横浜に行った。


東横線の改札をでる時、ICカードを読み取る所に切符が置いてあった。


何気なくそのままPASMOを通して改札をでた。


すると少しして肩を叩かれた。


振り向くと老婆が立っていた。


『切符落としましたよ』


何のことか分からなかった。キョトンとしていると、老婆はもう一度言った。


『お財布から切符落としましたよ』


そこで意味が分かった。


僕はPASMOを財布に入れている。


改札出る時に財布でタッチした際、おいてあった切符が落ちて、老婆はそれが僕の財布から落ちたものだと勘違いしたのだ。


『ありがとうごさいます。でもそれ僕のじゃないです』


そう言うと老婆は少し照れたように微笑んで


『あら、それじゃ前の人のかね』


そう言って立ち去った。


その後、駅を出て歩いていたらまた肩を叩かれた。


振り向くと、ポロシャツを着た爽やかな中年男性が


『鍵落としましたよ』


そう言って、確かに僕の家の鍵を手渡してくれた。


何の拍子に落としたのかは謎だ。


『ありがとうございます』


僕がそう言うと中年男性は颯爽とその場を立ち去った。



世の中ってこんなにも善意に満ち溢れているのですね。



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肉食系。


東横線の車内放送で電車の緊急停止ボタンの説明をしているCMがある。


携帯電話を見ながら歩いていたカエルが駅に転落してしまう。


まったくカエルって奴はいつもこうだ。


その光景を見たイヌ君、ウサギちゃん、クマ公の3匹は『あぶなーいっ!』と叫ぶ。


次の瞬間、クマ公が緊急停止ボタンを押したので電車は停止。


カエルはあわやというところで一命をとりとめて、ホッと一息。


ラストシーンでは駅員の帽子をかぶったクマ公が気をつけて歩いてねと言って締めくくっている。


クマ公は東急電鉄の駅員だったのか?もしかしたはイヌ君、ウサギちゃんも駅員なのかもしれない。


そんなことはどーてもいいっ!


注目すべきはクマ公が緊急停止ボタンを押したということ。


とっさの時に行動にうつせるかどうか。それが大事だ。


ウサギちゃんなんて『あぶなーいっ!』と叫んでいるときに手で目をふさいでしまっている。


緊急停止ボタンを押してカエルを助けようという気はまったくないはがりか、カエルのミンチなんてみたくもないぜベイビー!という態度だ。


やはり肉食獣である我らがクマ公の積極さは見習うべきなのかもしれない。


よし!今日は肉を喰おう!



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自分の顔ほど分からないものはないとよく言う。実際そうだなと思う。


鏡を通して見る自分の顔は左右反対だ。


たがら実際の顔を見るためには写真や映像に残さなければならないが、それだと立体感がなく、これまた違和感がある。


とどのつまり、自分だけが本当の自分を見ることができないのだ。


しかしこれは何も顔に限ったことではない。


笑顔が素敵なのに自分のコンプレックスに押しつぶされて内向的になってしまっている女子学生は本当の自分の魅力に気づいていない。


飲み屋で泥酔して周りの制止を振り切り『自分の体のことは自分が一番分かってんだよ、バーロー!』と悪態をつくおじさんは自分の健康を一番理解していない。


自分の良いところも悪いところも自分より他人の方が知っているのだ。


だから頑張っていれば誰かが見てくれていていつか評価してくれるだろう。


悪さをすればやはり誰かにみられて評判を落とすだけだ。


とても単純なこと。




よく、自分探しの旅ということを聞く。もちろんそれはとても良いことだ。青春18キップを多いに活用してもらいたいと思う。


でも。


旅などせずとも自分は見つけられます。


家族や友達、職場などで他人の目に映る自分こそが本当の自分です。


『職場では営業スイッチいれてるから本当の自分じゃない』


『好きな人の前ではよく見せようと善人を演じている』


『家族の前では照れ臭くて感謝の気持ちはあるもののつい憎まれ口を叩いてしまう』


それ全部、本当の自分ですよ。現在の真の姿です。


自分じゃ違うと言い張っても、真実が見えているのはいつだって自分ではなく他人なのですから。


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