絵本作家、ジュディス・カーの自伝ともいえる小説『ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ』を原作とした映画作品、『ヒトラーに盗られたうさぎ』を観ました。
1933年3月ドイツで行われた選挙の直前に、ユダヤ人であるアンナの一家は、スイスに亡命を図ります。
まだ9歳という幼いアンナは、ぬいぐるみは一つと言われ、大事にしていたピンクのうさぎのぬいぐるみを置き、新しい犬のぬいぐるみを持つことにします。
でも、後にアンナの家の家財道具は全部没収されたことがわかります。
「ヒトラーに盗られた」のです。
最初の亡命先、スイスの美しさは圧巻でした。
映像美に酔いしれるって、最高ですね。
スイス訛りのドイツ語にやっと慣れた頃、パパの仕事ができるパリへ移住することになり、フランス語の壁にぶちあたります。
ですがそれもクリアし、次にイギリスに向かうところで映画は終わります。
亡命は大変…
アンナ一家は、迫害される前にドイツから出ることを選びましたが、ユダヤ人の運命を脅かし、一掃しようと考えたヒトラーになぜ賛同する人がいたのでしょう。
パパは選挙のあと、「ドイツ人は理性を失った」とつぶやきました。
しかし、あくまでもお話の中心は家族の生活の様子。
何と言ってもアンナの一家は聡明で、明るくて、パパとママはアンナと兄のマックスを心から愛しています。
家族が一緒にいられることが、帰る家があることこそが、幸せなのだと教えてくれる映画でした。
アンナの賢さと子どもらしさ、そして逞しさと繊細さにも胸打たれます。
マックスとも、喧嘩するけど仲良し。
兄妹がいるって、こんなにも楽しくて心強いもの。
ママも素敵で、苦手な家事を頑張り、一人で子どもを連れて国境を越える勇気を持っています。母は強しーです。
パパ、素敵でしたー。役者さんも素敵ー。
もともと仕事では成功していましたし、知識人ですし、ガツガツしていないところが最高でしたー。
続編あったら観たいなと思いました。
映画がよかったので、原作本『ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ』も読みました。
児童書なので、小学生にもおすすめです。
映画と同じ感触でした。
ジュディス・カーさん、この本の続きを書いていて、三部作になっているのだそうです。
探してみましたが見つからなかったので、日本では出版されてないようでした。
ジュディス・カーさんの絵本もいくつか読みました。
絵が可愛いです。好きです。
動物が出てくる絵本が多く、動物好きなのがとてもよくわかります。
まずは、モグシリーズ。
ご自分の飼猫がモデルなのかしら?
その他の動物モノです。
思わずにやり。
よかった、よかった。
一羽だったらさみしいですもの。
普通の猫かなーと思ったら、不思議なお話が。
ご主人のことを描いているのでしょうね。
おばあちゃんになっても、夢見るデートをしています。
こんな楽しい絵を描くなんて! 素敵!
絵本以外にも。
アザラシを飼うお話。
実話を元にしているそうです
無理無理って思いますが。
出版を待たずに95歳で亡くなった、カーさん最後の作品とのことです。
なんて若々しくて、初々しい感性をお持ちだったのかしらと思いました。
カーさん、とっても素敵な方でした。
この本読むと、ウサギ飼いたくなりますよ。
映画、絵本と自伝とジュディス・カーさんにすっかり染まってしまいました。
今、子どもに帰って、小さな夏休みを過ごしたような気分です。
なぜかしら…![]()
