ミックスの超基本であるフェーダー操作ですが、特に難なく出来る方と上手く行かない方がいらっしゃり、1つのヒントになればと思うのでたくさんある手法の1つとしてVUメーターを使った方法ご紹介します。

 

 

VUメーター

 

スタジオやエンジニアさんの個人宅にお邪魔するとたまに見かける音量レベルを計測するためのVUメーターですが、昨今のDTMでは「プラグインのコンプとかでリダクション量を見る目盛り」というイメージが強いです。1176やLA-2Aを始めとするヴィンテージ系でもお馴染みです。

 

 

 

UAD-2のLA-2AのVUメーター

 

 

商業的なコストの問題なのか、あるいは設計におけるコンセプトなのか高級器以外のアウトボードでは針式のVUメーターはほとんど見かけません。(高級器でも針式でないものはたくさんあります)

 

 

 

個人的Focusriteが好きで愛用しているのですが、RED3やRED1は針式のVUメーターですが、廉価版のMixMasterは針ではなくLED式です。

 

 

Focusrite RED1とRED3は針式のVUメーターです。

 

 

Focusrite MixMasterはLEDタイプです。

 

 

 

VUメーターは音響機器のメーターリング規格として昔から使われているものですが、「コンプのゲインリダクションを見るだけ」なら別に針でもLEDでも構わないのですが、ミックスで音量レベルを見るときはVUの方が好きだったりします。

 

 

物理的なVUメーターは今でも購入することは出来ますが、場所も取りますし、プラグインでもフリーから安価なものまで色々出ていますのでプラグイン版がお勧めです。

 

 

 

今回は難しいことを抜きにしてVUメーターのDTMにおける使い方をご紹介します。

 

 

個人的に上げられるDTMでのミックスでのメリットは2つあり、1つはバスが破裂するのを防ぐことが出来る(マスタリング前に丁度良いダイナミクスの2mixを用意出来る)こと、もう1つはトラック間のフェーダー調整の目安になる点です。

 

 

VUメーターはDAWに最初から入っている場合はわざわざ買う必要はありませんが、フリーソフトでもシェアウェアでも何でも良いと思います。

 

 

私はPSPのPSP TripleMeterを使っています。フリーソフトもあります。

 

プラグインにもVUメーターが付いているのものが多いので、お持ちのプラグインにVUメーターが付いているという方も多いと思うのですが、専用のものは色々カスタマイズ出来るので専用のものがお勧めです。専用ではないサミングプラグインなどのメーターは見た目は針式で、中身はピークメーターのものがあるようです。

 

 

リファレンスレベルの設定

 

リファレンスレベルは簡単にいうとVUメーターのゼロの位置がDAWのピークメーターに対して幾つになるか?を設定する部分です。

 

 

規格は色々あるようですが、私が使っているPSPのリファレンスレベルは初期値で-18dBです。

 

 

-14dBFSに設定しています(好きな数値に変更できます)。

 

今のように過剰な音楽を破壊してしまうような音圧の曲が一般的になる前の時代は-18dBが一般的で実際に多くのプラグインがそのようになっています。しかし音圧戦争が始まるにつれて-14dBや-12dBで作業する人も現れました。しかし音圧戦争が終わった今となっては-18dBで作業することを個人的には推奨したいと思います。

 

使ってらっしゃる方はみなさん-20dB~-10dBの間でそれぞれ自分なりの基準があるようです(DTMでのミックスの話です)。

 

 

色々難しい規格があり、さらに私はPSP製品しか知らないためほかのソフトだと設定方法は異なるかもしれませんが、PSP製品は「Reference Level 〇〇dBFS」という風に設定することが出来て、例えば−18dBならVUメーターの0dBの位置がピークメーターの-18dBに相当するという意味になります。

 

つまりVUメーターが0dBの位置でもDAWのクリップランプが点灯する0dBまでは18dBの余裕(ヘッドルーム)がありますよ(厳密にはちょっと違う)、という意味になります。

 

 

なので、VUメーターで0dBを超えてもDAWでクリップが発生するまでは余裕がかなりあって、VUメーターにも0dBを超えて+3dBまで赤いゾーンの目盛りが用意されています。


 

 

青丸の0dBuの位置を最大値と考えます。

 

実際に作業するときはこのVUメーターの目盛りの0dBを最大値と考えて作業していきます。

 

しかし前述の通り、0dBを超えてしまってもデジタルのピークレベルと違いヘッドルームが「Reference Level=-18dBFS」なら(おおよそ)18dBの空きがありますので、あまりシビアに考える必要はありません。

 

 

メーターにはレッドゾーンとして+3dBまでありますので、少しオーバーするくらいなら大丈夫です。

 

 

ただ、難しい規格の話を省いていますが、ちょっとだけ付け加えておくとVUメーターの針は通常300ms以下の瞬間的な音量には反応せず、また高音よりも低音に敏感に反応します。

