a,b,c,dを自然数とし、a,cは0でないとします。

(b/a)*(d/c)=bd/acを証明します。


(b/a)*(d/c)=(b/a)*d÷c

(ステップ1)

(b/a)*n=bn/aを示します。但し、nは自然数。

数学的帰納法を用います。

(1)n=1のときは明らか

(2)n=kのときの帰納法の仮定の成立を仮定します。

すると(b/a)*k=bk/a

両辺にb/aを加えると、

(左辺)=(b/a)*k+b/a=(b/a)*(k+1)
(右辺)=(bk/a)+(b/a)=(bk+b)/a=b(k+1)/a

従って、帰納法の仮定はn=k+1のときも成立

以上より、数学的帰納法から、(b/a)*n=bn/a(nは自然数)

(ステップ2)


b/a÷c=b/acを示します。

b/a÷c*c=b/a
(b/ac)*c=bc/ac=b/a(約分)

以上により、(b/a)*(d/c)=bd/ac

(Q.E.D)

a,nを自然数とします。*を整数環における通常積とします。

(a/n)*n=aを証明します。

数学的帰納法を用います。

(1)n=1のとき、(a/1)*1=a*1=aより、数学的帰納法の仮定が成立。

(1)1
(a/k)*k=aとします。

このとき、(a/(k+1))*(k+1)がaと等しくないとします。

・・・

と書きましたが、もっと簡単な証明法が!

仕切り直しです。

「分数とは割り算である。但し、余りは考えてはならない。」という教訓が生きてきます。

(a/n)*n=bと置きます。(但し、bは整数)

両辺をnで割って

(左辺)=(a/n)*n÷n=a/n

(右辺)=b/n

従って、a/n=b/n

従って a=b

よって、(a/n)*n=a

(Q.E.D.)



昨日の証明の一般化をしてみたいと思います。これでちゃんと説明になっているのか、自信がありません。倍分の原理とでも言っておきましょうか。

b/a=bc/ac (但し、a,cは0でなく、a,b,cは整数とします。)

を示します。

b/a=(b/a)*1=(b/a)*(c/c)=bc/ac


(ここで、c/c=1を使いました。

c/cが1でないとすると、cとcが等しくないことになり、矛盾です。

故にc/c=1)

分数の掛け算の仕方を既知としています。


LatexやWinShellを使って書けば、もう少し見やすくなると思うのですが、何しろブログなんて書くの初めてでして・・・

アメブロでそういったソフトが使えるのかすら分かりません(多分使えないと思います)

さて、こんな、どうでもよい、誰でもよく知っている(筈の)(筈が筈でない大学もあるようですが・・・)ことを説明することに如何ほどの価値があるのかわかりませんが、思い立って書いてみました。

a,b,cが有理数、実数、複素数の場合も同様に出来るでしょう。

n次正方行列の場合はこのようにはいきません。n次正方行列全体の集合は、非可換環だからです。

では、失礼いたします。