ROXY MUSIC / ROXY MUSIC(1972) | 極私的洋楽生活

 

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豚袋でございます。今日は久々のお休みです。

1972年という年は、まだ小学生の頃でありました。当然リアルタイムで洋楽にはまるにはちょっと幼くビートルズを聴き始めるのがせいぜい、といった頃です。ですから豚にとってのロキシー・ミュージック体験はその3~4年後あたりだったと思います。ちょっとエッチな感じなので罪悪感を感じつつレコードを買ったのをよく覚えています。

ロキシー・ミュージックは1972年~1984年の約12年を、ずっと第一線で活躍したいわずと知れた英国メジャーグループです。一番認知度が高いのは圧倒的にラストアルバム「AVALON」でしょうが、ここに至るまでの音楽的変化は結構なものがありました。初期・中期・後期と大きく分けるならグラム流れのキッチュなアバンギャルド路線にはじまり、イーノ脱退後のダンディズムポップ的志向、そしてバンドとして、というよりもはやブライアンフェリーのユニットと化し成功のうちに終焉を迎えた、というのがその変遷でしょう。

豚はやはりイーノがいた頃のアバンギャルドツッパリだった初期が好きです。中でもファーストであるこのアルバムが印象深く残っております。1曲目のRe-Make/Re-Modelの衝撃。こんなにも音をはずして歌っていいのかと思う独特のボーカルスタイルと、絡むギターとシンセ。散漫で好き勝手にやってるようで何となくアートになってしまう不思議さ。各人の個性がむき出しだったアルバムだったと思います。この次のセカンドはさらにバンドとしての個性に昇華され、このファーストと甲乙付けがたいと思います。

ジャケットの女性にドキドキしていました。よく見るとガイジンは肌が粗いんだな~とか、スゲープロポーションなのになんでこんな場末のキャバレーネーチャンみたいな化粧なんだろ、とか思春期にありがちな疑問とリピドーをもっていた頃を懐かしく思い出すこの頃でございます。


Re-Make/Re-Model

 


Virginia Plain