まったく知らなかった。


お父さんは高校を卒業すると、自動車整備の仕事に就くべく専門学校に通い、そ


の後整備士として3年弱勤めていたそうです。仕事内容を聞きびっくり。



そりゃ、病気になるだろっ



という内容。狭いピットの中で石綿にまみれてブレーキの修理やクラッチ交換を


一日にたくさんこなしていたそうです。


いやぁ、42年も前のことだけど、まちがいないなと私は確信。


労働基準監督署の方も、労災が認められるか決めるのは私ではありませんが、


個人的には認められるのではと思いますと言ってくださいました。                         


ただ・・・中皮種に関する労災は、数ある労災の中でも一番大変なお仕事だそうで、


時間はかかりますとおっしゃっていました。


でも、お父さんの話を聞いて、ますます労災を認めてもらわなくてはと思いました。


だって、


今のお父さんのこの苦しみは、まさにその仕事のせいなんだから。


といっても、時間を戻すわけにはいきません。前に進むしかないのです。



実は退院のあさって金曜日に決まりました。


その日に、先生からいろいろな今後のお話や術後のお話があるそうです。


どんな話をされるのかちょっと怖い。


術後3日目に先生と話をして以来、じっくりと話聞くのは初めてなのです。


回診の時にちょっと話すくらいでした。


いろいろ聞かなきゃと思っていたのですが、怖くて聞けなくて。


でも、金曜日は聞きたいことばっちり聞こうと決めました!



ただ、お父さんはというと、退院は病院から出られるからちょっと嬉しいという程度で、


あまり喜んでません。


「先が短いと分かっているのはつらい」


とか


「こんなに大変じゃ生きていても。。。」



とか言っちゃっているのです。よく、癌による「うつ病」があるようですよね。



下手に励ましても逆効果だと聞きます。なんて声をかけたらいいのか。



家に帰れば、現実が待っています。


自分の体が不自由になったことをより感じてしまうのではと心配です。


実際、1ヶ月ちょっと前までは、自転車で孫の幼稚園の送り迎えをし、仕事もしていた


わけですから・・・


これからが大変なのかな。でも気持ちで負けてほしくない。


なにか、今の体でも楽しめるものがみつかるといいのにな。