どうやら今年度でスーパー戦隊は終了して、新たに令和版の宇宙刑事シリーズが展開されるなって情報も出ているねぇ。
終了の理由は玩具の売り上げ不振とか、女優が不倫や未成年飲酒したからなんてのも挙げられているけれど……何かひとつが理由じゃなくて、それらが色々と重なって、終了っていう事態になったんじゃないかな?
そもそもスーパー戦隊が、基本のコンセプト崩さずに半世紀近く続けられてきたことだけでも凄いんだけどね。
ウルトラマンや仮面ライダーと並ぶ日本の特撮文化のひとつではあるんだけど、いかんせんスーパー戦隊はこの3つの中でも後発だから、どうしてもスーパー戦隊のステレオタイプから色々な意味で外しにくかったり、アイデア的にも後発になりがちな部分もあった気がする。
それでも、ほぼ毎年何らかの形で「スーパー戦隊初の●●!」をやり続けてはきたんだけど、いよいよネタ切れな上に、制作コストにも見合わなくなったんだろうね。
スーパー戦隊は集団ヒーローである以上、どうしたって最後は仲間と力を合わせて怪人を倒し、巨大化した怪人や敵の繰り出す巨大ロボットを、これまた仲間と力を合わせて合体ロボで撃破するという流れは崩せない。
仮面ライダーなんかであれば個人のヒーローってことで、時にサブライダーと対立してライダーバトルに展開したり、個々人の能力だけで怪人を撃破したりしてもおかしくはないんだけど……スーパー戦隊だと、どうしても集団物ってところで制約が出る。
チームメンバー同士でバトルしたら合体武器も合体ロボも使えないし、個人の必殺技で等身大の怪人までは撃破できても、個人が搭乗しているメカだけで巨大戦まで勝利してしまったら、それ以外のメンバーは完全に空気よね。
敵の設定なんかも難しくて、仮面ライダーは平成の頃から「悪の秘密結社」的なものは大きくクローズアップされず、恐ろしい思想の戦闘集団や宗教・神話的な理由で人間を襲う怪人、個人の願望や欲望に根差した結果の戦いが展開されることが多く、秘密結社的なものが存在したとしても、大手を振ってテロ活動を行い、目指すは世界征服みたいな……それこそ昭和のショッカーみたいな敵は消えて行った。
でも、スーパー戦隊の戦う敵ってどうしてもライダーに比べて規模が大きくなりがちで……まあ、これは巨大戦力を持っているから当然なんだけれど、そうなると戦隊ヒーローの戦う理由なんかも「人々のために世界を救う!」みたいなものになりがちになって、昭和のステレオタイプな戦隊ヒーローから完全に脱却することが難しかったのかもしれないねぇ。
完全に個人的な理由だけで戦っている戦隊なんて、それこそボウケンジャーとゴーカイジャー、そして現在放送中のゴジュウジャーくらいだもの。
近年はゼンカイジャーだのドンブラザーズだのと変化球をブン投げてもいたけれど、あれだって毎年続けるわけにもいかないし、なによりレジェンド戦隊に頼り過ぎだわな。
その流れにしたって、仮面ライダーがディケイドで始め、ウルトラマンがニュージェネで乱発した後の話だから、もう大人も子供も割とお腹いっぱい状態。
歴代の戦隊の中には悪の戦隊やライバル戦隊が登場したこともあったけれど、最終回前に駆逐されるか和解して仲間になるかのどちらかで、悪の戦隊がラスボスだった作品はなかったように思う。
守るべき正義や戦う理由の違いで、時にヒーロー同士でも戦うことが当たり前になってきた時代に、常に一丸となって戦う集団ヒーローっていうのは、そういうヒーローの魅力もあるんだけど、同時に時代に合っていないのかもしれないんよね。
ここに更なる変化球を加えるとしたら、ヒーローチーム内から裏切者が出て悪堕ちした挙句、そのまま倒されて終了みたいな流れしかないのかも。
欠員は二代目や別メンバーが務め、チームとしては存続しているものの、メンバー出入りが割と激しい戦隊……う~む、これはこれで批判を浴びそうだし、なんかアメコミ感が強くてどこまで日本人に受け入れられるか、それはそれで不安になるねぇ。
なにより、リアルで裏切者が出ちゃったゴジュウジャーの後では、この展開も皮肉やナンセンスにしか見えない可能性もあるわな。
個人主義がどんどん強くなる時代の中で、集団でのチームワークを熱く語ること自体が、もはや古典になりつつあるのかもしれないねぇ……。