もしも貴方が突然この世界からいなくなったら
あたしは何をすべきだろうか
「おはようございます、未来さんっ」
いつもどおりエントランスで待機していた陵はこちらを振り向いて笑顔を浮かべる
「おはよ、陵」
このやりとりから、いつもの一日が始まる
だけどその次の日、昨日の陵とは全く別人のような顔つきでこちらを睨んできた
「り、陵…?どしたの?」
今日はいつもみたいにあたしを待ってなかった陵
何かあったのだろうか、と心配して手を伸ばすがぱしんと振り払われる
目の前でそれを見ていたさくらちゃんは驚いて陵の手首を掴む
「ちょお!陵くんほんまにどうしたんや!?」
「僕に触れないでください」
陵はいつもより低い声でそう言って唖然としたあたし達を置いて自分の教室へと戻って行ってしまった
「陵…?」
「どうしたんやろう…陵くん…」
そのときはまだ、気付いてなかった
気づく事ができなかった
彼がどんな想いでいたかなんて