綺麗に低音を補強出来るプラグインとして最近人気のLEAPWING AUDIO「Rootone」を購入しました。サブハーモニックプラグインとしては最も評価の高いものの1つだと思われますが、実際非常に良い感じに低音を補強することができます。

 

 

LEAPWING AUDIO Rootone

 

この手のプラグインはたくさんありますが、やはり後発のものが良いはずで今回はWAVESの新技術であるOrganic ReSynthesisテクノロジーで作られたWAVES「Submarine」と比較してみたいと思います。

 

 

WAVES Submarine

 

 

Organic ReSynthesisテクノロジー?という新技術を謳っているしWAVESのSubmarineがあればLEAPWING AUDIOのRootoneは要らないかな?と思っていたのですが、体験版を試したところ非常に出来が良いのでRootoneを購入しました。

 

ほかにもBrainworx bx_subsynthやWAVESからもRenaissance BassMaxx Bassなど昔からこの手のプラグインはありますが、中身としては楽曲中の最低音を検出して1オクターブ下、あるいは2オクターブ下の音(基本的にはサイン波)を足していくもので、実際にはもっと複雑な処理をしていると思われますが、使用することで単体のトラック、またはマスタリングで楽曲全体の音を綺麗に太くすることが出来るプラグインです。

 

こちらの方が非常に理知的な記事を書いていらっしゃるので是非ご参考下さい。私もこの記事を拝見してこの製品に興味を持ちました。

 

単音でベースを鳴らしているならともかく和音パートだったり、マスタリングで行う2mixが素材の場合は音が混み合っていますのでその素材の最低音を正確に見つける技術が非常に重要になり、それを上の記事では実際に検証なさっていますが、正確に最低音を見つける技術と位相問題の2点においてRootoneは非常に優れています。

 

 

 

■ちょっとだけ位相の復習

位相についてご存じの方は読み飛ばして下さい。位相がずれるとか揃っているとかよく言われてますが、簡単におさらいしてみます。

 

この問題はマスタリング2mixのLとR、あるいはドラムのマルチマイク、ベースのラインとアンプのミックスなど基本的に同じ(似たような)音が2つ以上同時に鳴る場合にどうなるのか?という問題です。ここではaとbという単純な正弦波で説明しており、両者が同時に鳴った場合にどうなるかを説明しています。

 

 

■位相が揃っている場合

aとbが合算されるので結果的に波形は大きくなります。耳で聞いても大きく聞こえます。

 

 

■位相が正反対(逆位相)の場合


aとbが全く同じ波形で、完全に正反対の場合は音が消滅します。1と-1を合わせると0になります。

 

 

 

■位相が中途半端にずれている場合(正位相より)

実際の波形は完全に揃っている(正位相)か鏡のように真逆(逆位相)になっているのかの二択ではなく、中途半端にずれていることが多いです。また両者の波形も100%同じではないケースがほとんです。

 

上の例はaとbの位相がずれていますが真逆になっているのではなく、どちらかというとやや正位相よりです。aとbを合算したものがaとbより少しだけ大きくなっている点に注目してください(山の上の線を越えている)。耳で聞くと少しだけ大きく聞こえます。

 

 

 

■位相が中途半端にずれている場合(逆位相より)

今度は中途半端にずれていてやや逆位相よりの場合です。上の例はaとbの位相がずれてはいますが逆位相よりになっているのでaとbを合算したものがaとbより少しだけ小さくなっている点に注目してください。耳で聞くと小さくなったように聞こえ、音痩せもこれが原因であることが多いです。

 

 

 

実際にはこんな理論上にしか存在しないような正弦波を楽曲で扱うことは稀で(シンセのサブベースくらい)で、ちょっとだけずれているとか、ある部分は揃っているが別の部分が少しずれているなど複雑です。

 

周波数別にもこの問題は発生して、ある周波数は揃っているけれど別の周波数ではずれているなどというケースもありえます。

 

 

WAVES  In phase

 

位相問題は面倒かつ正解があってないような問題であり、機械的に揃えれば良いという話ではなかったりします。Protoolsでは昔からサンプル単位でずらして耳で調整ということをやってきましたし、現在では位相問題を解決するための様々なプラグインがあります。

 

 

キックのINマイク(下)とOUTマイク(上)の位相

 

上の画像はバスドラムのINとOUTのマイクの波形を拡大したものです。赤い線の部分は位相が揃っており両方とも上向きなので音が大きく聞こえます。逆に青い部分は逆位相っぽくなっているので打ち消し合います。

 

 

オートで機械的に揃えてくれるプラグインもありますが、単に音が大きくなるとか小さくなるだけならフェーダーを弄るのと変わらないのでたいした問題にはならないものの、問題は音色が変わることです。

 

 

実際は上の画像のようにある部分を揃えると別の部分がずれるなどのようなケースが多く、どこをどんな風に揃えるかで音色がクッキリしてきたり変に痩せたりします。

機械的に頭を揃えるよりも、たとえ視覚的に多少ずれていても耳で聞いた音色としてはその方が好みというケースもあるので難しいのが実情です。

 

 

しかしここではあまり難しく考えず、位相が揃っていたら音が大きい・太くなり、逆位相になっていたら音が小さい・痩せると大雑把に考えて下さい。

 

 

■RootoneとSubmarineの比較
 

まずSubmarineを見てみましょう。このプラグインはどの周波数帯を補強するのか?1オクターブ下と2オクターブ下をどれくらい補強するのかを決めることが出来ます。

 

下のGIFでは効果を適応する周波数をずらしているのですが、水色の原音に対してサブハーモニックトーンの紫の位相が適応させる周波数に応じて動いていく点に注目して下さい。

 

 

 

 

つまりある周波数ではぴったり位相が揃うかもしれないけれど、別の周波数では逆位相になる可能性があるということです。もちろん耳で聞いて判断していくことになりますが、実際には中途半端な位相になることも多いでしょう。

 

 

 

これに対してRootoneは欲しい周波数帯をフェーダーで上げていくタイプです。

 

 

位相が揃っている(周期が上向きの部分に注目)

 

 

Submarineのように適応する周波数をずらしていくと位相がずれていくということはなく、ちゃんと正位相になるように意図的に固定されて設計されています。

 

 

 

Harmonicsを上げていくと位相はずれていきます。

 

 

但しHarmonicsのフェーダーを上げていくと位相はずれていきますが無理に上げない限りは基本的に位相が揃うので、これが音が綺麗に太くなるポイントなのかも?と思います。少なくとも実際の使用において低音の位相が逆位相よりになることがあれば、原音とサブハーモニックトーンは打ち消し合いますので音は痩せていきます。

 

Submarineも位置によっては揃うこともあり決して悪いプラグインではないのですが、ここでは述べていない低音を検出する技術やデリケートな位相問題を考慮するとマスタリングやバスでも使えるグレードとしてはちょっと不安が残ります。

 

 

そもそもSubmarineはマスタリングやバスで挿すことを想定していないかもしれませんが、Rootoneはプリセットにもそれ用のものがあってバスでもマスタリングでも安心して使うことが出来ます。

 

 

Rootoneのバスやマスタリング用プリセット

 

 

■理論的なことは別として

 

理知的な検証は個人的にとても大切だと思っています。実際に素晴らしい効果を上げているということはそれ相応の理由や秘密があり、それを知ることは自分のレベルアップに繋がりますし、失敗を避けるヒントにもなります。

 

とはいえプログラムのソースコードを見ることが出来るわけではなく、また見ても理解出来ないですし、理屈云々も大切ですが、音楽なのですから耳で聞いて感覚的な問題としてどうか?という判断も大切です。

 

 

「すごく良かった」「格好いい音になる」などの評価は非常に主観的でその人の耳の良さ、センス、バックボーン、作る音楽の種類によって変わってきますので時には当てにならないこともよくあるのですが、個人的には当たりのプラグインでした。

 

 

近年は音楽製作における一通りのプラグインというものが既に出揃ったのでもう十分かな?と思っても現場で使う我々の側からは想像出来ないような面白い、あるいは切り口の鋭いプラグインがまだまだ出てきたりするので侮れません。

 

 

特にAIによる補助系プラグインは従来エンジニアさんが耳とセンスとノウハウでやってきた作業を素人でも出来るように機械が補助して良い結果を上げることも増えて来ているので初心者や中級者でもある程度ミックスの勉強をした上での話ですが、そういったツールを駆使すればかなり高いクオリティーの2mixを作れる時代に徐々になってきました。

 

中には「それは反則だよー」と言いたくなるようなプラグインもあったりするのでまた折りをみて記事を書いていきたいと思います。

 

 


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もう10年くらい愛用しているVienna Ensemble Pro(現在ver.7)ですが、今後導入を検討なさっている方のために良い点とあまり取り沙汰されない不便だなぁと個人的に思う点を挙げてみます。

 

便利な点

こちらのメーカーの公式で製品紹介では便利な点について色々述べられており、また色々なサイトでも利便性が述べられていますが、私がよく使う、または個人的に便利だと思うのは下記の点です。

 

今後購入なさる方の参考になれば幸いです。

 

ちなみに誤解しないで欲しいのですが私はアンチではありません。かなり初期から10年以上(多分12年)もVienna Ensemble Proを使い続けて何度もアップグレードし、今もリアルタイムで使っています。Vienna 製品もたくさん使用していてVienna を優良なメーカーと感じています。

 

 

■良い点、便利な点

・CPU負荷の軽減

・DAW側と音源&プラグイン側を別々に管理出来る

・ソフト音源から直接のミキシングがやりやすい側面もある

・PCが2台あれば片方を音源用として使える

 

この辺りはDAWのみでの作業と比べて便利かもしれません。基本的に宣伝では良いことしか言わないのが普通ですし、それらはネット上でたくさん見つけることが出来ますので、ここでは逆に不便な点を述べてみます。

