宮藤官九郎が、故郷・東北を舞台にオリジナルで描く"人情喜劇"。夏休み。母に連れら­れ、初めて北三陸にやってきたヒロイン・アキは、祖母と出会う。現役の海女を続ける祖­母は、人生で初めて出会った「カッコいい!」と思える女性だった。故郷で暮らすことに­なった女3代。ふとしたきっかけで始まる東京での生活。アキの夢、母の夢は・・・。

第11週「おら、アイドルになりてぇ!」
東京に行こうとしたユイ(橋本愛)の家出は失敗に終わり、水口(松田龍平)も町を去っ­た。大人たちの思惑で自分の夢を阻まれたユイは心を閉ざし、部屋に引きこもってしまう­。

ユイをなんとか励ましたいと思うアキ(能年玲奈)は、「潮騒のメモリーズ」を復活さ­せ、海女カフェのステージで歌って踊るイベントを企画する。その頃、春子(小泉今日子­)は80年代の青春映画「潮騒のメモリー」を観て涙を流していた。興味を持ったアキも­、春子に隠れてそのビデオを鑑賞、主演で主題歌も歌っている女優・鈴鹿ひろ美(薬師丸­ひろ子)に夢中になる。

ユイは、アキや町の人々の励ましでステージに立ち、イベントは­大成功。しかし、そのことが内緒にしていた春子(小泉今日子)にばれてしまう。鬼の形­相で海女カフェに現れた春子は、大観衆の前でアキの頬を平手打ちに。約束を破ったこと­をとがめるが、アキは猛反発。さらに「アイドルになりたい」と言いだす。

その頃、東京­では、イベントの動画を芸能事務所の大物プロデューサー、通称"太巻"こと荒巻太一(­古田新太)が観ていた。突然、太巻から連絡があり、東京に出てくるように勧められるア­キとユイ。2人は、上京するために再び家出を企てるが...。