豚袋でございます。あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げますm(_ _)m
毎年の事ですが、年末年始はお仕事で基本お休みは元日のみというのが通例です。おりしも初売り商戦は厳しいながらも初日は前年並みでしたが、もう2日目からは全然売れない状況となってしまいました。新年早々ちょっと青くなっております(笑)まず新年早々愚痴をこぼしても仕方ない。笑う門にこそ服、いやいや福が来るものです。元気で笑顔をもってこの一年を過ごしていきたいと思っております。
2007年、2008年と年末は友彦.さんやgakさんのお誘いにより、JFNの「LIFE MUSIC AWARD」というリスナーが選ぶアワードの部門フォームに則る形で、一年間の新譜の振り返りをさせていただいておりました。2009年もgakさんからせっかくご提案をいただいたのですが、新譜を本当に聴いていなかったので「書けないだろう」と思っておりました。でも、どうも締まりが悪いというかすっきりしない。ブログは記録でもあるので自分の音楽履歴を何となく振り返るべきと思い直しました。自分が09年に聴いた新譜はなんとたったの6枚^^;しかもそのほとんどがこのままではヤバイという危機感にさいなまれて12月に聴いたというほぼ年末調整(笑)その6枚を全部挙げて、なんとなく部門で振り分けてしまおうという強引な暴挙に出る事にいたしました。大きな寛容の心でお付き合い願えれば、と思います。
それではさっそく「豚袋的アワード2009年~っていうか聴いた新譜全部で6枚・笑」いってみましょう!
1.BEST MELODY OF LIFE
「一番、心に残るグッドメロディーだった楽曲!耳に残った楽曲」メロディですね、まずは。最初のこじつけ(笑)は持ち前の多彩な音楽性をいかんなく発揮したこの人たちのアルバムから送りたいです。「Basement Jaxx」の「Scars」から「Feelings Gone」

ベースメント・ジャックスはファーストを聴いて好きになりました。プロディジーやケミカルブラザーズ等のダンスチューンとはちょっと毛色の違う、ソウルファンク色が強いサウンドも好きな要素でもありました。新譜「Scars」はまさに集大成とも言える内容で、御大オノ・ヨーコはじめ、サム・スパロー、パロマ・フェイス等の最近の若手個性派シンガー、アンプ・フィドラーなど実力派ミュージシャン等、白人黒人男性女性ソウルワールドごちゃ混ぜの豪華ゲストを交えての百花繚乱的アルバムとなっております。お祭りアゲアゲな雰囲気には元気をいただきました。
2.BEST LYRIC OF LIFE
「心に残ったリリック!最も心が揺り動かされる歌詞だった楽曲!」常に進化し続ける好きなバンドが新譜を出してくれました。「The Flaming Lips」の「Embryonic」から「I Can Be A Frog」

1999年のソフト・ブレティンからの系譜が息づいております。美しくリリカルなメロディーとそこはかとない前進性は健在。また、独特のアートワークや豪華なゲスト陣(Yeah Yeah Yeahs、MGMT等)も彼ららしい。そしてその詩的世界はメロディの美しさとは対照的に矛盾や絶望、衝動と歓喜がどろどろと渦巻いています。余談ですが、itunes storeを中心につい最近なんとピンク・フロイドの歴史的名盤「狂気」のフルカバーアルバムを配信したとのウワサ。その辺りの感性も一癖も二癖もあってワタクシ大好きなんです^^;
3.BEST VOICE OF LIFE
「耳にした楽曲の中で、その歌声に胸をうたれたアーティスト」この人のハイトーンヴォイスが戻ってきてくれたのはウレシイです。かなり間が空きましたものね。遅れてきたハードロック野郎がさらに遅れてどうするのって感じですが、相変わらずのサウンドが心地よいです。「Wolfmother」の「Cosmic Egg」から「New Moon Rising」