 

良い点について知りたい方は「Vienna Ensemble Pro メリット」で検索してみて下さい。

 

 

■不便な点

・VST3未対応

例えばReason Rack PluginSonnox ClaroやAccentizeのChameleonようにVST3しかメーカーがリリースしていないプラグインは使うことが出来ません。

現時点では駄目ですが、各サードパーティーメーカーがVST2版を出すか、Vienna Ensemble Pro側がVST2に対応するかどちらかが実現するまでお預けです。

 

 

SONNOX CLAROのCOMPATIBILITY(互換性)。VST2未対応

 

 

VST3に関するReasonのFAQClaroの公式サイト

 

Accentize ChameleonもVST3のみ対応です。

 

 

 

最近はVST3のみのプラグインが徐々に増えてきたのでVienna Ensemble Proを不便に感じることも増えてきました。今後はさらにVST3のみ対応のプラグインや音源が増えてくるかもしれない

ので、その意味ではVienna Ensemble Proは不利かもしれません。

 

 

但しBlue Cat's PatchWorkというプラグインを使えばVienna Ensemble Pro内でVST3を使うことが可能です。

Blue Cat's PatchWork自体はVST2に対応していますので、Vienna Ensemble ProでVST2のBlue Cat's PatchWorkのプラグインを読み込み、Blue Cat's PatchWorkの中でVST3のプラグイン読み込むという方法です。

 

 

 

お値段は1万円弱ですが、一応この方法でVST3に間接的に対応させることが可能です。但しこの記事を書いたver.7.0.1120の時点では相性は悪いようでものすごく落ちます。

 

そのうち改善されるかもしれません。

 

 

・オーディオサイドチェイン未対応

サイドチェイン自体が完全に未対応なのでVSTプラグインのコンプやダイナミックEQ、あるいは位相関係プラグインなどを外部サイドチェインを用いて使用することは出来ません。

サイドチェインをミックスでよく用いる方にとっては大きなデメリットとなります。どうしても使いたい場合はそこだけDAW側で行っています。

 

 

 

・外部MIDI入力未対応

ボコーダーのようなプラグインやizotopeのStutter Editのような外部からのMIDIノート入力でコントロールするタイプのプラグインは基本的に外部MIDIノート入力によってON/OFF、またはセッティングや音程などのコントロールを行うものですが、Vienna Ensemble Proはプラグインに対する外部からのMIDIノート入力が未対応なのでこれが出来ません(MIDI CCは受け付ける)。

 

 

Stutter Editは外部からのMIDIノート入力でStutterの種類をコントロールします。

 

 

但しVST2に対応していればプラグインとしては一応挿すことは可能ですので、単純にON/OFFだったりMIDI CCで管理出来るものはVienna Ensemble Proでも使うことが出来ます。

 

CC#でコントロール出来ず純粋にMIDIノートに応じて動作するボコーダーなどはお手上げです。

 

 

・モノラルアウト未対応

VST音源をマルチアウトする際にVienna Ensemble Proはモノラルに未対応でステレオのみ対応になります。

 

例えばBFD3を例に挙げてみます。

 

BFD3はステレオ8系統、モノラルの場合は16系統対応です。

 

 

 

Vienna Ensemble ProはステレオINのみ対応です。

 

 

BFD側で①キック、②スネア、③ハイ&ミッドタム、④フロアタム、⑤オーバーヘッド、⑥アンビエンス(近)、⑦アンビエンス(遠)⑧ハイハット、⑨ライドと9種類のアウトにしたいときにVienna Ensemble Proはモノラルに未対応で全部をステレオとして扱ってしまうのでBFDのようにステレオ8系統(モノラル16系統)のアウトを持つ音源を自由にマルチアウト出来ないことになります。

 

 

キックとスネアをモノラル2系統でステレオ換算で1系統みたいに数えるのではなく、キックがモノラルだったとしてもステレオ1系統分消費してしまうので緻密にマルチアウトしてVienna Ensemble Proでミキシングしたい人にとっては不便であるかもしれません。

 

但しステレオトラックをモノラルトラックとして扱うことは可能です。余分にチャンネル数を消費するというだけでトラックを無限に作れるようなタイプであればこの点は問題にはなりません。

 

 

■まとめ

 

SONICWIREさんでは「上位版ミキシング&ホストツール!!」と宣伝していますが、最上位のくせに出来ないことが結構たくさんあるのでユーザーに誤解を与える過大広告ではないかとも思います。Vienna Ensemble Proは買えばミックスで何でも出来るということはないため購入前に検討なさっている方は注意が必要です。

機能面でのミキシングツールとしての利便性のみを考えるなら上記の不便な点をすべてクリアしているCUBASEやLOGICなどのDAWの方が優れています。

 

 

一体何処を指して最上位と言っているのかわかりませんが(たしかに類似する製品はない?の1位かもしれないです)、思うにVienna社はオーケストラ音源を扱うメーカーでありVienna Ensemble Proは自社の音源をより便利に使うという目的から生まれた製品です。

 

 

一般的にオーケストラではここで不便な点として述べたようなミキシングテクニックを用いることはほとんどなく、多少EQやコンプを使ったりパンニングしたりする程度でロックやポップスやEDMや行うようなサイドチェインや外部MIDI入力によるプラグインコントロールは行いませんのでVIENNA側も様々なジャンルでのミキシングで使われることを想定仕切れていない感があります(VST3未対応は別ですが)。

 

 

実際に初期の頃はVIENNA INSTRUMENTSのみ対応で現在のように外部のVSTは使うことが出来なかったと記憶しています。技術の進歩とともにDAWの音源とプラグインを扱う機能を抜きたような仕様になりましたが、あくまでオーケストラ音源のプラットフォームという立ち位置からスタートしているので、あらゆるジャンルを想定したミキシングという視点から考えると不便に見えるのでしょう。

 

 

音源をロードし、プラグインを挿して、パンやフェーダー使ってミックスするだけのシンプルな作業ならVienna Ensemble ProはCPU負荷低減の意味でも優れたツールです。特にVIENNA製品との相性は当然ながら良いです。

 

 

結局その人にとって有益かどうかは作る音楽の種類に依存します。Vienna社の音源でオーケストラを作るならとても便利ですし、ポップスやロックやEDMを作るなら不便を感じることもあるでしょう。両方作る人にとっては判断が難しい部分でもあります。

 

良いところは宣伝などで簡単に情報を手に入れることが出来ますが、悪い部分は見えにくいことが多いので、今後購入検討をなさっている方の参考になれば幸いです。

 

 


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無料で有名なVITAL AUDIOのウェーブテーブルシンセ「VITAL」をちょっと前に購入しました。フリーでも使えるのですが、PRO版の80ドル出すとウェーブテーブルやプリセットなどがかなりたくさん付いてきます。

 

 

 

 

もしシンセ初心者で音作りの幅を広げたいならフリーで十分です。お金を出してもいいと思えるなら25ドルのPLUSや月額5ドルのサブスク、あるいはPROの80ドルを買っても良いかもしれません。

 

しかしフリーでも十分過ぎるくらい強力なので今風のEDMの音をフリーソフトでこんなに作れていいの?と思えるほどたくさんのことが出来ます。フリーバージョン(wavetable 25種)で不利なことはウェーブテーブルの数が少ないことやText to Wavetableが使えないことですが(Proは150種)

、自分で音作りが出来るならフリーソフトということを考えればすごいシンセです。

 

 

Wavetableシンセはオシレーターの波形が動きます。

 

一応シンセ初心者の方のために書いておきますとウェーブテーブルシンセとは上のGIFのように元となる波形(オシレーター)が変化していく種類のシンセのことです。パラパラ漫画みたいにいくつもの波形(ウェーブ)の形をテーブル上に並べて波形がグニャーと変化していくタイプで、昔のMoogやArpなどのシンセは単純な矩形波やのこぎり波を静止的にしか出せなかったので、それに比べると画期的な方法と言えます。

 

 

おそらくこのタイプのソフトシンセで最も最初にヒットしたのはNI社のMASSIVEかもしれません。MASSIVEはWavetableが実際にどんな風に動いているのかを視覚的に見ることが出来ませんでしたがSerumやVITALでは上のGIFのように見ることが出来ます。

見られるからどういうことはないのですが、気分的には高まります。またシンセに対する理解も持ちやすいという利便性があるでしょう。

 

 

ウェーブテーブルの種類はシンセの元の音となる部分ですから種類が多いに越したことはありませんが、VITALはフリー版でも変調やフィルターの制限がないのでフリー版の25種類もあれば十分戦えます。

 

 

ある程度シンセに理解を持っているならこんな凄いシンセをフリーで配布したらserumやavengerが売れなくなってしまうのではないかと思うのではないでしょうか。

 

 

■Serumと似ている?

 

音の傾向は本家サイトで聞けますが非常にデジタルな今風のEDMサウンドです。操作性や中身は人気のserumを下敷きにしているのではないかと思われますが、出てくる音は違います。

 

結構パクっているような気がするのですが、権利問題は大丈夫なんでしょうか?

