人物 [編集 ]

埼玉県
本庄市 に渡辺康雄の娘として生まれる。康雄は本庄市議会議員を務めた。埼玉県立熊谷女子高等学校 時代に小田実 の「なんでも見てやろう」を読み、アフリカ へ憧れを抱くようになった。また同校では生徒会長を務めていた。京都大学
農学部 へ進学し、当時女性部員がいなかった探検部へ入部した。このとき、入部を許可するよう口論した当時の部長が後の夫である。3回生の時にタンザニア で半年間生活した。

また、下記の新幹線新駅 に対し、「もったいない 」をキャッチフレーズとして新駅凍結が実現に至ったことから、日本 ワンガリ・マータイ と称されることもある。


ピエロの映画日記-100627_102221.JPG



学究 [編集 ]

1973年に大学を卒業、京都大学大学院農学研究科に進学した。同年には、アフリカ・アジアの経済発展を社会開発や環境の面から研究しようと、アメリカ ウィスコンシン大学 大学院に留学したが、教員に日本の農村研究を促され、1974年に一時帰国。琵琶湖 湖畔の農村の生活形態の変化について研究した。帰国以後も海外での調査研究活動は続けていた。

研究者 [編集 ]

1981年に京都大学大学院農学研究科博士後期課程を修了し、琵琶湖研究所の研究員となった。以降、琵琶湖周辺の農村生活の研究を行う傍ら、ホタルダスや水環境カルテなどの調査研究活動を行った。1996年に開館した滋賀県立琵琶湖博物館 には構想段階から深く関わった。また、後に滋賀県知事の座を争うことになる国松善次 とは同僚であった。2000年からは京都精華大学 人文学部環境社会学科の教授となった。

滋賀県知事選挙 [編集 ]



知事選最大の争点となった南びわ湖駅

2006年、「もったいない 」を合言葉に、新幹線新駅の建設凍結、県内に計画されているダムの凍結見直し、旧志賀町に予定されている廃棄物処分場の凍結、などを主張して滋賀県知事選挙に出馬。

真に県民のための県政を目指すという「超政党」という立場から全政党に対して推薦依頼を提出。自民党と民主党がそれぞれ、国松知事と嘉田の双方から主張を聞く会を催した。民主党内には嘉田を推す声が強かったが、新幹線の新駅に対する立場を変えることができず、結果的に自民、民主両党は現職に相乗りした(民主党県連の決定直後に小沢代表の相乗り禁止指令が出た)。共産党は当初嘉田支援のために動いたが、途中で推薦から支持に切り替えた嘉田への反発と、新駅及びダム建設推進に含みを残す自民党近江八幡支部との対立から支援を見送り、対立候補(無所属の推薦候補)を立てた。嘉田側は、共産党から他党の関係者を入れないように申し入れを受け、「政党の違いは小異であり、県民党の立場で支持を求めた」が、受け入れられなかったとしている。公明党は嘉田・国松での調整がつかず自主投票とした。嘉田は、社民党への要請でも、途中で推薦から支持に切り替え、社民は不快感を表明したが、最終的に受け入れた。

最終的には嘉田には社民党の支持と、近江八幡支部をはじめとする自民党非主流派の支援が残った形となった。選挙戦の末、自民、公明、民主の3党の推す国松善次前知事を破り、当選。

滋賀県知事 [編集 ]

知事当選により、大阪府太田房江 (当時)、熊本県潮谷義子 (当時)、千葉県堂本暁子 (当時)、北海 高橋はるみ に続く全国5人目の女性知事となった。

当選以降、自身が公約で主張した「新幹線新駅・産廃処理施設・ダム事業の凍結、見直し」政策を進め、新幹線新駅関連・廃棄物処分場については平成19年度における関係予算をつけないことが決まり、これらの事実上の凍結が達成された。 滋賀県栗東市の新幹線新駅問題では、一部では損害賠償請求を求められるという噂もあったが、JR東海 松本正之 社長は2007年
7月9日 、今後の対応について「10月末に出る地元の結論を受けて法的対応を考えるが、工事負担金を5月に仮精算したので大きな問題はない」と述べ、地元に対する新駅計画凍結による損害の賠償請求を行う可能性は低いとの認識を示し、新幹線新駅凍結の今後は地元の事後処理へと焦点が移ることとなった。

ただ、ダム事業の凍結・見直し(撤回でも中止でもない)公約では、県内に計画されているダム6つ(丹生ダム 大戸川ダム 永源寺第二ダム 、芹谷ダム、北川第一ダム、北川第二ダム)の内、県営の芹谷・北川第一のダム建設計画については平成19年2月の議会で容認と取れる答弁を行った。他方、県営北川第二ダムは公約通りの凍結方針を表明しているにもかかわらず、マスコミには取り上げられることはほとんどなかった。また、国営の丹生ダムについては、今までの貯水ダム計画には否定的な見解を示している。ただ、穴あきダムの可能性はあり得るとの発言をとりあげ、マスコミはまたも推進と報じたが、その後は推進するような態度を嘉田は示していない。統一地方選挙後は、県議会の流れの変化によるものか、ダム建設計画に前向きと思わせるような発言をすることは見られなくなった。一部ではダム建設計画への否定的な発言も見られ、また、就任一年の会見では、「社会変動の中でかつて計画したことをそのまま続けることが、本当に次の世代に喜ばれることなのか。勇気ある撤退が必要。」と新幹線のみならずダム計画の凍結に対するこだわりを感じさせる発言もあった。こうした中、2008年11月の定例県議会で、国が計画する大戸川(だいどがわ)ダム(大津市)の建設中止を事実上求める知事の意見案が廃案となった。

