ジョージ・オーウェル「一九八四年」 | 樅の木カフェテラス

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 Audible ジョージ・オーウェル「一九八四年」

 1940年代に書かれたそうですが、表題の1984年を通り越して、今現在まさにそんな方向に世界が向かっているのではないか・・・と思わせられる内容です。


 世界は、超全体主義国家3つに集約され。互いに常に戦争を繰り返している。しかも、歴史は常に支配層の都合に合わせて書き換えられ続ける。辛うじて『市民権』を持っている人々も、絶え間なく監視され、何か考えようものなら、収容所送りの上、洗脳されていく。


 支配層にとって都合が良いのは、皆が何も考えないこと。思考までも隷従すること。


 今現在、2つの大国が為している横暴に、とてもよく似ています。


 80年も前にこんな設定を為した著者の先見の明に感服すると共に、未来永劫そのような社会にならないことを、切に願います。