 

 

ですので例えばキックとハイハットなら聴覚上は同じくらいに聞こえても針の振れ方は全然違ったりするという特徴を持っています。

 

 

つまりVUメーターで0dBだったとしても300ms以下の瞬間的なピークにはメーターは反応していないため、実際は多くの場合メーターが0dBの位置なら、本当はもっと大きなピークが発生しているということになります。

 

 

瞬間的なピークを捉えることが出来ない仕様なので、こういった現象はアタックの強い楽器の場合はよく発生します。

 

 

 

実際のメリット

これが一体に何の役に立つのか?DAWのピークメーターで赤いランプが付かないようにすれば良いんじゃないのか?と思われるかもしれませんが、トラック間のバランス取りで役に立つことがあります。

 

ラウドネスメーターやRMSメーターを使ってバランスを監視することもよくありますが、VUは根強いユーザーがたくさんいるのが実際のところと言えます。

 

 

サンレコやDTMマガジンやミックス関連のネットの情報などを漁っているとキックが-3dBになるようにすると上手くいくとか、ベースが-5dB~-6dBにすると良いとか、エンジニアさんなりのノウハウがありとても参考になりますが、実際には千差万別であり、人によって言うことが違ったり、ジャンルごとによってアプローチが違うというのが私個人の経験と見解です。

 

 

そこで「何の参考にもならない」と思いますが、一例としてVUメーターの動きをスクショしてみました。

 

 

PSPのVUメーターはピークの箇所をDAWのクリップランプのように目印を付けてくれる機能があり、スクショ画像では左側のメーターに青丸を付けて付けてありますが、メーターに沿った赤い短い線が目安になります。

 

 

ハウス系

 

 

「何の参考にもならない」という言葉の意味は曲によってアプローチやトラックの音作りが違うからです。しかしVUメーターとにらめっこしながらそのピーク(針の位置の最大)とラウドネス(針の動き方)を把握しておけば、様々な曲に取り組むときにそれが指標になり、ミスしにくくなります(キックは-3dBくらいなど感覚的に上手く行ったときの数値を覚えておきます)。

 

 

Masterは0dB付近になるようにミックスを仕上げていくことは既に述べましたが、ちょっとくらいオーバーしても全然平気です。ダイナミクスの幅が大きめの曲は+3dBを超えてしまっても良いように思えます。

 

 

逆にロック系やダンス系の楽曲はコンプを強めに使うため、あるいはシンセサイザーなど最初からダイナミクスの変化があまりないトラックを使うため針の動きの幅があまりないので私は大体0dBを狙っていくようにしています。

 

 

キックは3dBになっているのは雑誌などで見かける情報通りで、ベースが5dBなのも同じです。

 

そして肝心のボーカルなのですが、キックと同じくらい(-3dB)になるようにしてあります。

 

Backingというのはドラム系とベースとボーカルを除いた伴奏楽器ですが、これらすべてがミックスされて丁度0dBになるくらいにするとバスが破裂することもなく、ボーカルやキックなどの音量バランスを視覚的に判断して調整することが出来ます。

 

 

メーターは嘘を付きませんので、視覚的に確認することが耳で聞いたバランス感覚の補助に多いになるわけですが、大切なのはやっぱり耳で聞いた印象であるのは言うまでもありません。

 

 

本当はVUメーターなしでやるべきであるとも思います。実際にミックスが上手な方でVUメーターを使っていらっしゃない方もたくさんいるはずです。

 

 

VUメーターは補助ですし、またここで提示されているのはあくまでこの曲の場合であって、実際には実に様々なバランス関係があるのでどんな時にどんなメーターの動きが良いのかは一概には言えません。

 

 

つまり既に述べた通り「何の参考にもならない」わけですが、自分でベストバランスだと思ったミックスを常にVUメーターで確認しつつ数値を覚えておくことで経験値が溜まっていくので、経験を積むほどミスをしにくくなるわけです。

 

 

 

ポップス系

 

Masterは0dB付近なのは言うまでもありませんが、今度はKickが小さいです。ベースは-5dB付近で、まぁ一般的ですが、キックの低音感を埋める代わりに歪んだディストーションギターの5・6弦のリフが曲を支えているので、ALL GTのVUメーターが-4dB~-5dBとかなり大きめです。

 

つまりキックとベースだけが低音を担うのではなく、ギターの低音弦も低音を支えるグループに加わっているわけで、こうなってくるとギターが入って来る分だけベースやキックの役割は相対的に軽くなります。

 

スネアはVUメーターでは計測しにくく、針の反応は鈍いです。耳で聞いての調整がポイントになりますが、針の反応が鈍いということを知ってほしくて敢えて図を載せました。

 

