
豚袋でございます。ようやく暑くなりそうな気候になりましたね。
豚は90年代、音楽から少し離れていたのですが、このアーチストの事を知ったのがもう2000年を迎えようという頃でした。レイジ・アゲインスト・マシーン!彼らの音を聞いてしまったおかげでまた音楽を聴くようになり、失われた90年代を温故知新するようになったといっても過言ではありません。
とにかく衝撃でした。会社の後輩がオフにレイジのTシャツを着ておりました。音楽に疎くなっていた私はその存在を知らず「誰それ?」と聞いた覚えがあります。興味をもってCDを探しに行きました。このアルバムを手にとった時「なんじゃこりゃ?」と思いよく見て背筋がぞくりとしました。(後ほどわかったのですが、このジャケットはアメリカ政府傀儡の南ベトナム政権による仏教徒差別に反対した僧侶の焼身自殺写真でほぼ心霊写真に近いものらしいです。)次の瞬間にはもうレジにならんでおりました。
音を聞いてぶっとびました。暫く忘れていた、圧倒的な音圧。重くのしかかるリフ・トリッキーなギター。タイトかつヘビーなリズム隊。そしてなんといっても咆哮のボーカル、しかもラップ!!音楽的なブランクがあったにせよ、そのサウンドと強烈なバンドポリシーは私を音楽の海に呼び戻すのに十分すぎました。サウンドを例えていうなら「フィジカルグラフティ以降のZEPのホワイトファンク的サウンドをヘビーにしたものに、パブリック・エネミー的ラップを、パンクの初期衝動的精神で昇華させたような音」とでももうしましょうか。歌詞について語ったら相当な時間が必要です。(あまりに政治色が強すぎて…)とにかくもし体験していない方がいらっしゃるようでしたら必聴です!
アメリカだから、ラップだからとスタイルにこだわって聞き逃されることは、大変な損失だと思います。
Bombtrack
Wake Up