紫外線に関するお話
エイジングケア化粧品技術者の大川明伸（はるのぶ）です。
太陽光線のうち
約50％は可視光線、約5％が紫外線で
残りは赤外線。
普段
わたしたちが「暑い！」と感じるのは
赤外線によるもの。
そして
「まぶしい！」と感じるのは、可視光線によるものです。
紫外線は
「暑い！」とも、「まぶしい！」とも感じないため
浴びている実感がありません。
可視光線、紫外線、赤外線は
波長によって分けられています。
紫外線は
400ナノメートル以下の波長
赤外線は、800ナノメートル以上の波長。
さらに、紫外線は、Ａ波、Ｂ波、Ｃ波に分けられます。
地上に届くのは、Ａ波、B波とされています。
しかし、最近はオゾン層の破壊により
わずかですが、C波も地上に届いているともいわれています。
紫外線Ａ波は
315～400ナノメートルの波長のもの。
紫外線Ｂ波は
280～315ナノメートルの波長のものです。
紫外線Ｂ波は、紫外線Ａ波より
エネルギーが強く、強い日やけをひきおこすことから
日やけ止め化粧品は、紫外線Ｂ波を防ぐ化粧品が
まず開発されました。
しかし、近年紫外線Ａ波が
肌の光老化や光発がんに関わることが解明されてきたため
紫外線Ａ波、B波の両方を防ぐ
日やけ止め化粧品が主流になりました。
日やけ止め化粧品には、紫外線B波を防ぐ目安のSPF数値。
紫外線A波を防ぐ目安のＰＡ（＋の数）で表示されています。
日光に含まれている光量は
紫外線B波より、Ａ波のほうが約100倍も多く
エネルギーは弱くても、しっかり防ぐ必要があるわけです。
たとえ、浴びている実感は無くても
ガラスさえも通過してくる紫外線・・・。
これからは、紫外線量が多くなる季節。
うっかりと、紫外線を浴びすぎないように
意識しておきたいですね。
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