久々にMacネタを。
もう2010年に買ったMac Pro 2009も前回の状態でもう改造したり延命することはないのかな?と思ってましたが、面白半分もありちょっとだけ手を加えてみました。
これまでのMac Pro 2009
我がMac Proはこんな改造してます。
- CPUをE5520→X5670→X5675へ変更。
それに応じてロジックボードのファームウェア4.1から5.1へ変更。 - ビデオカードをG120→AMD Radeon HD5770→NVIDIA GeForce GTX680(Mac EFI加工済)→AMD RX580へ変更。
- PCIカード増設して2.5インチSSD増設。
- OpenCore入れてmacOS Venturaインストール。
- ロジックボード、及びプロセッサーボードの故障で交換しているので、オリジナルから生き残っているのは、実はMac Pro 2009筐体のみだったりします…。
ロジックボード変えているのでシリアル変わって別Mac扱いになってますね。
さらに改造してみた
今回変更したのはコレ3つ。
- ストレージ:M.2 NVMe SSD
- ビデオカード:AMD RADEON RX Vega 56 nano edition
- メモリ:PC3-12800R
M.2 NVMe SSD
これまで内部SATAポートを使用せずPCI経由で2.5インチSATA SSDを使用してきました。まぁ不満はなかったですが。
SSDは突然死するので怖いと思っていて、特にM.2 NVMeはそれ以上にハードルが高い意識を持っていました。だいぶM.2 SSD標準搭載機も当たり前になってきているので、もう良いのかな?って感じです。Mac Pro 2009でSATA SSDからM.2 NVMe SATAに変えたところで「激的」な変化は感じられないですが、まだパフォーマンスを向上できる少ない手なので刺激されました。
そもそもM.2 NVMe SSDはmacOS High Sierraから使用できるようになってますが、Apple的にはApple以外でM.2 NVMe SSDに交換されることは想定されていないので、エラーが出まくることもあるようですね。
そんなことお構いなしに、M.2 NVMe SSD増設PCIカードを購入して、それにつけたSSDにmacOS環境を移行してみました。
なんか問題出るかな?と思っていたのですが、何も起こらず普通に使えています。OpenCoreのおかげ?
気になるパフォーマンスですが、リンゴマークが出てからデスクトップ画面までが気持ちクイックになった感じがします。はい、これくらいです。2.5 SATA SSDも4年くらいフルで使ったので、メインで使用するには交換時期かな?と言うのもありましたね。
SSDを検査すると総書き込み量は67TBでした。このSSDのTBW(メーカー的な寿命目安)がわからないですが1TB SSDなので150TBはあるだろうと決めつけて、このSSDは(Parallels Desktopで動かしている)Windows専用に変更しました。以前はWindowsはHDDで動かしていたのですが、SSDに変えたら一気に速くなりましたね。あからさまに変化を感じました。
ビデオカード AMD RADEON RX Vega 56へ変更
正直コレは完全にお遊び感覚です。
NVIDIA GeForce GTX680, AMD RX580と変えていて特段不満はなかったのですが、このAMD RX580が変なブランドのVRAM 4GBモデルで、なんか嫌な感じがしていました。その後Appleが推奨しているSAPPHIRE製RX580 8GBに変えたところ、電源不足のせいか起動できない状態だったので、RX580 4GBに戻していた状態でした。
何気にヤフオク見ていたら、たまたまAMD RADEON RX Vega56 nano editionが引っかかりました。
しかも1万円以下。訳あり品かな?ま、試してみるのも良いかな?って感じでした。
もちろんこのビデオカードはPC用なので通常(OpenCore無し)ではMacデスクトップ画面までは何も表示できません。
以前トラブった電力問題。
SAPPHIRE NITRO+ Radeon RX 580 8GBは「235W」。
対するRADEON RX Vega 56 nano editionは…。
わからない。
公式サイトを調べても記事サイトを調べても書いてありません。
ただのRADEON RX Vega 56は「210W」です。このカードの場合、8pin端子が2つです。
このnano editionは6pin+8pin。同じなのか若干低いのか?
