遺伝子レベルの化粧品について
エイジングケア化粧品技術者の大川明伸（はるのぶ）です。
「遺伝子レベルの化粧品って効果があるのですか？」
先日
ピギーバックスソーシャルルームに
お越しになられた方にいただいたご質問。
「DNAレベルの化粧品」ともいわれていますね。
そのときには
わたしの見解をお伝えいたしました。
人間のからだには
約60兆個の細胞でできているといわれています。
文献によっては
37兆個ともいわれますが
想像ができないくらいたくさんの細胞で
からだはできてきるということになります。
そして
生きている細胞の中には
核があります。
さらに
核の中には、遺伝子情報の集合体ともいえる
染色体が存在します。
その
染色体を構成しているのが
DNA（デオキシリボ核酸）です。
このDNAには
わたしたちのからだの内臓や骨格、そして髪、肌など。
すべての設計図が組み込まれています。
つまり
DNAの設計図に従い
わたしたちのからだのすべては
つくられているとされています。
遺伝子に働きかける化粧品は
遺伝子の配列を変えるというものではありません。
紫外線、さらには活性酸素など。
何らかの原因で損傷してしまった遺伝子・・・。
設計図がおかしくなったところを
修復する酵素を活性化させるという機能です。
遺伝子を組みかえるような行為は
医療でも、まだ研究中の段階になります。
化粧品の浸透は、角質層までとされています。
わたしたちのからだを
最前線で守っている肌の角質層は
すでに死んでいる細胞。
つまり、核がない細胞です。
核がない細胞に働きかけても
ほとんど効果がない・・・。
現在の化粧品科学では
その効果は難しいと考えるのが
わたしの見解です。
しかし
今後の医学をはじめ
化粧品科学の進歩によって
遺伝子レベルのエイジングケアも可能になり
どんどん、DNAに作用する化粧品も開発される。
そんな時代がくるかもしれませんね。
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