<尼崎連続変死>遺体捜索、岡山の漁港の海底でドラム缶発見

2012年10月30日 11時27分 (2012年10月30日 13時05分 更新)

遺体が遺棄されたとされる漁港での捜索で海中から引き揚げられたドラム缶=岡山県備前市日生町で2012年10月30日午後0時3分、本社ヘリから小関勉撮影

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 兵庫県尼崎市の連続変死事件で、県警尼崎東署捜査本部は30日朝、男性(54)の遺体がドラム缶詰めにされて遺棄された疑いがあるとして、岡山県備前市日生(ひなせ)町の漁港の捜索を始めた。県警によると、潜水した機動隊員が岸壁そばの海底でドラム缶を見つけ、その後、クレーンで陸上に引き揚げた。トラックで捜査本部へ運んでおり、内部の確認を急ぐ。ドラム缶内部にはコンクリートが詰まっていた。

 兵庫県警は現場付近の岸壁を機動隊のバス2台で封鎖し、捜査1課の捜査員や機動隊員ら約50人態勢で捜索に臨んだ。

 午前8時ごろから、ウエットスーツ姿の機動隊のダイバー2人が水中カメラで海中の様子を撮影し、陸上にいる捜査員がモニターで映像をチェック。約15分後、海底にドラム缶があるのを確認した。その後、岸壁にクレーン車を横付けし、ダイバー4人が再び海に潜り、正午ごろ、銀色のシートに包んだドラム缶を陸に引き揚げた。

 捜索現場近くには、日生諸島と結ぶ定期船乗り場や漁協の魚市場「五味の市」などがある。この日は市場が定休日のため観光客の姿はほとんどなかったが、近くの岸壁からは多くの報道陣のほか、近所の人らも捜索の行方を見守った。

 近所に住むパートの女性(70)は「昼間は観光客でにぎわうが、夜は街灯もなく真っ暗。(殻からカキの身を取り出す)カキ打ちの作業が昨日から始まったばかりなのに、大変なことになった」と驚いた様子だった。


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許せんこのばああども