ボーカルはやはり-3dBくらいです。全部合わせて0dBくらいになります。

 

特に重要なキックですが、ポップスに限らずキックの重心が高いのもありますし、低いのもあって一概には言えません。

 

実際にVUメーターを使ってらっしゃる方から見れば、こんなメーターのスクショは意味がない、と言われてしまいそうですが、仰る通りで私もその通りだと思う反面、何か初心者の方のヒントになればと思って一応載せています。

 

 

VUメーターは低音に敏感に反応するため、同じキックでも低音成分が少なくてビーターのバチッ!と当る音が強調されているパーカッシブなキックだとメーターの反応が弱いです。

 

逆にドゥン!ドゥン!ドゥン!みたいなハウスやトランスやユーロビートで聞こえてくるような重低音キックはよく反応します。

 

両者は耳で聞いたときのバランスを同じにしても必ずしもVUメーターの反応は同じになりませんが、大体の目安とし-8dB~-3dBくらいにしておけば良いかな~という感じです。

 

 

トランス系

 

キックがドゥン!ドゥン!ドゥン!みたいなジャンルは低音をキックが支えてベースはどちらかというと低音の補強は補助的で、ベースラインを聴かせようとしているミックスがよくありますが、このVUメーターを見るとまさにそんな感じです。

 

キックは−4dB(または-3dB)くらいですが、ベースのVUメーターが-8dBくらいとあまり触れていません。

 

ボーカルは-3dBくらいです。あとはバッキング担当のトラックが多いとどうしても音量が大きくなりますが、そのぶんベースがやや小さい感じでしょうか。

やはり全部合わせて0dBを目指します。

 

 

〇ボーカル大きめ系

 

アニソンに多いように思いますが、ボーカルに焦点を当てているミックスはボーカルが単純に大きく仕上げられているためほかの楽器が相対的に小さく聞こえます。

 

その声優さんのファンの方にとってはやっぱりギターなどのほかの楽器よりも声優さんの声こそが価値あるものだと思いますので、そういう傾向になるのかもしれません。

 

 

それは別に悪いことでもなんでもなく、そういうコンセプトなので一概には言えませんが、ボーカルが-1dBくらいまで針が振れるのに対して、ほかの楽器がすべて控えめです。

 

天井は変わらないので、ボーカルを大きくしようとすれば、それ以外が相対的に小さくなるのは当然ですが、結局はミックスにおけるコンセプトやアプローチの問題であり、ここでもやはり「何の参考にもならない」という言葉通り、絶対的な基準を示すことが出来ないわけです。もっと違うVUメーターの動きをしている曲はたくさんあります。

 

 

また全く同じ曲でもボーカルをもっと小さくして、その分オケを大きくすることも出来ますし、それはそれでありだと思います。

 

もしご自身でこれらのVUメーターのどれかと同じ針の動きを目指したとしても、楽器やトラックごとの音作りが違うので、必ずしもベストバランスになるとは限りません。というかならない可能性の方が高いと思います。あくまで目安です。

 

 

しかしこのように感覚だけで調整している音量レベルを視覚化できるというメリットは実際の作業ではかなり大きいはずです。耳が疲れていてもメーターリングによってそれを補えますし、中級者以上の方でも慣れない環境で作業するときに感覚的に聞こえ方が違っても、メーターが同じなら大丈夫という安心感があります。

 

まとめ

 

冒頭に述べた通りVUメーターはトラック間のフェーダー調整の目安になるだけであって、絶対的な基準になるわけではありません。あくまで目安です。しかし初心者の方にとっては例え目安でも何もないよりはずっとマシかもしれないと思い、スクショ画像を載せました。

 

ただ、もしミックスの初心者の方がこの記事をご覧になった時に「キックは常に-3dBにあたりすれば良いんだ!」とか「ベースは-5dBにすればOKなのか!」と思い込んで欲しくないので、色々例を出しました。実際の作業はそんな単純な話ではありません。最終的には耳での判断が大切になります。

 

 

ボーカルが-3dBなのは大体普通だと思いますが、ボーカルが大きい曲もありますし、VUメーターは常に揺れています。

ほとんど揺れない場合もあれば、大きく揺れる場合もあり、そのあたりも曲によって違うので一概には言えません。人によっても考え方は違うと思います。PSPのメーターのお気に入りの点は最大値に赤い線の後が付くので針の動きとピーク値がわかる点です。

 

 

 

合計をVUメーターの0dBになるようにミックスするのはすべてにおいて共通する基準ですが、キック1つ、ベース1つとっても、元の音色やイコライジングやその曲での役割によって立ち位置は千差万別であり、アプローチやジャンルごとのスタンダードも色々で一概には言えません。

 

 

