日本語教育業界で人材不足が叫ばれているなか、メキシコもご多分にもれず、学習者数の伸びに対して教える人の数が圧倒的に不足しているようです。

教員不足になると次に何が起きるのか・・。

 

・日本語教育を知らない人が先生として教壇に立つ

この場合、日本語を母国語とする人ならまだまし。日本語を少しかじったことがある程度のスペイン語話者が「わたしは日本語を教えています」と言っていることもあります。それから日本語を母国語とする人でも、大学などの教育機関への留学生、メキシコで仕事をしているけれど日本語教育については「“みん日”って何ですか?」という方々です。

 

・日本語教育を知らないので教員側に「直説法」という概念がない

語学教育のメソッドを知らずに日本語教育をされているかたは「スペイン語で日本語を教える」ことを良しとします。つまり「直説法」という概念がありません。学生もそれに慣れているので、スペイン語でガンガン質問をしてきます。

 

そんな世界なので、こちらで長く日本語教育にたずさわられている方はスペイン語が堪能な方ばかりです。直説法で日本語教育をやりたい人は、短期間でお辞めになる方が多い印象です。ときどき出ている教員募集の情報を見ると「スペイン語能力不問」とありますが、正直、スペイン語ゼロでこちらに来ると教壇にたてません。なにしろ学生からスペイン語で質問がきますから。私の場合、そんなことを先輩先生に相談したら「じゃあ、英語で説明してください」とのこと。直説法で日本語教師を目指されている方は、メキシコで実現するのはむずかしいかもしれません。