「あ、俺、消えようか?」拓実君私に向かって言った。私は拓実君制して、

 

「裕美さん、どうして拓実君、私の夫になる人邪険にするんです?あなたってそんなに冷たい人だったんですか?」私

 

「翔子ちゃんからそんなこと言われるなんて思ってもなかったな、私の最愛の人から」裕美さん

 

「最愛の人?裕美さんにとって最愛の人は小田島さんでしょ?私にとっての最愛の人は拓実君なんですもん」私

 

「どうしてそんなこと言うのかな?どうして私のけ者にするのかな?どうして?」裕美さん

 

「それは、裕美さん、あなたとの思い出はあの夜のことだけだったからです。あんなことって今思うと不潔です!あなたの態度もおかしかった」私

 

「不潔?おかしい?翔子ちゃん、私のことやっぱり嫌いなんだ・・・」裕美さん

 

「嫌いじゃないです!好きですよ!あんなことしない裕美さんなら!」私

 

「あんなことって何?」拓実君

 

「拓実君、後で話すわ、とにかく姉さんとこ行ってて」私

 

「あ、あぁ、じゃあな」拓実君出ていく。また裕美さんと二人になった。

 

「裕美さん、拓実君行かせましたよ、言いたいこと言ってください」

 

「ふぅ、落ち着いたかな。でもびっくりだった。私のしょうちゃんがあんな酷いこと言うなんて」

 

「ごめんなさい。でも正直な私の気持ちです。裕美さん、私たちは女同士なんですよ、女同士なんですからせいぜい話すくらいでいいじゃないですか。それで十分でしょ?」

 

「でも、しょうちゃんは私のこと好きって言ってくれた。愛してるとも言ってくれた。私にはあなたが永遠の彼氏なの。その彼氏から嫌いだなんて言われるとは思ってもなかった。今の私の気持ちわかる?」

 

「悪かったなって思ってます。でも、これからはあんなことしないって約束してくれます?」

 

「それはできないことだね」

 

「どうしてです?」

 

「繰り返しになるけど、しょうちゃんは私の最愛の人だからよ。最愛の人にキスして何がいけないの?肌触れ合ったり抱き合ったりすることがどうして悪いことなの?」

 

「ですから不潔なんです」

 

「不潔って言うけど、しょうちゃんだってあの時進んでしてくれたじゃない。不潔な気持ちあるならあなたとっとと帰ってたでしょうね。だから私にはわかるの。しょうちゃんだってあんなのも好きなんだって。どう、反論できる?」裕美さんてホント聡い人。私にはもう太刀打ちできないでいる。

 

「そうですね、裕美さんのこと、好きです。好きだからああいう世間から白い目で見られるようなこと出来たんだと思います」

 

「そんなこと気にしなくていい、黙ってれば誰にもわからないこと。私にはときめきの世界だった。もう一緒の生活できなくなったけど、でも、まだいつかきっと二人だけの夜とか出てくると思うの。その時はまた一緒にいて、お願い!」裕美さんの眼差しは本当の恋人を見る目だ。私が彼氏なんだ。私は震えてくるのが怖かった。

 

「わかりましたよ、裕美さん。あなたは女神だ。女神には逆らえない。私といてくれるだけでいい。他は何もいらないから」そう言うと裕美さん抱き着いてきた。私もゆっくり抱いた。そうだ、私は裕美さん好きだ。おそらく拓実君以上にに好きだろう。これまでの反感めいたものが馬鹿らしく思える。

 

「あー良かった。これで安心して飲み会行ける。しょうちゃんの態度次第で止めようかとも思ってたし」キスまで要求されなかったのが幸いだ。今ここで拓実君や母にそんな姿見せられない。

 

「そ、それはダメです、絶対ダメです。裕美さん来なかったら飲み会する意味なくなっちゃう。今回の飲み会の主役は裕美さんですから」今晩の飲み会のことに話行ってくれて助かった。

 

「だから言っただけ。私は行くよ。しょうちゃんにしょうちゃんの家族にも会える。行かなかったらバチが当たる」