 

オシレーターのWavetable画面

 

 

変調の種類は後発だからなのかVITALのが多いです。

 

 

 

ユニゾン機能

 

VITALのLFO

 

SERUMのLFO

 

VITALのモジュレーションマトリクス

 

SERUMのモジュレーションマトリクス

 

 

 

VITALのエフェクト画面

 

 

SERUMのエフェクト画面

 

まぁ似たようなデザインのシンセはほかにもありますし、クローン系は音楽業界の常であります。現代風にウェーブテーブルシンセを作ればどれに似たようなデザインになるのかもしれません。

 

シンセ中級者の方はフリーなので迷わずお勧め出来ます。初心者の方にも費用的な面では勧められますが公式のマニュアルがありません。但し有志の方が作って下さったものがあるのでそれで十分とも思えます。

 

 

■ざっくりと見てみます。

 

既にネット上にはVITALに関するサイトがたくさんありますので、個人的に良いと思った点でざっくりと内容を述べてみたいと思います。

 

 

オシレーターは3つで変調は2種類。ルーティングは2つのフィルターに直列、並列、エフェクトへ直出し、ダイレクトアウトが可能です。

 

Text to Wavetable機能

 

フリー版では使えないのですが、アルファベットでテキストを入力しそれをオシレーター波形として使えるという機能もあります。面白い試みであると思いますが、有用かどうかは人それぞれでしょうか。

 

 

ユニゾンは16ボイスまでで、デチューンもコントロール可能です。

 

 

変調が多彩

 

 

変調がたくさんあって、かなり色々いじれます。フリー版で元のWavetableが25種しかなくても音作りの幅は広いです。

 

 

フィルターも多彩

 

フィルターは全8タイプで一般的なものはすべて揃っています。不便を感じることはありません。CableguysのFilterShaper 3サレンキーフィルターのようにドライブを加えて歪ませることも出来ます。キートラッキングもありますし、およそ考え得るほとんどの可能性を網羅して大抵のことは出来ます。

 

 

リアルタイムで追従するわかりやすい表示

 

初心者の方がシンセの勉強をするのにわかりやすいのが、最近のシンセに多いリアルタイムで実際に何がどう動いているのかを見せてくれる機能でVITALにも当然搭載されています。昔のシンセにはこういうわかりやすい機能がなかったのもシンセを難しく感じさせてしまう一因だったのかもしれません。

 

 

 

エンヴェロープ、LFO、ランダム


LFOが特に自由度が高くグリッド線もあるのでテンポ同期した変調も簡単に作り出せます。プリセットにも色々な波形があります。

 

 

 

動きをリアルタイムで見られます。

 

エンヴェロープもLFOもリアルタイムで動きが見られますので、何をやっているのかを時間軸に沿って視覚的に見れば学習者にとってもかなり有益です。

 

 

 

 

またランダムにもかなり気合いが入っていてPerinは有名なKen Perlinが作った自然なランダムを再現しており、Lorenz Attractor(ローレンツアトラクタ)はこれまた有名なカオス理論のローレンツ方程式によるランダムです(蝶の羽みたいなやつ)。シンプルなサイン波のランダムもありますし、サンプル&ホールドも付いています。多分VITALを作った人は相当数学に詳しいはずです。非常に理知的で合理的な思考の持ち主であることが感じられます。

 

 

ほかにもモジュレーションソースとしてベロシティーにやキーノートに応じた変化もありますし、まだまだ珍しいMPEにも対応しています。

 

 

 

 

エフェクトも一通り揃っており不便はなく、モジュレーションもかなり自由は高いです。フランジャーやフェイザーが一体内部で何をやっているのか?を視覚的に見ることが出来るのでこれも初心者の方に優しい仕様です。

 

 

 

ほとんどあらゆることに変調を掛けられるのでエフェクトを活用した音作りにも力が入ります。

 

 

 

モジュレーションマトリクスとモジュレーションリアンプ

 

 

モジュレーションマトリクスでどんな変調を掛けているのかを整理して見られるのは昨今は普通ですが、モジュレーションリアンプでは既に作ったモジュレーションを微調整するためにリアンプすることが出来ます。

 

 

 

簡易的なアナライザーも付いてきますが、オーバーサンプリングを簡単に変更できるのでエイリアスノイズ問題が出る音は高めに、そうでない音は低めにするという処理を簡単にできます。

 

全般的になんというか無駄を省いたわかりやすい操作性で今までの色々なシンセの試行錯誤を経て洗練されてシンセになっています。

 

 

■まとめ

 

製品版で2万でも売れるんじゃないか?という出来です。フリーソフトとしてこれだけの高機能なものがリリースされるとは凄い時代になったなぁと思います。

 

 

良くも悪くも既にヒットしたシンセの良いところをコピーして+αを加えて作ったシンセという感じなので、使いやすく音は無駄な機能を省き、最新の機能を詰め込んだという洗練された仕上がりです。

 

みんながSerumを使っているのでそろそろ違うシンセを使いたいという方にもお勧めです。個人的には非常に気に入っており、なんと言ってもフリーソフトなのでレッスンでシンセの音作りを教える際にも生徒さんに進めやすいです。

まずフリー版を試して、有用性を確認したら上位版というのが良いかもしれません。

 

 

また追加のプリセットやウェーブテーブルも有料且つ僅かですがリリースされています。Serumはプリセットがたくさんリリースされているのでプリセッターの方にはSerumの方が良いかもしれませんが、自力で音作りをする方にはVitalはフリーなのが信じられないレベルの素晴らしい仕上がりになっています。

 

 

自力で音作りをせずにプリセットを選ぶ使い方を中心になさる方にとってはプリセットの種類や量は死活問題であり、そういう意味ではややVITALは後発ということもあり不利かもしれません(広く普及すれば状況は変わるでしょうが)。逆にシンセを使える人にとっては現代的デジタルサウンドを出すシンセとしては驚くほど使えます。私もこんなものがフリーで配布されているなんてとびっくりしました。

 

なんにせよフリーで使えるので持っておいて損はない素晴らしいシンセであると思います。

 

 


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レッスンで生徒さんにシャランの和声課題集のスタイル和声編である「Melodies instrumentales a harmoniser 15: Debussy, Instruments et piano」(和声実習のための器楽的旋律15:ドビュッシー、独奏楽器とピアノ)をスタイル和声ご希望方に課題として出しているのですが、誤植?と思われる箇所が何ヵ所かあり、独学で学んでいる方のためのヒントになるかもしれないので一応記録に残しておきたいと思います。

 

 

 

 

バッハやベートーヴェンなどの楽譜であれば出版社別の楽譜を比較検討することが出来ますが、学習用としてのこの本はそれが出来ません。

立派な本でも誤字脱字はありますし、楽譜の誤植も決して珍しいものではありませんが、あくまで私からみて「誤植かもしれない?」というレベルで勉強する時にどう考えてもこれはおかしいと思ったときに参考似してみて下さい。

 

シャランはもうとうの昔に亡くなっていますし、このシリーズは絶版になって手に入らないものもありますので一応ここに書いておきます。

 

 

■課題1の最後

 

ピアノパートの赤矢印の部分は両手での3度ずつのオクターブ奏法なのでソに#が付いているが、ラ#と思われます。

 

 

■課題3の最後のページの上から2段目

 

元譜面

 

上の楽譜2小節目のピアノ右手のレ#はおそらくレのナチュラル?16分で続くほかの箇所がすべてドミナントモーションなのに対してここだけ違うのはおかしく、また調的にもレ#のままだと矛盾します。絶対にレのナチュラルとは言い難いですが、前後の流れを考えるとそうであると考えた方が矛盾しない部分です。

 

ほかの楽譜でもこのように和声が難しく臨時記号が増えてくるとちゃんとした出版社のものでもこの手の誤植はあったりします。

 

3小節目のラ#はラのナチュラルの付け忘れかと思われます。これはほかの同じ和声コンセプトの箇所でラのナチュラルになっているので多分ミスかと思われます(そうでないとシ♭→ラ#で刺繍にならないで同じ音になる)。

 

 

多分こう?

 

直してみるとこうなります。2小節目はミスではないかもしれませんが、和声的に矛盾しないで考えるならこうでないとという感じです。

 

 

■課題7の3ページの上から2段目

 

これはミスではありませんが、スページングがおかしいです。上の譜例の2小節目の独奏楽器の最後の8分音符の位置がピアノとずれています。

 

 

■弦楽四重奏の方について

 

同じ課題集で弦楽四重奏版もあります。独奏楽器+ピアノの方はわりと使用されている和声が偏っていてドビュッシーの技法を手広く学ぶという意味では十分とは言えないので弦楽四重奏の課題集もお勧めです。

 

 

 

こちらは独奏楽器+ピアノとは違う和声スタイルで書かれているので弦楽四重奏と交互に1つずつ進めて行くのもお勧めです。

 

とはいえあくまで課題集なので仮に両方を全部行ったとしてもドビュッシーの和声法を完全に網羅しているとはとても言えないですし、シャランもそんなつもりはないと思います。あくまで学生向けの和声課題集であって、勉学のための教科書や参考書という感じです。

 

 

やはり一番なのは実際の作品を見ていくことですが、実際の作品は長大なものも多く学習用のコンセプトが明確なものと違い自由度が高いですので、内容がある程度整理されていて生徒に何を学ばせたいのかが明確であり、尺も適度なサイズになっているので教材としてはお勧めです。

 

お勧めというか、まともにドビュッシーの和声法を学べる教科書的なものがほかにあまりないのでほとんど選択肢がないというのが実情です。この課題集も文章による説明があるわけではなくただ譜例が載っているだけではありますが、いわゆるフランスものの和声を学びたい方にとっては面白い教材なのではないかと思います。

 

 


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Sonnox Claroを購入しました。

 

Sonnox Claro

 

アナログイコライザーは様々な過去のヴィンテージモデルや現行のハイエンドなモデルがプラグインとして使えるようになって久しく、個人的にはNEVEやAPIなどのヴィンテージのモデリングのタイプのものは正直もうお腹いっぱいだったりします。

 

しかしデジタルイコライザーはコンピューターの進歩と共にもうこれで十分だろうと思っても年々新しいアプローチを持ったプラグインがリリースされます。

 

 

