あー、良かった!これ観れてホント良かった!!!サブローが元に戻れて良かったけど帰蝶とか家臣とかに会えなくなるのが悲しかったし寂しかった。2時間超える大作だったな。長々と書いてしまったけど記憶に残る映画だった。

 

「どうだっった?今回は休み無しで観たけど」

 

「元々このドラマ好きだったんで最高でした!結末があんなんだったのも納得できます。でもサブローも悲しかっただろうなって思いました。誰もいない現世なんて」

 

「そりゃ良かった。私もドラマ好きだったからこれ観てるんだ。小栗旬と柴咲コウが抜群だったしね、また観れて良かった」

 

「秀吉があんな悪人だとは思ってもなかったです。山田孝之も光ってましたね」

 

「歴史上の秀吉とはかけ離れた秀吉だったね。人をたらし込むのが秀吉だったのに」

 

「恒興は可もなく不可もなくだったけど勝家が良かったです。高島政宏もグー。家康は端役だなって思いました。濱田岳もイマイチ・・・」

 

「あぁ、もうすぐ母帰ってくる。そろそろハンバーグ焼かないとね」時計見ると19時過ぎてた。

 

「そうですか、裕美さん、私はどうすればいいでしょう?」

 

「そのまま座ってテレビ見てたらいい。まだ飲める?」

 

「はぁ、飲めって言われたら飲めます、けど、酔うかもしれません」

 

「ゆっくりしてて」

 

「はい」そのままソファに座ってテレビ見る。そうだ、今考えよう、裕美さんをウチに呼ばなかった理由。裕美さんハンバーグ焼いてる。しばらくは時間もある。そうだな、うーん・・・。

これはどうだろう、

 

①   父が突然死んだ。急いでお葬式しなければならなくなった。だから裕美さんには遠慮してもらわねばならない。まず、ダメ。いきなり父を殺すなんて死んでもできない。

②   実は父が家に来ることになった。でも、裕美さんが私とそっくりなの見て出生に疑問持つ。結局私と裕美さんは姉妹ということになって破滅に。これもダメだな。

③   父が来ることは同じだけど、父は極端にシャイな人、だから初対面の人には身震いする、そんな中に裕美さん入れるのは父が大反対する、だから裕美さんアウト。

④   父が来ることは同じ、けど、父は厳格で怖い人、他人が家に来ることを極端に嫌う、家庭の和が乱れるから、そんな父には裕美さん会わせられない、だから今回の訪問もアウトに。

⑤     拓実くん家族がウチに来る。まだ面識のない拓実君のご両親が裕美さんと会うのは拙い、これもボツ。

うーん、これくらいしか思いつかないな。どうしよう、④しかなさそうだしな。うーん・・・。

 

「ただいま」そうしてると玄関で声が聞こえた。裕美さんのお母さん帰ってきたんだ。案ずることはない、正々堂々としてれば問題ない、私が浮気相手の子供だなんて知るはずもないのだから。でも緊張するな。時刻は7時40分過ぎたあたり。

「あら、あなた誰?」戸についてるレースから顔覗かせた吉瀬美智子は裕美さんのお母さんそのもの。そのまま私のいるソファに来た。私は立ち上がって、

 

「始めまして、小山内といいます」頭下げた、

 

「あなたどこかで見たことあるな、どこだったかな」

 

「あの、裕美さんの虫垂炎のときに病院でお会いしました」

 

「あぁ、そうだったわね。裕美と顔が同じだから覚えてたの」

 

「ありがとうございます。今日は裕美さんのお招きで裕美さんのお宅にお邪魔してます」

 

「それはそれは、来てくれてありがとう。裕美、お酒の用意してロックでね」

 

「お母さん、もうすぐご飯できるんだけど」