<普天間移設>民主も首相批判噴出 小沢氏沈黙、助け舟なし


 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で迷走を繰り返した末に「辺野古」に回帰した鳩山由紀夫首相に対し、足元の民主党内からも批判が噴き出している。鳩山内閣の支持率低迷が夏の参院選候補者を直撃しており、首相の退陣を期待する声も漏れ始めた。社民党の反対に揺れる政府に助け舟を出すこともなく沈黙を守る小沢一郎幹事長の姿勢が首相を突き放していると受け取られ、首相批判に歯止めがかからなくなっている状況だ。

 普天間問題をめぐり最近の小沢氏は24日の記者会見で「代表(の発言)と党の公約は基本的に同じ」と首相に苦言を呈したほかは表だった言動を控えている。

 周辺には「社民党との連立維持は不可欠だ。政府は何をフラフラしているのか」といら立ちも見せているが、一方で党幹部に「普天間問題は政府に任せるように」と深入りを避けるよう指示。側近は「小沢氏は首相との連絡もとっていないはず」と言う。首相と小沢氏が顔を合わせる政府・民主党首脳会議も定例日の26日の開催が見送られた。

 本来、党内への抑えになるはずの小沢氏が政府と距離を置いていることで、党内に募る首相への不満が表面化した形だ。輿石東参院議員会長が26日の議員総会で「国民にはマイナスの面しか見えてこない」と批判したのに続き、27日に国会内で開かれた参院民主党の会合では夏に改選を迎える議員から「一刻も早く何とかしてほしい」と暗に鳩山首相の退陣を求める声も出た。党内には「鳩山政権は八方ふさがりだ」(党幹部)との困惑が広がる。

 「現行案回帰」の修正を促す動きも出ている。川内博史衆院議員らが27日夜、将来の国外・県外移設実現を求める与党議員約180人分の署名を首相官邸に届けた。応対した松野頼久官房副長官は「まだどう決着するか分からない。首相と相談し、文言調整にどう反映できるか」と述べたという。呼びかけ人には社民党の照屋寛徳国対委員長らとともに、小沢氏に近い奥村展三・民主党総務委員長や、有力支持労組の日教組や自治労の出身議員も名を連ねている。

 輿石氏らの発言や署名活動に沈黙を続ける小沢氏の側近議員からは「鳩山内閣は完全に統治能力を失っている」とあからさまな首相批判も飛び出し、政府と党側の相互不信も高まっている。



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それが問題だ

はやくーーーーーー

でてーーーー