デジタル特有のものとしてはアナライザー付きのタイプやリニアフェイズイコライザーやダイナミックイコライザー、最近だとAIによるミキシングツール、あるいは基本的なことではありますが極端に狭いQ幅によるイコライジングもデジタル領域でなければ出来ないことだったりします。

 

 

こういったミキシングを補助する便利なツールはこれからも進歩していくのではないかと思われますが、今回購入したSonnox Claroはミキシングの初心者の方に補助的な機能が特にお勧めだったりします。

 

 

■VST2は未対応

購入前に気をつけて欲しいのは日本代理店のMedia IntegrationさんのサイトではVST2対応と書いてありますが、ClaroはVST3のみです(AAXも対応)。

 

公式にも問い合わせてみましたがVST2の開発予定はないそうなので、例えば私のようにVEProなどのVST2しか使えない環境ではClaroを使用することが出来ません(買ってから気付きました)。

 

Media IntegrationさんでVST2対応と書いてあるのはほかのSonnoxのプラグインがVST2に対応しているので、多分よく調べないでコピペで持ってきているのではないかと思われます。

日本代理店で対応と書いてあれば普通は信じてしまいそうですが、(あまりないことですが)購入前にやっぱちゃんと調べないと駄目だなぁと思いました。

 

 

近年のDAWでVST3が未対応というのは考えにくいのでVEProのようにVST2で使うことを前提に購入なさる場合はご注意下さい(一応公式にVST2 ver.の要望は出しておきました…)。

ちなみに公式では返金処理には応じてくれるそうです。

 

 

■便利な点、初心者の方にお勧めの点

 

 

 

上の動画では実際にClaroを使ってどんな利便性があるのかを教えてくれていますが、私なりにどんな点がミックスのアシスタントになるのかを述べてみたいと思います。

 

claroには3つのモードがあり、まず直感的に使えるProduceモードは3バンドのトーンコントローラーとしてLOW、MID、HIGHと大雑把に「このキックはもっと低音が欲しいなぁ~」とか「シンセの音がキンキンし過ぎているなぁ~」みたいな時にざっくりと補正出来ます。

 

 

Produceモード

 

一般的なデジタルEQはソースや目的に応じたイコライジングの目安がないためどの周波数をどのくらいのQ幅でブーストorカットすれば良いのかはなかなか初心者のうちはわからないものですし、具体的なイコライジングはソースや求める結果によっても変わるのでなかなか難しいのが実際のところです。適切なイコライジングが上手く出来なくてお悩みの方はたくさんいらっしゃると思います。

 

 

WAVES Renaissance Equalizer

 

リニアフェイズとかダイナミックEQとか位相の乱れがとか色々言う前にまず普通にミックス出来るかどうかが重要なのですが、ClaroのProduceモードはバンドが3つしかないのでかなり直感的に使えます。

 

 

Produceモードの上部

 

3バンドのトーンコントローラーの上にRumble(約30Hz以下の超低音の不要な周波数)、Weight(重み)、Warmth(中低域の暖かみ)、Mud(泥・中域の太さと思われる)、Definition(音色の明瞭さ)、Harshness(耳に痛い厳しさ)とアドバイスがあって、これを目安に大体音を作っていきます。

 

 

もちろんソースによってWarmth(中低域の暖かみ)と言っても周波数は違いますが、大体の大雑把な目安にはなり、例えばキックでもっと重さが欲しいなぁと思ったら「Weight」のあたりにスライダーを持ってきてLowを上げれば良いわけです。

 

 

Tweakモード(微調整モード)

 

Produceモードでざっくり音を作ったら次はTweakモード(微調整モード)です。上の画像はProduceモードでWeight(重み)を増やし、Mud(泥・中域の太さ)を減らし、Definition(音色の明瞭さ)を強調したものですが(Tweakモードは連動します)、重さや音色の明瞭さを出しているのがどのくらいのHzなのかを知るという意味でも勉強になります。

 

通常のイコライザーは最初からこのTweak画面ですが、前段階としてざっくり補正が出来るのがclaroの良いところの1つです。

 

ここではWeightは約50HzでDefinitionは2.3kHzになっており、まさにイコライジングで重さと音色の明瞭さを出したい時に弄るのはここなので初心者でもガイドに従ってやれば簡単にそれなりに良い結果が出せます。

 

 

Mudは中域の不要な太さですが、大体600Hzあたりでカットされておりこれもまさにその通りです。ミキシングにある程度の経験をお持ちの方は「こんなガイドなくても自分でやれる」と思われるかもしれませんが、ミックス初心者であるほどこういう目安は便利なはずです。

 

 

そして最後のMixモードによる各トラックの共振や不要なエネルギーが集中してしまう箇所を視覚的に確認出来る機能はおそらく初心者のうちは自力では解決出来ない問題を見事に指摘してくれるとても便利な機能です。

 

 

赤い四角の黄色に光っている部分がぶつかり。

 

上の画像はキックとベースにおいて音が過剰に集中してしまっている周波数帯を視覚的に確認したものです。赤い四角の黄色に光っている部分が該当箇所で大体125Hzくらいですが、この部分に問題があります。

 

 

問題の箇所のベースをEQ処理してカットする。

 

 

claroは2つのEQ画面を同時に見ながら問題の箇所を調整することが出来ます。125Hzあたりはまさにベースでカットする周波数帯で、この部分を補正することで黄色いエネルギーが集中し過ぎてしまっている箇所を上手く補正することが出来ました。

 

トラック間の共振をデジタルEQの極細Q幅を使って見つけるのは誰もがよくやることかもしれませんが、これは一発で問題点を明確にしてくれます。

 

 

しかしながらこれもProduceモードよりは高度かもしれませんが、普通にミックスにおいて行っていることなので「これも要らない、なくても出来る」と思われる方もいらっしゃると思います。

 

 

たしかにキックとベースのようにかなり固定化された問題であれば不要かもしれませんが、

実際のミックスはここまで単純ではありません。私個人としてはMedia Integrationさんのサイトに掲載されているくらい複雑になるとガイドがあった方が楽だったりします。

 

 

キックやベースだけではなくボーカル、ギター、キーボード、シンセなど多数のトラックが絡んでくると問題は複雑化してきますが、問題を耳だけではなく視覚化してくれることでアナライザー同様に補助的に使えるのは長時間の作業による疲れ対策、視覚と聴覚によるダブルチェックとしても有益です。

 

 

エンジニアさんでも(音量を視覚的に確認するという意味で)VUメーターは使うでしょうし、スペクトラムアナライザーは昨今珍しくもありません。もちろん耳だけで出来るようになるのが最終的な目標なのですが、耳だけを頼りに何もかも上手く出来る人はむしろ少数であって、こういった補助機能は多くの人に役立つはずです。

 

 

初心者であればあるほど自分のミックスの何処に問題があるのかを発見しにくいものですが、Claroは視覚的にそれを教えてくれるので、この機能は今までにない便利な機能であると言えます。

 

 

レッスンでもミックスを教えることがよくあるのですが、音楽理論的なことならともかくミックスはどうしても感覚的な問題が大きくなります。例えば低音が出過ぎているとか高域が伸びきっていないなどは(一般的な目安はあるものの)個人の主観による部分がどうしても大きいので、生徒さんに伝えるときにこういう風に耳だけでなく目ではっきりとわかるのは個人的にとても重宝しそうです。

 

人から言葉だけで言われるよりも自分の目で問題を明確に出来れば上達に繋がりますし、claroがあればいつでも共振や周波数が特定の帯域に集中し過ぎてしまうという問題点の発見と対処が可能になります。

 

 

■肝心のEQとしてはどうなの?

 

位相特性は良いと思います。

 

Sonnoxはプロ向けの透明感のあるEQやコンプが売りで私も愛用していますが、純粋にEQの性能として位相特性はかなり良い方だと思いますし、後発なだけあって昔のWAVESのRenaissance Equalizerなどの昔のものとは(方向性が違いますが)比べるべくもありません。音質の追求よりも前述の補助機能に焦点を当てたプラグインなのでしょうが十分にクリーンなサウンドです。

 

 

EQuilibriumやPro-QのようなハイエンドデジタルEQと比べるとちょっと劣るかもしれませんが、中の上か上の下くらいの力は十分にあります。

 

 

ここぞというトラックにはclaroの補助機能をメインに手持ちの別のEQを使うという選択肢もありえます。例えばClaroを純粋にアナライザーとして使いつつ問題点を視覚化してUAD-2などのアナログEQで調整するというような感じです。

 

 

また地味な点ですがオートゲインでEQ前と後で音量を同じにしてくれます。個人的にはVUメーター派なのでなくても別に構わない機能ですが、便利と感じる人は多いはずです。

 

 

ヴィンテージモデルのプラグイン化はスタジオからアウトボードが消滅するレベルでは実現していませんがかなり良くなりましたし、デジタルEQも音質の追求という意味では現状のCPUパワーと64bit環境ではほぼ頭打ちな感じがしますが、こういった補助機能を持った新しい切り口のプラグインはまだまだ進歩の余地がありそうです。

 

 

 


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クラシックデジタルリバーブとして特に評価の高いLexicon 224はUAD-2に限らず色んなメーカーからプラグインがリリースされており、愛用なさっている方も多いと思いますがかくいう私も個人的に大好きだったりします。 

 

 

実機のLexicon 224

 

 

 

リバーブはコンボリューションタイプ演算タイプに大別され、演算タイプはどのようなアルゴリズムが組まれているのか?コンピューターのCPUパワーでどれだけ緻密な演算を行うのか?操作できるパラメーターの種類の多さなどがポイントですが、Lexicon 224のリリースはなんと1978年です。

 

当時の演算能力は現代とは比べるべくもなく弱いものではありますが、その優れたアルゴリズムと操作性はリリース当初から評価が高く、いまだに実機を愛用なさっているエンジニアさんもいるくらいです。