懐かしさと新しさがビミョウに共存するサウンドに、ハイトーンのパンチの効いたボーカル、そしてブルージーなグルーブ感は時代に左右されない強さを持っているような気がします。ただ、今後の展開がなかなか不透明な感じもありますが「やりつづける」AC/DC的徹底路線か「音楽性の革新的変化」をとげるのか。。。注目していきたいですね。
4.BEST ALBUM OF LIFE
「リリースされたオリジナル・アルバムの中から、"一番の名盤だ!"と言えるアルバム」2009年発売のニュースがあって真っ先にゲットしなくては、と思いました。しかもDVDとCDのカップリング(DVDだけでいいだろ、との声も…^^)。でもブートは手を出していない自分にとってはやっぱり見たい聴きたい体験したい衝動を強く持ちました。「NIRVANA」の「LIVE AT READING」です。

1992年8月30日、商業的成功の絶頂期にあった頃のライヴです。同時にカートの苦悩の時期でドラッグ中毒の最中。パフォーマンスとオーディエンスの盛り上がりは相当なものですが、一方で「スメルズ・ライク…」の時にはわざととしか思えないようなギターのリフミスをするところがあったりして、カートがこの曲に対して相当なストレスを感じているようにも受け止められました。
5.BEST IMPACT OF LIFE
「一番“驚きと衝撃”を受けたアーティストと、その楽曲」毎年この部門は難しいと言っているような気がしますが、強いて言えばこの人たちのアルバムはリリースが久々でプチ驚きだったかも知れません。「The Prodigy」の「Invaders Must Die」から「Omen」です。

プロディジーはベタですが「Fat of the Land」で衝撃を受け、ダンステクノ方面に目をむけさせられましたが、その後オリジナルメンバーによるリリースはなされず、12年ぶりのリリースはインパクトがありました。ロック色が強かったカニジャケに比べると、よりレイヴサウンド寄り、ビッグ・ビートバリバリに。どこをとってもプロディジー節というか、とにかくハイパワーで強烈なビートをこれでもかと重ねていく精神はやっぱり「ロック魂炸裂」で、いつ聴いても気分の高揚感を得られるのは彼らならではと思います。
6.BEST NEW ARTIST OF LIFE
「メジャーデビューしたアーティストの中で、最も存在感を放った新人アーティスト」今年も多くの新人が出てきたようですが、多分White LiesだとかLittle Bootsあたりが評価の高いところでしょう。私もアルバムは買わないが一応新人は何かの折に注目していて、Metronomyはどこか懐かしく感じたり、Big Pinkはのめり込みがイマイチ、とか曲は一応試聴したりしてはいるのです。そうした中でイイと思ったのがBombay Bicycle Clubとこのバンドで、結局アルバムを購入するに至ったのはこのバンドでございました。「The xx(エックスエックス)」のファーストアルバム「Xx」から「Basic Space」です。

この一本釣りは当たりでした(笑)まず他の新人バンドと比べて圧倒的に異質!男女の混声ボーカルに、ドラムは不在で変なリズムボックスとギターとベース。サウンドは実に不思議で、エレクトロだけど妙に温かみがあり、音もスカスカしてミニマムな印象、独特の浮遊感とメランコリックさがあり、80年代のキュアーやコクトーツインズ等の影響が垣間見れるようにも思えます。かなりの洗練されたセンスとオリジナリティを感じます。これは正直ハマリました。今後が大変楽しみなバンドだと思います。
さて、「豚袋的アワード2009年~っていうか聴いた新譜全部で6枚・笑」いかがでしたでしょうか?
今年はいくらなんでももうちょっと新譜にも目を向けたいと思っています。また、60~70年代の温故知新もまだまだ続けたいと思います。本当にロックはルーツやオリジンに近づくほど発見があって楽しいと言う事もよくわかった昨年でもありました。そして自分がいかに無知であったのかという事も。「無知の知」というやつですね(笑)
今年はいくらなんでももうちょっと新譜にも目を向けたいと思っています。また、60~70年代の温故知新もまだまだ続けたいと思います。本当にロックはルーツやオリジンに近づくほど発見があって楽しいと言う事もよくわかった昨年でもありました。そして自分がいかに無知であったのかという事も。「無知の知」というやつですね(笑)
そんなこんなで、最後にもうひとりの注目新人ちゃんの曲を聴いて締めたいと思います。イギー・ポップとデヴィッド・シルビアンとデヴィッド・ボウイの声の低音部をを足して割ったような声質が好きです。「Bombay Bicycle Club」で「Dust On The Ground」 それでは、また。