「美味しいものを食べる」ということと、
「美味しく食べる」ということを、
今までの私は、混同して来たのかも知れません。
「美味しいもの」というのは、
多くの人々が「美味しい」と判断しているもの。
基準は「自分の外」にあります。
一方、「美味しく食べる」というのは、
自分自身が判断しているのです。
つまり、傍目には、
たとえ粗末に見える食べものであったとしても、
自らが自らの判断で「美味しい!」と判断し、
納得して食べているのです。
今の日本は、あきらかに飽食の社会。
お金さえ出せば、いつでもどこでも、
それなりの「美味しいもの」を目一杯食べることが出来ます。
しかし、見せかけの「美味しいもの」を、
四六時中、殆ど何も感動することもなく、
なんとなく惰性で食べ続けるより、
規則正しい多少の飢餓の中、
手作りのお粥のようなものを食す貴さを
大切にしたいと思うのです。
意識しないとすぐ食べ過ぎる私にとっては、
大変難しい挑戦ですが、
規則正しく体調を整え、
手間暇かけたオリジナルなものを、
少しずつ食べる努力を
無理せずに続けたいと思います。