 

 

ミキシングの世界はいくらか保守的な側面があり、新しい機材が出てもすぐに飛びついたりはせず、現状ヒット曲が作れる環境が構築されているならそれを無理やり変えたりするようなことに対してはある程度慎重です。

 

 

Lexicon 224が未だに使われているのも長年ヒット曲を量産してきた伝統と信頼によるものなのかもしれません。プラグイン化されたものを含めて普通に考えれば1978年の機材が未だに現役で通用するというのは凄いことだと思います。

 

 

〇ちょっとおさらい

 

半導体が一般製品化され我々の生活での中で普通に用いるようになり始めたのははちょうど1970年代あたりからです(発明自体はもっと前からです)。

 

今ではスマホやパソコンを始め我々の生活から半導体を切り離して考えることがほとんど出来ないレベルまで普及しましたが、今の我々が当たり前のように行う「後から残響を付ける」という行程は昔は非常に面倒で、 Lexicon224、AMS RMX16 、EMT250などによる初期のデジタルリバーブが開発されるまでは巨大で重いプレートリバーブを使ったり、それより前であれば一部屋残響付け用に作ったエコーチェンバーを使うなどとにかく非常に費用のかかる、かつ面倒な行程でした。

 

AMS RMX16 

 

EMT250

 

 

エコーチェンバーというリバーブ用に一部屋用意するという非常に贅沢な環境を用意できるのは大手スタジオだけでしたし、それよりも安価とはいえプレートリバーブもとにかく大きく、そしてまた重量も凄まじく、とても自宅スタジオレベルの小規模なシステムで手軽に導入出来るものではありませんでした。

 

 

そういうわけで以前よりも小型で、安価であり、さらにはバーチャルとはいえ高い自由度を持ったデジタルリバーブの登場はミキシング業界にとって革新的な出来事であり、あっという間にデジタルリバーブは業界に普及しました。

 

 

 

〇優れたアルゴリズムと操作性

 

Lexicon224の売りは優れたアルゴリズムと操作性の高さです。私はプログラミングには詳しくありませんがLexicon 224が長年音楽業界で愛されているということはよほど優れたものなのでしょう。 事実私も操作性や音質の面から愛用しています。

 

 

近年の技術進歩は凄まじく単純にクラシックのオーケストラなどで求められるようなリアルな残響ならコンボリューションリバーブの方が有利ですが、ポップスやロックでは本物に近いリアルな残響というよりは2mixにまとめるという作業工程の中で他のトラックとの関係性や空間的な配置、質感が重要になります。つまりどれだけ自分の望む残響が作り出せるのか?がミキシングでは重要になり、リアルかどうかよりも上手くミックス出来るかどうかが重要になります。

 

 

そういう意味においては当時のエンジニアさんたちの心を掴んだ痒い所に手が届く素晴らしいリバーブでした。

 

 

全8種類のリバーブタイプ+コーラス

 

リバーブタイプは全部で8種類あり Large Concert Hallが2つ、Small Concert Hallが2つ、Acoustic Chamberが1つ、Roomが1つ、Percussion用とVoca用のPlateが各1つです。

 

デジタルで色々な残響の種類をシュミレートするという考え方は今日のリバーブプラグインにそのまま受け継がれています。Lexicon224のそれぞれのアルゴリズムには個性があり、単純に技術的な側面だけなら今はもっと良いリバーブもあるかもしれませんが、これらの優れたアルゴリズムは多くのエンジニアさんたちに支持されてきました。

ボタン全点灯のコーラスもあるのですが個人的にはあまり使っていません。

 

 

 

優れた操作性(当時としては画期的で今でも通用する)

 

 

今日のDTMの世界においてはリバーブプラグインは珍しくもなんともありませんが、Lexicon224は多少特殊な設定になっています。

 

リバーブタイムはCROSS OVERのフェーダーで設定した周波数より上下別に2つの異なるリバーブタイムを設定することが出来ます。 例えばCROSS OVERを1kHzした場合は、1kHzより上はMIDのフェーダーで2秒のリバーブタイム、1kHzより下はBASSのフェーダーで0.5秒のリバーブタイムという設定が可能です。多くのリバーブプラグインは1つのディケイしか持っていないことが多いので珍しいかもしれません。

 

 

さらにTREBLE DECAYで高域の残響の減衰量を調整することができます。コントロール可能な周波数の上下で異なるリバーブタイムを設定できるというのが他のリバーブにはあまり見られないLexicon224特有のパラメーターと言えます。

 

 

DEPTHはリバーブ音とソース音の間の見かけの距離で数値が上がると遠くで鳴っているように聞えます。PRE DELEYは説明の必要がないかもしれませんが、初期反射の秒数です。

ディフュージョンはリバーブでのエコー密度でオールパスフィルターを使うことで反射の密度を擬似的に作り出しています。

 

 

次にLexicon224の特色ともいうべきMode Enhancementを見てみます。こちらは視覚的に確認したほうがわかりやすいので GIF を作りました。

 

Mode Enhancementとピッチのパラメーター

 

Mode Enhancementの数値最大(効果は最小)揺らぎが小さい

 

 

 

Mode Enhancementの数値最小(効果は最大)揺らぎが大さい

 

Mode Enhancementの効果はリバーブにモジュレーションをかけるものです。 ネットのどこかのサイトで倍音を付加するという説明を見たことがありますが、少なくとも私が確認する限りそのような効果は認められませんでした。

 

軽量化したGIFだとどうしてもコマ落ちしてしまうのでちょっと分かりにくいかもしれませんが、上下の二つのGIFの動きを見比べて下さい。 Mode Enhancementの数値を最大にすると揺らぎが小さく、逆にMode Enhancementの数値最小にすると揺らぎが大くなります。

Mode Enhancementは数字の大小と効果が逆なのでわかりにくいです。

 

 

パネルの上部をクリックすると出てくるピッチのパラメーターは2次的なパラメーターで、Mode Enhancementの設定された数値の状態からの効果の強弱をさらに追加でコントロール出来ます。ビッチが高いほど効果が高く、低いほど効果が弱くなります。

 

例えばMode Enhancementの数値を最小にして揺らぎを大きくし、さらにピッチを最大まで上げれば最も大きな揺らぎを作り出すことが可能です。

 

 

DTM 関係の本でリバーブプラグインの後ろにモジュレーション系プラグインを後段に掛けることを勧めるエンジニアの方がいらっしゃいますか、おそらくLexicon224の効果を別のプラグインで擬似的に出そうという意図なのではないかと思います。ちょっと強引ですがトレモロを後段に入れれば似たような効果を作り出すことが可能です。

 

 

ただLexicon224のモジュレーションはギターのストンプエフェクトのようなLFOのゆらぎではなく恐らくもっと緻密に組まれたアルゴリズムで音を揺らしていると思われますので、エフェクターで揺らせばOKのような単純な話ではないとは思いますが、効果としては似たような感じになると思われます(Lexicon224を持っているのでやったことはありません)。

 

 

 

Decay Optimization

 

Decay Optimizationは直訳すると余韻の最適化です。実機ではあまり触らない機能だそうですが、プラグインでは一応触れるようになっています。残響をよりナチュラルにしてくれるパラメーターなのですが、いまいち具体的にどういう処理を内部でしているのかわかりにくい部分です。

 

 

〇まとめ

 

どのようなサウンドを目的としているのかによって必要なプラグインは違うので必ずしもLexicon224が最も優れたリバーブであるとは言えません。しかしポップスやロックの分野においては残響を緻密にコントロールという出来るという意味では最も高い評価を持つリバーブの1つであり、実際使いやすく音も適度にオケに馴染みます。ヒットソングを長年支えてきた音というのはそれだけで選択の理由になり得ます。

 

 

他のトラックに対して上手く音が馴染むかどうかを度外視して残響のリアルさだけを求めるならコンボリューションリバーブの方が音質の面では有利ですが、ミキシングでは音像のコントロールが重要になります。そういう意味ではSonnox OxfordのOxford Reverbも愛用してきました。

 

 

 

Sonnox Oxford Oxford Reverb

 

 

残響の質や操作性の高さではOxford Reverbの方が有利な面もあります。ぱっと見てパラメーターがいっぱいあるので触ったことが無い方でも「何か色々弄れそう…」と思われるかもしれません。実際かなりの面において残響のコントロールをすることが可能なので今でもまだまだ出番はあります。

 

 

私は実機のLexicon 224が欲しいとは欠片も思いませんが(プラグインで十分です)、リバーブでお悩みの方にとっては1つの回答になりえるプラグインです。少なくとも色々なジャンルの音楽を作るのであれば持っていて損になるプラグインではありません。

 

これより上のクラスになると価格帯が半端ないので、自宅DTMで使うプラグインとしては現実的な選択肢と言えます。

 

 

私はUAD-2のLexicon 224を使っているので一応それで満足していますが、他のメーカーからも出ていますので色々比較してみるのも良いかもしれません。

 

しかしプラグインだけ買っても結局うまく使いこなせるかどうかは別の問題であり、もしかしたら新しいプラグインを買わなくても現在の手持ちのプラグインを使いこなすことによって問題が解決する可能性も十分にありえます。 

 

リバーブプラグインはプリセットが最も通用しない種類のエフェクトであり、使い方をしっかり勉強することがとても大切です。逆に言えばデジタルリバーブの様々なパラメータを理解せずに、またミックスにおけるリバーブの基本的な使い方も上手く理解出来ていない場合はプラグインだけを買ってもあまり良い結果が得られないということも十分あり得ます。

 

 

