サンタ・ルチア港のすぐ先にあるお城が、この卵城。
お城自体はさほど大きくはなく、海の上に浮かぶ要塞。
12世紀へタイムスリップです。
入り口前。見上げると大砲が無残な姿に。
広告がなきゃないで物騒なんだけどさ。
最初に迎えてくれたのはこちらの絵。
ナポリ湾からみたヌォーヴォ城とヴォーメロの丘が描かれてる。
敷き詰められるように建てられた住宅と屋根の色、そして青い空は昔も今も変わらないんだね。
お城の奥へぐんぐん進みますが、なかなかにして急傾斜。よっこらしょよっこらしょと。
目の前に現れたのはエレベーター。
あ~あ、大阪城以来の悲しい出来事に遭遇したよ。
観光業のためとはいえ、タイムスリップ感を味わいたい身としては
補強のための改築は良かれど、近代技術の導入はいただけません。
ちなみに。
このエレベーターが連れてった先がまたしても驚き。
ヴェネツィアで見た溜め息の橋のようなアートな空間が。
芸術の盛んな国、イタリアだからこその遺跡の活かし方なのかもしれないね。
卵城は、カップルにとって憩いの場所のようでして。
さすがに写真に収めるのはためらわれたが
死角という死角にカップルがいちゃいちゃブチュー。
私も彼もさすがに照れました。
お城の最上階にあたるテラスからはナポリ湾を望める。
高所恐怖症の彼には少々酷なようで、胸のあたりまである壁に手をついては
へっぴり腰で、そぉ~っと海を見下ろす。
そこへ私は、お決まりの背中タッチ。
運動神経も抜群、頭脳明晰な彼が唯一苦手な場所、高所。
運動神経は並、頭脳も並な私が唯一優位に立てる瞬間です。
海風が頬に心地よいね。
どこまでも続くナポリの街並み。
そうそう、卵城という不思議な名前の由来は、
城の中に卵を隠したローマ時代の魔術師ウェルギリウスが
「卵が割られたらナポリに災いが起こる」
との言い伝えを残したからとか。
実際には、そんな卵はなかったそうなんだけど。
卵城も満喫しました!