
豚袋でございます。このところ立て続けにお葬式に参列しました。ステージサイクルなのでしょうか。合掌。
さて、先日ディペッシュ・モードの記事を書いていたときに、とても重要なユニットの事を思い出しました。デペのソングライティングをしており、Construction Time Againをデペが出す前に脱退したヴィンス・クラークが、ソウルシンガーのアリソン・モイエと組んだ奇跡のユニット、ヤズーです。
このデビューアルバムは革新的でした。成功のカギは間違いなく「エレポとソウルの融合」であったと思います。BLACK BOXの時にも思いましたが、無機的な電子音に有機的なソウルフルボーカルが融合されると、両極がメルトダウンしすばらしい作品が生まれるのだと思います。そのパイオニアがヤズーでした。
Don't Goの強烈なリズムライン。Only Youの温もり感。Situationのシンセの美しさ。どれをとってもすばらしいジョブが成されております。「所詮ディスコチューン的」な扱いなんてとんでもない!テクノ史において革新的なアーチストであったと思います。
このアルバムを聞くにつけ、初期デペのポップな部分はヴィンスによるところが大きかったのがよくわかります。結果としてデペも差別化され新たな局面に転換できたわけで、彼らの分裂は有意義なものとなったのだと思います。めでたし、めでたし。。
Only You
Don't Go