もちろん良い道具があるのに越したことはないのですが、半分くらいは使う人の技術がものを言います。 時と場合によっては半分を大きく超えることすらあり得るのですが、リバーブは特にその種のプラグインであると個人的には感じています。

 

 


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ラヴェルの音楽は今日では非常に高い評価を受けていますが、勉強していると一部不可解な不協和に出会うことがあります。

 

例えば水の戯れの出版時にサン=サーンスに「まったくの不協和音」と酷評されたのは有名ですが、これは現代と和声感覚がちょっと異なるので古典和声に比較的忠実なサン=サーンスから見ればラヴェルの作品は確かに不協和に満ちているかもしれません。

 

それはバッハがビバップジャズを聴いたらやはり「まったくの不協和音」と同じように言うかもしれないのと同じ意味です。

 

 

しかし時代が進んでラヴェルのような(当時としては)革新的な和声も受け入れられるような時代になり、現代人の我々は少なくともサン=サーンスよりも不協和に対して寛容であるはずです。

 

その分を差し引いても「うーん?」と感じる部分があったりするのですが、今回はそれについてちょっと考察をしてみたいと思います。

 

 

〇不協和の例

 

ここではまず例を2つ上げてみます。

 

 

弦楽四重奏16小節目

 

大譜表化したもの

 

 

 

imslpでの楽譜はこちらから

 

 

16小節目は和音がG7→C7とドミナントモーションする箇所ですが1stヴァイオリンと2ndヴァイオリンが反行で動いています 。4つ目の4分音符の音で1stヴァイオリンがシドレミと上がってきて、2ndヴァイオリンがレラソファと下がってきますが 2ndヴァイオリンは非和声音で言うなら逸音になるので決定的に駄目というわけではないのですが、個人的には自分で同じことをしようと思うと勇気の必要な音使いです。

 

 

 

 

ラヴェル クープランの墓 メヌエット冒頭

 

 

 

imslpでの楽譜はこちらから

 

 

 

ラヴェルのクープランの墓-第5曲-メヌエット冒頭では2拍目の和音でCM7/Eでわざわざ目立つトップでシとドの短2度をぶつけています。もちろんピアニッシモであまり目立たないように弱く弾くのですが、一応ぶつかってはいます。

 

これは根音とM7の音なので絶対に駄目というわけではないのですが、わざわざ一番上の目立つところで半音ぶつけを持って来ているのはやや冒険気味のようにも感じます。

 

弾き方によってははっきりと半音のぶつかりが目立つのですが、色々な意見があるとは思いますが、こういったぶつかりは和声の内声に埋めてしまうとスパイスとして上手に使うことが出来るものの外声に持ってくるとそれなりにキツいものがあります。

 

 

勘違いしないで欲しいのですが、決して否定しているわけではありません。

美しいメロディや和声を作る最大のコツは音を外すことです。どれだけ上手に音を外せるかが美しい音楽を作る最大のコツの1つであると個人的には思っています。

 

 

この部分は作曲家によって大いに個性があり、 また時代によって、あるいは音楽ジャンルによってもやり方・考え方が違います。ある時代・あるジャンルで不協和とされるものが別のある時代・あるジャンルではそうでもなかったりするというのは幅広く音楽を勉強していると比較的よく見かける話です。

 

 

以前マーラー「交響曲5番4楽章」アダージェットを題材にマーラーの不協和の使い方の記事を書きました。マーラーはメロディーにおける非和声音の使い方において大いに現代人が学ぶべきことが多い興味深い作曲家です。

 

 

上の記事では結構ギリギリのことをしていて、それが美しく聞えるという例ですが、ラヴェルもそれに近いしいことをしています。

 

 

弦楽四重奏では音がpですし、クープランの墓のメヌエットはppであり、弱音で弱拍で入れればそこまで強調されるわけではありません(マーラーも同じです)。

また使う楽器、音域、音強、音価など色々な要素が絡んでくるので一概に良いとか悪いという話ではないのですが、ラヴェルのこういう音のぶつかりはボチボチあって一体どういう発想でこういう不協和を使っているのか?についてある推測が浮かびましたので述べてみたいと思います。

 

 

 

〇黒人音楽由来かもしれない

 

まず前提条件として当時のフランスにおけるアメリカ黒人音楽との関係性をある程度知っておく必要があります。

19世紀末から20世紀初頭においてはパリにおいて黒人文化は大いに人気があり、ケークウォークなどを踊るダンスホールがモンパルナス地区にありました。

 

 

 

 

ケークウォークはラグタイムの母体となった音楽で自分たちは奴隷として扱う白人支配者の横柄に歩く様や態度を音楽にしたものと言われています。あまりに繁盛して黒人が増えすぎたためパリの白人たちからのクレームで廃業に追いやられたとwikiに書いてありますが、ドビュッシーは子供の領分の「ゴリウォーグのケークウォーク」や前奏曲集第2巻の「風変わりなラヴィーヌ将軍」などでバリバリのケークウォークを作っていますので、ほぼ間違いなくこういった黒人ダンスホールに出入りしてはずです。

 

 

 

 

当時のフランスではこういった黒人音楽文化が既に流行しており、上の動画を見ると有名な「ゴリウォーグのケークウォーク」で聞き覚えのあるメロディーやリズムが出てきます。

 

ほかにも白人が顔を黒く塗って黒人を小馬鹿にした差別的なミンストレルというショーがあり、ドビュッシーの曲にもそのまま前奏曲集の1巻にミンストレルという曲があります。

 

 

ラヴェルのヴァイオリンソナタ(遺作じゃない方)の2楽章はブルースというタイトルが付いており、当時のアメリカの黒人文化はフランス人に新鮮に映ったのか、それなりに流行していたようです。


ドビュッシーやラヴェルが少なくともケークウォークやミンストレルやブルースといった黒人由来の音楽をそのままのタイトルで作曲しているくらいですし、プーランクにも黒人狂詩曲という曲があったりします。バルトークではありませんが何時の時代も異国の音楽に作曲家は惹かれるようです。新しい可能性は外へ求めるのはバッハのイギリス組曲やフランス組曲と同じです。

 

 

ブルースについては最初に世に出たのは1903年にW・C・ハンディがミシシッピ州のデルタ地帯で黒人によるブルースの生演奏に遭遇して、これを楽譜にして書き起こし販売したのが始まりと言われていますので、ラヴェルの弦楽四重奏の1902年~1903年にかけて作曲したのとほぼ同時期でブルースをラヴェルはまだ知らなかった可能性がありますが、ケークウォークやミンストレル、あるいは黒人霊歌や黒人たちのフィールドハラーやワーク・ソング(労働歌)はそれよりもずっと前のものなので知っていた可能性は高いです。

 

1800年代の中期から後期に掛けて生まれたブルースの楽譜は見ていないでしょうし、ブルースという用語は知らなくても当時のパリでは黒人音楽が流行し、黒人の出入りも多かったので第1級の文化人であったラヴェルやドビュッシーが類似する音楽を聴いていた可能性は否定できません。

普通一般の人よりはずっと音楽の新しい文化に鋭敏であったはずですし、情報も手に入れやすかったと思われます。

 

 

ドビュッシーは1889年(と1900年?)のパリ万博でジャワやガムランや日本の雅楽などの東洋の音楽を聴いてペンタトニックスケールやリズムにおいて大いに影響を受けていますし(黒人音楽やスペイン音楽も)、ドビュッシーやラヴェルだけに限らず当時の作曲家たちにとって新しい異国情緒を持った音楽は新鮮に映ったはずであり、そこから影響を受けた旋律や和声を用いた作品というのは珍しいものではありません。

 

 

〇ブルース(黒人音楽)のフィーリング

 

ブルーノートを用いたクラッシュトーン入りフレーズ

 

仮にブルースの初発を1903年を考えた場合、ラヴェルのクープランの墓は1914年から1917年ですので間違いなくブルースを知っていたはずです(ブルースの名を持つヴァイオリンソナタ2楽章は1927年作曲)。 

 

 

年代的に考えても全く矛盾はありませんが、いわゆるブルーノートの短3度音は長3度音に対してインフレクション(ビッチが下から上がってくること)として装飾音のようにも使われますが、クラッシュノートとして短3度音と長3度音を上の譜例のように同時に使うことも珍しくありません。


是非上の譜例をご自身でピアノで弾いて欲しいですが、これはブルースを勉強したことのある方にとっては周知の事実であるはずです。豊かなインフレクションはブルースの最大の特徴でありラヴェルもブルースを初めとする黒人音楽を聴いてこれを大いに気に入ったのではないかなと思います。

 

 

ミとレ#(♭ミとも)が半音でぶつかってるように聞こえますが、ブルースではこのような音のぶつかりは決して珍しくなく、むしろ個性と言ってもいいかもしれません。西洋のクラシック音楽における協和と不協和における概念と黒人音楽におけるそれはそこまで大きなものではありませんがある程度の隔たりがあります。

 

 

ブルーススケール一発のブルースフレーズ

 

 

これも是非弾いてみて下さい。

現代人の多くは既にジャズを知っているので各コードに準ずるコードスケールに支配されたメロディー作り(あるいはアドリブ)を当然と感じる方も多いとは思いますが、ブルースは各コードごとにコードスケールを考えるのではなく、全体を通してブルーススケール一発で歌ったり演奏したりします。 上の例もブルーススケールで全体を統一しています。

 

 

初期のブルースのコード進行が極めて単純であったからこそ可能なプレイですが、上のフレーズはブルース風の極めてシンプルな、且つ西洋の音楽における不協和に一石を投じるフレーズです。もちろん私が考えたのではなく当時のブルースマンたちが用いた音使いです。

 

 

G7の赤い四角のドの音は前のミ♭から跳躍してドに到達し、根音のソへ跳躍して出ていきます。和声法でもポピュラー理論でもこういうのが良くないというのはごく普通のことでしょう。

