翌日、目が覚めたのは6時半。8時間寝れば大丈夫。ゆっくり起きて朝シャワー。ぬるま湯のシャワー気持ち良かった。そのまま歯磨きして髪乾かす。ドライヤーなしのタオルだけなので時間かかるけど。
そのうちに母が起きた。6時50分。
「お早う、眠れた?」
「お早う、うん、ぐっすりだね」私はテレビつけた。天気予報やってる。しばらくは晴れらしい。良かった。雨なんか降ったら最悪だもん。テレビの音に気付いたのか姉も起きた。
「お早う」
「お早う、あんたも朝から元気だね」
「別に、いつも通りだよ」
「そう?昨日あんたもショックだったんじゃないかって思ってね」
「全然。私生児でもお父さんもお母さんもいるんだもん、幸せだよ」
「あーぁ、いつものあんたの口上か。いいもんだ」そう言って姉は浴室に。トイレか。ま、8時までゆっくりしていよう。することもないし。そうして私はぼんやりとテレビ見てた。母と姉はお化粧してる。そして8時前になって部屋出て1階のレストラン行く。拓実君たちと5人揃ってレストランに。バイキング方式の結構リッチなお料理並んでた。でも、私は朝は苦手。だから軽く済ませた。拓実君は珍しいのか、たらふく食べた。そんな感じで部屋に戻る。何故だかわからないが拓実君たちも部屋に来た。動物園は9時半開園だから慌てることはない。拓実君は広い部屋だなと言って出ていく。拓実君たちともいつもと同じで接した。私生児ってことは大したことじゃないんだと思って。そうして9時になって部屋出て車に乗って動物園に。
裕美さんのメールは届いてた。喜んで行かせてもらう、裕美さん自身も私の家族に関心持ってる、どんな家族か会ってみたいといった内容だった。私はありがとう、時間と場所はまた連絡すると返事出した。
釧路動物園着いた。相変わらず人がいない。車も昨日と同じ正門前に置いた。私はまたレッサーパンダのところに行くけどみんなはどうするんだろう?するとみんなも私に着いてきた。これはちょっと遠慮したい、そう思って私は別のところに行くとみんな着いてくる。まぁいい。みんなも退屈なんだろう、昨日行って今日も行くってことに躊躇いというかやる気なさ感じてるんだろう。ホッキョクグマの場所に行く。のんびりしてる、いいもんだ。そのままキリンの場所に。のどかにしてる。クマと同じだな。続いてカワウソに。続けてライオン、トラ、ニホンザル、トナカイ、チンパンジー、テネガザル、チンパンジーと行って振り返る。黙ったままってのも堪えるんだけどな。時刻は11時になった。元のレッサーパンダの場所に着いたが川原さんいない。
「ねぇ、みんなどうして黙って着いてくるの?」
「いやぁ、お前ってさ、レッサーパンダ以外は全然興味ないんだなと思ってよ」拓実君
「いいじゃない、私の勝手でしょ」私
「あんた見てるのも楽しい、一心不乱だもの」姉。こう言われるとどうしようもない。
「姉さん、私別に一心不乱に歩いてたわけじゃないよ、みんながついてくるから勝手に動いてただけ」私
「わかったわかったって。裕輔、翔子どう思う?」姉
「翔子ちゃんはいい子だ、多分このまま年取っても変わんないだろうね」裕輔さん
「まぁ兄貴、翔子は俺のもんだからよ、手出し無用ってね」拓実君
「お前馬鹿か、どうして俺が翔子ちゃん取るだろう、馬鹿と言うよりアホだな」裕輔さん
「もういい、裕輔は翔子には関心ないんだ、良かったぁ」姉
「お前何言ってんの?」裕輔さん
「だからあんたが翔子に関心ないのが一番いいってこと」姉
「あのなぁ、俺は後にも先にもお前しかない、そんだけだな」裕輔さん
「わかったわ、翔子、もうそろそろかな?」姉
「そうだね、出ようっか」私
「って翔子言ってます、皆さん出ますか?」拓実君