当選後の議会における所信表明演説においては「財政的観点からもダム事業は凍結する」という姿勢を見せていたが、一方で「治水事業の瑕疵(かし)で一人でも死者が出た場合は辞任する」とも述べていた。ダム建設を推進・要望していた大津市 彦根市 をはじめ県内の自治体は知事の公約に反発、特に丹生ダム建設が計画されていた余呉町 とは激しく対立した(詳細は丹生ダム の項を参照)。

本人は公約について「一切ダムを作らないという、脱ダム(という意味)ではない」、「(マニフェスト では)ダムだけに頼らない治水 計画を掲げた。ダムすべてを否定はしていない」また「(現在は)ダムの必要性、効果、影響も含めて議論する過程の中にある」と述べている。この間、ダム事業に対する流れは平成18年7月豪雨 をひきがねとした田中康夫
長野県 知事(当時)の落選や後任の村井仁 知事による「脱ダム宣言 」の撤回、平成16年7月福井豪雨 による足羽川ダム (福井県)の凍結解除・建設再開などダム事業再評価の動きが見られ、こうした流れも微妙に影響を及ぼしている。

2007年統一地方選挙では彼女を応援する「対話でつなごう滋賀の会 」が結成され、躍進した。2007年4月23日 には留守番電話 で、「長崎のようになりたくなければ 新駅を作れ」と脅迫 された。伊藤一長 長崎市長の射殺事件を指しているものと思われる。

議会で新駅建設反対派が推進派を上回った結果、推進派の自民党滋賀県連は「知事の考えに従う」として新駅の凍結に賛成する意向を示した。こうした情勢を受けて中川秀直 幹事長が現地入りして嘉田と対談し、7月9日には新幹線新駅の凍結方針が国から示された。森喜朗元首相に、「女の人だな、やっぱり(視野が)狭い」と批判された。しかし、嘉田は「女性蔑視(べっし)だと言うのは控えたい。問題の本質は財政問題。男だから、女だからとは無縁」などと大人の対応をし、株を上げたと毎日新聞に伝えられた。

10月24日 、新駅問題について国松正一 栗東市長らと話し合う会議が同日午後、大津市 内で開かれ、新駅建設の根拠となる各種協定が今月末で白紙に戻ることを大半の市長が容認した。嘉田知事が前年7月の知事選で「凍結」と訴えた最重要公約が約1年4カ月かけて実現することになる。

国土交通省 が推し進める大戸川ダム 建設については、淀川 水系に属する知事 として橋下徹
大阪府知事 山田啓二
京都府知事 野呂昭彦
三重県知事 らとともにNOとする共同声明を出している。また、橋下の昨年1年間の大阪府 の財政改革などに対する奮闘振りに「やはりマスコミ 慣れしている分、はっきりとした意見が言えるのは少し羨ましいですね」と評している。一方、ダム事業の対応についてマスコミや一部支援者から「態度が曖昧」と批判されている。

2008年1月から4月の記者会見等の中で嘉田は、県政にとっては財源の視点から道路特定財源 の暫定税率廃止は困るが、しかし、暫定が続いているという現制度自体の問題点や一般財源化の議論が必要であると指摘した。

2009年11月、ジーエス・ユアサコーポレーション が新駅予定地跡地に電気自動車 用リチウムイオン電池の新工場を建設する計画を表明。2010年4月には生産計画が発表された。嘉田は新駅凍結の代替案として「電気自動車用の電池工場の誘致に成功した」「400億円の投資と800人の雇用が見込まれる」[1] としている。

2010年2月16日、7月11日に投開票が予定されている県知事選に出馬する意向を表明した。4月2日には、新しい支援団体として滋賀の未来をひらく会 が発足し、元成安造形大学長の木村至宏が会長に、県商工会連合会長の川瀬重雄が同会の副会長に就任している。

都道府県を廃止する安易な道州制 の導入は地域のアイデンティティを破壊するとして、道州制にはきわめて慎重な姿勢を示している[2] 。6月、みんなの党 に支援を要請するが、みんなの党は道州制に関する議論で認識の違いがあるとして拒否した[3]

栗東市のRDエンジニアリング産廃問題では、全量撤去案(240~400億円)ではなく遮水壁案(約50億円)を提案し、全量撤去を望む住民から批判されていた。2010年1月には「有害物の除去」を柱とする案を新たに示したが、除去する有害物の範囲などで住民側と協議が難航。新たに「有害物をできる限り除去する」との方針を打ち出し、工事に取りかかるためのボーリング調査を提案。地元自治会は県の姿勢を評価し、6月20日に地元7自治会と県との間で調査へ着手することが同意された。自治会側からは「約10年を経て、問題解決に一歩進んだ」と評価する声や、「今後も継続して自治会と協議してほしい」と注文する意見が挙がっている[4]


  • 平成18年知事選結果

当落 得票数 候補者 所属党派 前歴 推薦・支持
217,842 嘉田由紀子 無所属 新人 社会民主党(支持)

185,344 国松善次
無所属 現職 自由民主党、民主党、公明党(推薦)

70,110 辻義則 無所属 新人 日本共産党(推薦)






相乗りをしている

自民と

民主と公明





だめやね


今回は


民主



推薦とかするのかしらね


まあ


もう


4年


みていい

知事だと思う


はとぽっぽなんかよりかは

よほど


ましな


知事だ






検索ワード   嘉田由紀子     10位



検索ワード  嘉田由紀子  滋賀県知事選挙       8位


でたね