 

 

難しいことを言わなくてもアボイドにジャンプして到達しジャンプして出て行くという音使いは普通に考えればNGであり、下のコードのシの音とメロディのドの音が短9度でぶつかっています 。ドが倚音や経過音などの非和声音処理されていればどうということはありませんが、西洋の和声法やそれに強い影響を受けているジャズ/ポピュラー理論を土台に考えれば宜しくない、というよりは外れた音になります。

 

 

しかしブルースではこのような不協和は必ずしも問題とはならず、すべてのコードをブルーススケールで歌う・弾くという手法によって生じる不協和・緊張感はむしろブルースの特徴とも言えますし、そもそもブルーノートという本来の平均律から外れた音を常用するブルースにおいてはこのような箇所が出てきても耳が比較的受け入れやすいという側面もあります。

 

 

 

 

以前アフロカリビアン系の音楽を勉強するのにおススメの書籍の記事を書いたことがありますが、北アメリカ同様に南アメリカにも白人たちによって奴隷として連れてこられた黒人たちが生み出した音楽があります。 

 

 

こちらも勉強していて似た内容に疑問を感じたことがあります。ある譜例の不協和を見て「これOKなの?」と思うようなフレーズがアフロカリビアン系の音楽にはあり、著者のレベッカ・マウレオン・サンタナはそれについて何も述べていないのですが、これもブルース(北アメリカ)とサンバ(南アメリカ)で聞こえてくる音楽は全然違いますが、同じ西アフリカから奴隷として白人によって誘拐・人身売買によって連行されてきた人達が作った音楽であるという点では共通していますので、ハーモニーに関しても同じようなフィーリングを持っているのかもしれません。

 

 

 

 

ハーモニーに関しては絶対に西洋のものだけが正しいとは限らず、世界各地の民族音楽にはその国特有のハーモニーに関するフィーリングがあります。ドビュッシーやラヴェルがそういった自国にはないハーモニーに触れた時に彼らはそれを非常に新鮮と感じ自分の曲で使ってみたのではないかというのが私の推論です。

 

ラヴェルが用いる種々の不協和は全部ではありませんが、19世紀後半に生まれた黒人音楽のフィーリングと似ていると部分があります(私は個人的に感じているだけですが)。

 

しかし、繰り返しになりますが当時のフランス楽壇にケークウォーク、ミンストレル、ブルース、黒人狂詩曲というタイトルを含む曲がある以上、少なくとも黒人音楽が全く無関係とは言えないでしょう。

 

ほかに有益な推論もないのですが、このように考えるとラヴェルの曲の不可解な不協和も納得出来たりします。当たらずといえども遠からずという感じなのではないでしょうか。

 

 


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IKのAmplitubeはアンシミュ業界の老舗であり、現在でも新作をたくさん発表しバージョンアップも繰り返している素晴らしい製品なのですが最近はPlugin Allianceのアンプの方が音が良いのでそちらの方にかなり傾いています。

 

 

アンプの種類やコスパでは圧倒的にIKの方が強いですが音色という側面から見た時に (Brainworx製の)Plugin Alliance製品の方が頭一つ抜き出ているような気がしています。

 

 

AmplitubeのDual Rectifier

 

 

 

 

 

 

Plugin Alliance(Brainworx)のDual Rectifier 

 

 

 

Dual Rectifierは多チャンネルのハイゲインメタル系アンプの定番とも言うべき有能なアンプでリリースは1991年ですが現役で普通に使えます(普通に新品でも売っています)。 クリーントーンからメタル系のギャリギャリに歪んだ音までなんでもかかってこいのMESA BOOGIEの大ヒットしたアンプなのでアンシミュで使っている方も多いのではないかと思われます。


 

アンプシュミレーターの技術はかなり成熟してきており個人的にはちょっと聞いただけでは本当のアンプで鳴らしているのか、それともアンプシミュレーターで音を作っているのかはわからないレベルになっていると思っています。 

それはKemperAxe-Fxなどの最上級アンプシュミレーターを使わなくてもDTMでプラグインとして使うアンプシミュレーターでも素人の耳を十分に誤魔化すこと出来るくらいです。

 

今回はDual Rectifierを使ってPlugin AllianceとIKを比較しつつ所感を書いてみたいと思います。

 

 

■両者の比較

 

左がIK製、右がPlugin Alliance製の設定です。

 

比較を出来るだけ正確にするためにセッティングを近づけます。基本的な機能は両者とも同じなのですがAmplitubeの方には真空管のバイアススイッチがついており、これは Plugin Alliance製にはない機能です。 バイアススイッチを切り替えると多少音の変化がありますがそこまで大きなものではありませんので上の画像のようにEL-34の状態にしてあります。

 

 

 

左がIK製、右がPlugin Alliance製の設定です。

 

チャンネルは1、モードはCLEANです。GAINはやや突っ込み意味でマスターその他トーンコントロールは12時の位置です。

 

Plugin Alliance製

 

 

キャビネットやマイクマイキングもできるだけ同じにしたいのですがこの点においてPlugin Alliance製はインパルスレスポンス方式を使用していて簡易的にしか我々は情報を得ることができません。

 

上の画像はキャビやマイク選択画面なのですが、アメリカ製の4×12キャビでマイクはSURE57を3本使っているということしかわかりません。

 

普通に考えればmesa boogie製品なのでまさかFenderということはないでしょうが、実際のところはわかりませんし、マイキングに関しても不明です。

 

 

Amplitubeで出来るだけ同じにしてみます。

 

Amplitubeで出来るだけ同じようにしたいのですがまずアンビエントマイクを除けばAmplitubeはオンマイクは2本しか使えず、セッティングもどうすればいいのかは不明なのでまあこんなものだろうという一般論で設定しています。

 

 

近づけてみましたが…

 

 

頑張って近づけてみましたがそもそもマイクの本数が違いセッティングのやり方も不明であり、アンビエントマイクに関しても全くわからず、録音している機材なども全て不明なので完全に同じにすることはできませんでした。

 

しかしマイクの種類(SM57)やキャビがアメリカ製(多分mesa boogieと信じたい)で4×12サイズで揃えるとそこそこ同じになります。

 

 

 

■大事なのは音

 

肝心の音なのですが、この点においてPlugin Alliance製のDual Rectifierの方が高域の美しい伸びや音の芯において優れていると感じています。特に空気感を上手く収録するのが上手で全体的なクオリティーに関しては私個人としてはPlugin Alliance製に軍配を上げたいところです。

 

 

思うに主に開発の過程やプログラミングの内部事情などは全くわからないのですが、純粋なアンプ部分のみのシミュレートという点においては極端な差はないのではないかと思っています。 

 

 

では何が違うのかというとキャビネット&マイキング(+録音)の部分で、Amplitubeは自分でマイクの種類を選んだりマイキングを設定することが出来ますが、Amplitube内のマイクのモデリングはそこまで技術力が高くないと感じています。マイキングにおいても近づけたり遠ざけたりすればもちろん音は変わりますが果たしてこれが現実にどこまで即しているのかに関してはやや疑問だったりします。

 

セッティングを変えられる以上インパルスレスポンス方式ではなく演算ぽいですが中のプログラムまでは分かりません。もしかしたら近い、遠いなどの2つ以上のインパルスレスポンスをクロスフェードしているのかもしれませんが、この部分においてがアンプリチューブの弱い部分ではないかと個人的には感じています(演算っぽいですが…)。

 

 

対してPlugin Alliance製はインパルスレスポンス方式なのでユーザーは細かい設定を行うことが出来ませんが、ギターアンプのセッティングに関するガチプロのレコーディングエンジニアがベストだと考えたセッティングを我々は用いることが出来ます。

情報も最低限しか分かりませんが使っているマイクは表示されていますし、マイクはどんな風にセッティングされているのかは音を聞けば大体わかります。

 

 

英語の説明書を和訳して引用してみます。

 

Brainworxのオーナーであるダーク・ウルリッヒは、過去20年間にDREAM THEATER、TOTO、MICHAEL JACKSONのメンバーをはじめとする多くの著名なミュージシャンをプロデュースし、レコーディングを行いました。 DREAM THEATER、TOTO、マイケル・ジャクソンをはじめとする多くの有名な、または悪名高いアーティストをプロデュースしてきました。ドイツのBrainworxスタジオには、世界に9台しかないNEVE VXS 72コンソールが設置されています。 

加えて最高のアウトボードEQとマイクプリアンプも備えています。 この素晴らしいセットアップを使って、ダークはカスタマイズされた様々な「レコーディング・チェーン」を制作しました。

 

 

 

NEVE VXS 72

 

著名なエンジニアがNEVE VXS 72コンソールを初めとしてハイエンドのマイクプリやEQを用いて作った音であるということですが、細かい部分がわからなくてもおおよその方向性がわかれば私たちには十分です。

 

 

 

キャビのセッティングには+EQと書かれているものがあります。

 

セッティングに+EQと書かれているものがありますが、これが何のEQを使いどんなセッティングをしているのかはまったく不明で、今回の記事で登場しているPlugin Alliance(Brainworx)のMega Dualには書いていないのですが、同じくBrainworxが作っているENGLの Savage 120の説明書には「テレフンケンのV76プリアンプを使ってGML 8200 EQ、AMEK 9098、SSL 4000 E 黒ノブを使っている」、あるいはBrainworxのENGL E646 VSの公式にはMillennia、SPL、およびelysiaのアウトボードEQを使用と書いてあるのでおそらく?Mega Dualでも似たような感じかと思われます。

 

しかし細かいことはわからなくても我々としては出音が良ければそれで十分です(極端なことはしていないと思われます)。

 

 

