ソルビトールという原料
化粧品の全成分表示を確認された際に、「ソルビトール」という原料名をみられることがあると思います。
ソルビトール。
これは、バラ科のナナカマド属の植物から発見された糖アルコールと呼ばれるもの。
バラ科のナナカマド属が、Sorbusといわれることから命名された成分で、グルコースという糖の還元基を還元してアルコールにしたものになります。
化粧品では、水分調整剤、保湿剤として、ローション、クリーム、パック、さらに歯磨きなど、幅広く活用されています。
また、ソルビトールは、甘味のあるアルコールになります。
砂糖でも無く、人工甘味料でもなく、甘さは砂糖の半分ぐらいであることから、糖尿病患者の甘味料として、またキャンディーをはじめ、多くの食品にも活用されています。
さらに、水に溶けるときに、吸熱反応し、口の中がひんやりするので、清涼の目的にも活用されています。
ただ、原料に保湿力があるため、食べ物で摂り過ぎますと、腸に水分をためてしまうことも。
日本では、厚生労働省で規制や指導をされていますが、下痢をしないように注意をしたいですね。