それでもRX 580に比べれば若干低いのでどうかな?
Mac Proの補助電源ケーブルは6pin x2なので、1本は8pinに変換ケーブルを噛ませ取り付ける。恐る恐る起動してみる。
ちなみにAMD RADEON RX Vega 56/64はmacOS 10.14 Mojaveからドライバあるので使用できます。iMacではVega 56が使われてますし、Blackmagic社から外部GPUでリリースもされています。
電源オン👈
はい、普通に起動できました👏
画像編集ソフトでフィルタや加工のバッチ処理を組んで大量ファイルを扱っても、Final Cut Proで編集かけてみても、落ちることはないようです。今のところは…。
ただ一つだけ不具合を出すアプリがありました。AI Dreamer(Mac App Store)を起動すると、突然のシャットダウンが起きます。するとSMCリセットかけないと電源入れられない状態になります。なんだろうこれ?一気に電力を食うのか、それともアプリケーションの作り方の問題なのか。
あとGPUのベンチマーク計測でテスト項目を単独で計測すれば良いけど、複数項目を一気にかけようとすると落ちるというのが起きてますね。
ノーブランドRX 580 4GBからAMD RADEON RX Vega 56 8GBと、やっと普通の製品を使っているという自己満足を達成できたって感じですね。正直性能の変化は感じていません。
ただOpenCore的な影響(だと思ってます)で些細な不具合は出ています。
OpenCoreにはEnableGOPというPC用ビデオカードで起動ディスク選択画面(Optionキー起動)をだせるように、ファームウェアを改造するツールも提供されています。
- RX580だとこの画面が普通に表示できるのですが、Vega 56だと残像が残ったり正しく描画ができない状態です。
- スリープから解除できない。Mac本体は解除できているような状態で、ビデオカードのスリープ復帰ができていないような状態。
例えばOpenCore使用せずに旧OSで起動したいという時、以前はいちいちNVIDIA GeForce GTX680(Mac EFI化)に差し替えて起動していましたが、こんなことしなくても良くなりました。ありがとう開発者さん。
メモリ増設
これまで16GBメモリPC3-8500(DDR3-1066) 3枚で48GBで使用してきましたが、この際64GBにしてみようと16GB増設してみたのですが、メモリの速度が700MHzまで低下してしまう…。抜くと1066MHzまで戻る。調べるとそもそもMac Pro 2009は56GBまでみたいな仕様があるようですね。
で、この際なのでメモリも一気に変えてみました。
CPUのIntel Xeon X5675はPC3-12800(DDR3-1600)が使用できるので、16GBメモリをすべてこれで置き換えてみました。
1066MHzから1600MHzの534MHzの差ですが、これは違いを体感できました。
何をするにもサクッとクイック感を感じてます。メモリスピードの違いって大きい物ですね。これだったら早く変えておくべきだった。
いつまで使えるかな?
ここまで来ると結構愛着あって、M1/M2/M3 Macに移行する気にならないんですよね。以前と違ってそこまで性能を求めていないというのがありますが。
Mx Macになると内部を弄れなくなるし、ハード的な遊びがなくなっちゃいますね。M2 Mac Proがありますが、さすがに高い。
それもこれもOpenCoreの開発者さんのおかげもありますね。OpenCoreがなかったら、OSなんて基本macOS High Sierra止まり、ビデオカード変えることでmacOS Mojaveまでで止まってますからね。
Ventura以降は素のOpenCoreでは対応しきれないので、OpenCore LegacyPatcherに頼ることになりますね。VenturaからはいよいよIntelコードが削られはじめているそうです。そしてUSB 1.1の切り捨てが始まってます。これを回避するパッチを作ってしまうなんて凄いですね。ほんと。ありがとう開発者さん。
さぁ、いつまでMac Pro 2009を延命できるかな?
最後に気になる呼び方。
グラフィックボード(グラボ)、ビデオカード。
自分的には古くからMacに触ってきて、初めの頃は海外情報を調べるしかなくて英語だとビデオカードが使われるのでビデオカードの方がピンと来るのですが、日本だとグラフィックボードなのかな?