PRINCE/1999(1982) | 極私的洋楽生活

 

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豚袋でございます。暑さがヤバイ季節に突入しましたね。

ひとつ前のベックの記事で「天才といえばプリンス」と書きました。そう!豚はホントに彼はまごうことなき天才だと思ってます。80年代のプリンスは本当に素晴らしい仕事をしておりました。

ダーティマインド、コントロバジーと初期プリンスはブラックの方々にありがちな「自らの写真をジャケットに打ち出す」事をしておりました。その胡散臭い、中性的ながら怪しいルックスを全面に押し出しつつ、音としてはダンサブルかつ革新的なブラックミュージックを奏でておりました。JBでもない、アースでもない、でもジミヘンに妙に近かったりする新しい音、当時としてはその革新性に天才性を感じておりました。

で、このアルバムは初期プリンスの集大成とも言える傑作です。また殿下のアルバムのなかで、はじめて自らのルックスをジャケットに出さなかったアルバムでもあります。当時はMTV全盛にさしかかっており、初めて黒人でMTVに出たのが収録されている「リトル・レッド・コルベット」だったんじゃないかな?また、タイトルチューン「1999」もヒットし、当時のディスコ(懐!)でもよくかかっておりました。ロックとソウルの融合は誰がした・とよく議論になりますが、リックジェームスでもなく、スライでもなく、本当の意味で押し上げたのはやっぱり殿下だとこのアルバムを聞けばわかると思います。まさに天才の金字塔と呼ぶにふさわしい!

このあと大ヒット作「パープルレイン」にはじまり本当に多数のアルバムを出していますが、このアルバムがファンク・ロッカーとしての彼が一番かがやいていたアルバムではないかと思います。

1999