マイキングに関しては基本原則みたいなものがあって、マイクの種類やマイキングは〇〇すれば〇〇になるというルールがありますが、Amplitubeで可能なセッティングは万能とはとても言えません。Amplitubeではマイクの位置をキャビネットから遠ざける、あるいは近づけることができますが、Plugin Alliance製では近づけたものと遠ざけたものを個別にインパルスレスポンスデータ化しているというのは現時点の技術では一番良い方法であると思われます。

 

 

音のリアルさという点ではコンボリューションの方が圧倒的に優れているのは言うまでもありませんがこの部分がPlugin Alliance製の音の良さの秘密なのではないかなと感じています。

 

 

演算にもコンボリューションにもそれぞれメリットとデメリットがありますが、オーケストラ音源やリバーブのリアルさなどと同じ視点からキャビネットの音の収録も考えて良いはずです。

 

 

Kemperを所持していますが、Kemperも同じコンボリューション方式をとっているので音が良く、現時点では音のリアルさという点ではコンボリューションの方が圧倒的に有利であり、Amplitubeもこの部分の演算に重きを置けば音質の向上を望めますが、単純に重くなりますし、マイキングなどの自由度も狭くなりますので一長一短かと言えます。


Plugin Alliance製のVH4などを聞いても、もうこれで十分じゃん(KEMPER要らなくないか?)くらいなクオリティーになっているのですが、機会があればまたさらに考察記事を書いてみます。

 

ちなみにUADユーザーはご存じのことかと思いますが、Plugin Alliance製のアンシミュのほとんどをUADでも使用することが出来ます。

 

 


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前回の記事でコーラスを扱いましたのでその関連ということでディメンションコーラスについて書いてみたいと思います。

 

ディメンションコーラスはコーラスの音の揺れる効果を減らして広がりだけを得る目的のエフェクトです。個人的にはギター用のものが印象が強いですが、ギター専用ということはありません。

 

 

BOSS  DC-2W Dimension C

 

TC ELECTRONIC  3RD DIMENSION CHORUS


BOSS DC-2W Dimension CTC ELECTRONIC 3RD DIMENSION CHORUSなんかがありますが、昔からバッキングボーカルやストリングスなどのステレオ感を広げるためにローランドのSDD‐320という機種がスタジオユースとしてありました。実機はたまにオークションで見かけます。またプラグイン化されていているものでは特にUAD-2製品が有名です。

 

Roland SDD‐320

 

 


UAD-2  Dimension D

 

Arturia Chorus DIMENSION-D

 

 

プラグインではUAD-2のものが一番老舗ですが、Arturiaからも出ています。原理的にはコーラスの音の揺れ効果を減らして広がりだけを得るために2基のコーラス回路を使って片方を位相反転することによって揺らぎを相殺しているようです。

 

しかしプラグインのUAD-2  Dimension Dは完全に揺らぎが相殺されているわけではなく、あくまで揺らぎが弱くなっているだけでその効果は4段階で設定できます(複数のボタンを同時に押すこともできます) 。 最大にするとそれなりに揺らぎますので広がりだけを得るというのとはちょっと違ってきます。

 

 

UAD-2  Dimension Dはあまりにもシンプルでボタンを4つ選んでプリセットを選ぶだけで細かい設定などは何もできません。arturiaの方は所持していないのですがステレオの広がりやドライ&ウェットの量をコントロールできるので使い勝手としてはarturiaの方に圧倒的に軍配が上がります(実機対する忠実性などはわかりませんが)。

 

 

 

コーラスの広がり効果だけを得られるという一見良さそうな機能なのですが少なくともUAD-2のDimension Dは完全にコーラス効果がなくなっているわけではないので最小よりもコーラス効果が少ない方が良いと思った時はあまり向いていなかったりします。なので実はUAD-2のDimension Dを持っていません。

 

 

広がりを求めるプラグインなのに広がり具合もコントロール出来ませんし、プラグインだけでパラレルで掛かり具合を調整することも出来ません。こういった問題点の解消要望がユーザー出ていたのかはわかりませんが、Arturia Chorus DIMENSION-Dはこういった不満点を解決した仕様になっています。

歴史的という意味では価値があるかもしれませんが、本家の製品は1979年発売なので当時としては画期的だった製品でも現代の価値観に当てはめるとちょっと微妙だったりします。

 

 

 

「そんならディメンションコーラス使いたい時はどうしてんの?」と言われそうですが、私は普通のコーラスを設定最弱にして使っています。本来のディメンションコーラスは2基の回路で揺らぎを相殺するのですが、そうではなくて1基のコーラス回路の設定を最弱にして使うことで広がりはあるけれど揺らぎが少ない状態を生み出しています。これで十分というよりはこっちのほうが良いです。

 

 

Ability付属のコーラスプラグイン

 

 

WAVES GTRのストンプFX

 

要するに揺らぎが少ない広がり効果が欲しい時に「ディメンションコーラスの2基の相殺」か「普通のコーラス1基の最弱設定」かを天秤に掛けると後者の方が音が好みなのです。例えばWAVESのGTRはRATEを最小にすると0.1Hz、つまり1周期が10秒なわけでこれだけ遅いとコーラスには感じません。

 

少なくとも揺らぐという意味でのコーラス効果はほぼゼロで、UAD-2のDimension Dよりも揺らぎません。こういうのは現代のプラグイン技術だからこそ出来るわけで狙った効果を細かく出したいというのであればUAD-2のDimension Dより使い勝手は良いです。

 

 

もちろんこれはステレオ感や揺らぎの制御に重点をおいた視点であり音色問題については度外視しています。純粋にDimension Dのアナログコーラスの音色が好きという方はいるはずですし、そういう意味ではのDimension Dは大いに価値があります。

 

 

なので買っても良いかな~?と思いつつ、音色よりもミックスのスページング問題が大切な私はまだ持っていません。しかしせっかくUADがあるのですが、買うならArturiaのほうが良さそうと思っています。

 

 


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UAD-2のDytronics TriStereo Chorusを購入しました。

コーラスはギターアンプシミュレーターのストンプや単体の簡易的なものからパラメーターがたくさんあるものまで色々ありますが、以前からUAD-2のDytronics TriStereo Chorusが気になっていたのでセールということもあり購入しました。

 

 

UAD-2 Dytronics TriStereo Chorus

 

どんな音なの?という方はまず動画をどうぞ。

 

 

 

コーラスを掛けたオーバードライブサウンドはまさにフュージョンという感じですし、もちろんクリーントーンにリバーブと組み合わせて使うという典型的な用法から色んな音作りが可能なので、コーラスの出番は多いのですが、音楽の世界は機材にある意味で保守的なところがあってPultec EQのように1950年代のものやAPIやNEVEのように1960年、1970年代のものが未だに高い評価を得ています。

 

ほかにも未だに真空管アンプやBOSSのOD-1などには根強いファンがいたりして、50年前~70年前の機材が評価されているのが現状です。

 

NEVE、PULTEC、UREI、API、ABBEY ROAD EMI、Lexicon、etc…こういった昔の機材が現代ではプラグイン化されて私たちの音楽製作環境を支えてくれていますし、持っているという方も多いのではないかと思います。

 

現代最先端の技術で作った方が良いものが作れそうですが、なぜこういう昔の機材が好まれるのか?と考えてみると私見ですが、既にたくさんのヒットソングを生み出してきたという実績とどういう音が出るのか?を多数の一流アーティストたちが彼らの作品で証明してきたからではないかと思います。

 

有名な〇〇のアーティストが□□の曲で使っている機材がこれ!となるとファンとしては気になりますし、大勢のアーティストが使っていて評価が確立しているならなおさらです。

 

 

リバーブで有名なLexicon224なんて1970年代後半(40~50年前のデジタル技術)なのに未だにDTMのプラグイン業界では人気があったりします。何をどう考えても40~50年前演算処理能力なんて初代ファミコンあたりの時代なのでたかが知れてるのにどういうわけが未だに実機を使っている人がいるくらいですし、かく言う私もUADで使っていたりします。

 

 

真空管などのアナログ機材なら話は別ですが、デジタルの演算の領域においてPlayStation5の時代に未だに初代ファミコン時代のものを使っているのはある意味すごいです。慣れもあり、たくさんのヒットソングを生み出してきた実績もありますが当時の最先端とはいえファミコン時代のデジタル演算技術が現代でも通用しているというのはすごいことです。知り尽くされている、信頼出来る、実績があるというのは音楽業界ではとても大きいということでしょうか。

 

 

上の動画のDytronics TriStereo Chorusも同じで年代としては1980年代以降のヒットソングで使われていたものですが、コーラスは何処までいってもコーラスなので現代でもそのまま通用します。

 

 

LFOモードでRATEで揺らぎの速さ

 

プリセットとしてゆっくり揺れるPRESETと手動で速度を切り替えるMANUALの2つがあり組み合わせて使うことも出来ます。ランプが点滅するので揺らぎの速度が視覚的にわかります。MANUALは0.03 Hz~7.45 Hz、PRESETは正確な数値はわかりませんが非常にゆっくりな揺らぎ(説明書には70年代のストリングスで聴かれるようなアンサンブルスタイルのコーラス)です。

 

 

3層のコーラス

 

このコーラスはLCRの3層のコーラスになっているのが最大の特徴で独自のキャラクターを生み出しています。揺らぎの量をMIN~MAXで調整します。エンハンスモードというコーラス音をより大きく送らせてコーラス効果をよりはっきりさせるボタンが付いています。

 

 

 

現代のデジタルコーラスエフェクトと比較するとあまりにもシンプルで出来ることは少ないのですが、反面どこかで聞いたことがあるようなコーラスの音がします。音としてはかなり気に入っていて定番だから使いやすいというのが理由です。

 

 


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