お次はデバダーについて触れたいと。
作者が違うのか、1体1体表情や服装、ヘアスタイルが違い
無数にあるデバダーを目の前にしてもちっとも飽きないから不思議。
作りかけのデバダーもあって、作成過程を垣間見ることができてなかなか面白い。
それではさっそく、振り返ってみることに~。
デバダー
割合綺麗に残っているデバダー。
表情がリアリティ、女性らしい体のラインが色っぽいね~。
さらにその奥のデバダー。
赤く色づいたデバダー。
足元にはこだわらないのか、それとも損傷によるものなのか。
上半身に比べて表現されていない気が。
下書きのデバダー。先に輪郭をくり抜いて、凹凸を出していくんだね。ちょっと意外。
これも下書き?と思いきや、落書きだって。
落書きと言えば(?)、日本人の森本右近太夫一房の墨書。
この絵を撮影していたのは、日本人だけ。
歴史的意味合いが深いため、今も消されずに保存されてるんだって。
記載内容
寛永九年正月初而此所来
生国日本/肥州之住人藤原之朝臣森本右近太夫/一房
御堂心為千里之海上渡
一念/之儀念生々世々娑婆寿生之思清者也為
其仏像四躰立奉者也
摂州津池田之住人森本儀太夫
右実名一吉善魂道仙士為娑婆
是書物也
尾州之国名谷之都後室其
老母亡魂明信大姉為後世是
書物也
寛永九年正月丗日
デバダーは壁だけでなく、柱の随所にも見られました。
中には、デバダーのみ削り取られてしまった柱もあり。
柱の装飾の下書き。
回廊の中に作られたデバダーは、損傷は少ないかと思いきや、
観光客の餌食にあい、とくに胸の損傷が激しかった
ここまでで、デバダー集は終わり。
十字回廊の沐浴場
ここからは、アンコール・ワットの中心部にある十字回廊の沐浴場に触れます。
十字回廊には、4つの沐浴場と考えられる聖なる池が存在。
これらは、王の水浴びのための施設ではなく、
王国の農業を支える治水技術を示す宗教施設なんだそうだ。
乾季に必要な水源を確保し、再配分する水路を構築することで統治されていたんだね~。
その他内観
十字回廊には、天井や柱に当時の彩色が綺麗に残ってます。
第二回廊中庭には、誰が置いたのか?石が積み上げられていました。
ガイドさんが言うには、縁起もの、願掛けなんだって。
西塔門の入り口からのぞく中央祠堂。
西塔門の南側にある修復されたヴィシュヌ神像。
どこからやってきたのか、暑さをしのぐためにやってきた?
特に何をするわけでもなく、こうしてのんび~りと時間が
経過するのを待っている現地の方が多くみられたな。
時には子供もいたりなんかして。
貧富の差なのか、なんなのか…。
以上、この記事はここまで。