ロック系のビーターの音がバチッ!っとしたキック、ダンス系のドゥン!ドゥン!という重低音のキック、ジャズのボスッ!という丸みのあるキック、あるいは同じジャンルでのアプローチは様々でこれも一概には言えません。

 

これはあらゆるジャンルのあらゆる楽器に言えます。

 

 

DTMの作曲レッスンでミックスのレッスンもよくやらせて頂いていますが、コンプでもEQでも大体の曲に共通する「ノウハウ」みたいなのがあり、それを教えて差し上げているのですが、そうすると人によっては「そればかり」になってしまう方もいます。

 

 

例え話ですが飲み物といえば水しか知らない方がいたとしましょう。

 

ある日コーヒーを知ったことでコーヒーを愛飲するようになりますが、どんな時でもコーヒーしか飲まないというのは、やはり考えものだと思います。

 

和菓子なら日本茶が良いかもしれませんし、洋菓子なら紅茶が良いかもしれません。ハーブティーも良いですし、半発酵のウーロン茶や健康に良い言われるゴボウ茶やマメ茶も人によっては良いかもしれません。

 

つまりケースやニーズによって(ミックスの処理は)変わってくる、ということが言いたいわけです。

 

 

初心者であればあるほどノウハウを知ることで上手にはなるのですが、単純に考えて攻撃的なヘヴィメタルと優しい感じのバラードのミックス処理が同じなわけはありません。

 

 

目安はあくまで目安なのですが、トラック間の音量バランスもそれぞれではありますが、やはりVUメーターの針の「位置「と「動き」がヒントになっていることに変わりはありません。

 

 

またマスタリングのために残しておきたいダイナミクスというのがやはりあって、その基準を明確に示してくれるのが私にとってはDAWのクリップランプが付く直前の0dBではなく、VUメーターで、VUメーターでの0dBを基準に仕上げておくとマスタリングで丁度良いダイナミクスを保った2mixに個人的にはなっています。

 

ラウドネスノーマライゼーションが一般化するなら-18dBFSをVUの0dBにしておくのが無難です。

 

 

 

VUメーターは音楽製作の世界で長年使われてきたものであり、今でも物理的なVUメーターを使ってらっしゃるエンジニアさんやスタジオはたくさんあります。ヴィンテージ系のアウトボードにもたくさん付いています。

 

 

プラグインなら無料(もしくは安価)ですし、耳だけで上手くいかないのであれば、それを補助するツールとして個人的にはお勧めしたいです。ProtoolsみたいにDAWでVU表示が出来たりするのもありますし必ずしもお金を出して買う必要があるわけではありません。

 

またこの記事が面白いかったので紹介します。

 

最後までお読み下さいまして有り難う御座いました。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

作曲・DTMの個人レッスンの生徒を募集しています。 

このブログの書き主の自宅&skypeでマンツーマンレッスンをしています。 

(専門学校での講師経験があります) 詳しくはこちらをどうぞ。    

公式サイトhttp://uyuu.jp/


電子書籍ですが作曲・DTM関連の書籍も書いています。  


 作曲基礎理論~専門学校のカリキュラムに基づいて~お勧め

オススメ(作曲の基礎理論を専門学校レベルで学べる本です)

 

 汎用アレンジ~専門学校のカリキュラムに基づいて~

(様々な楽器のアレンジの基礎を専門学校レベルで学べる本です)

 

楽曲分析(アナリーゼ)のやり方(上巻)

(ポピュラー理論を土台にアナリーゼ技法の習得を目指します)

(Kindle専売ですが、PDFもダウンロードして頂けます)

 

楽曲分析(アナリーゼ)のやり方(中巻)

(ポピュラー理論を土台にアナリーゼ技法の習得を目指します)

(Kindle専売ですが、PDFもダウンロードして頂けます)

 

楽曲分析(アナリーゼ)のやり方(下巻1)

(ポピュラー理論を土台にアナリーゼ技法の習得を目指します)

(Kindle専売ですが、PDFもダウンロードして頂けます)

 

楽曲分析(アナリーゼ)のやり方(下巻2)

(ポピュラー理論を土台にアナリーゼ技法の習得を目指します)

(Kindle専売ですが、PDFもダウンロードして頂けます)

 

 

パソコンで始める日本一簡単なDTM作曲本

(初心者向けの作曲導入本です)


DTMマスタリングのやり方

(マスタリングのやり方を基礎から解説した本です)


DTMミキシングのやり方
(ミキシングのやり方を基礎から解説した本です)

 

大作曲家のアナリーゼ(1)~水の戯れ(ラヴェル)(Kindle版)

 

大作曲家のアナリーゼ(2)~亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル)(Kindle版)

 

大作曲家の作品アナリーゼ(3)~牧神の午後への前奏曲(ドビュッシー)(Kindle版)

ポピュラー理論を活用したラヴェルの水の戯れの楽曲分析(アナリーゼ)本です。