2月18日に写真集発売イベントで芸能生活復帰の`のろし´を上げた佐藤寛子さん。髪を短く刈り上げた半ボーズなベリーショートが話題に。福家書店サブナード店で行われたイベント自体は過去の佐藤寛子イベントの中でもかなり接触時間が限られた、所謂、高速握手会の部類。ガードマン2名の他、やたらスタッフの数が多い。福家書店本店があった頃の、比較的のんびりした過去のイベントを懐かしみながら、昔のファン仲間との再会を楽しみました。まあ、昔の「佐藤ロック」といいますか、彼女の方が握手の手を話さず喋り続けた時代を知る者には物足りなさはあったものの、久々のイベントで顔を覚えてもらっていただけで感動している者もいて、贅沢はいかんなと思ったり。
ただ、私の場合、翌日の龍塾イベントで佐藤さんと再度、お会い出来るし、どちらかと言えばそっちが本番でした。

イベントの主要メンバー。
前列右から佐藤寛子さん、金田龍監督、小中和哉監督、女優・宮地真緒さん。後列右から塾生・桑原麻紀さん、塾生・桜井孝望さん、漫画家・春輝先生、牙狼シリーズ脚本家・田口恵さん、俳優・若松俊秀さん、シンガーソングライター辻詩音さん、俳優・原田篤さん、塾生・萩山沙貴さん、脚本家・小林雄次さん。
13時開始のイベントでしたが、佐藤寛子さんは15時頃に登場。バーでの燕邦と莉杏のシーンを即興で行うワークショップ。金田監督によれば、佐藤さんが俳優業に復帰すると聞き、リハビリの意味で参加を勧めたとか。脇で見つめるのは、佐藤さんも参加した映画「篤姫ナンバーワン!」の小中監督。参加者72名、多くの龍塾生も見守るなかでのセッション。
燕邦役には宮地さんが指名され、佐藤さんが莉杏役。女優同士のピリッとした空気もあり、会場が緊張に包まれる。その緊張のなか、金田監督は、まずやってみましょう、と、大雑把な指示。そこで佐藤さん、いきなりの立ち芝居は相手のキャラクターも分からないので先ず本読みをさせてもらえるよう、要望。腹が据わってます。その後、立ち芝居。指示された芝居の最後に即興で「それ、何のセリフ?」と加える佐藤さん、宮地さんうまく反応できず。
一回目の通し芝居が終わった後、佐藤さんから設定の修正依頼。曰く、今日の宮地さんはフリフリの可愛らしい出で立ちなので、軍人・燕邦の男っぽいセリフ回しに違和感がある。そこで、宮地さんの役は軍人ではなく「可愛いのにアニメオタクな、(ちょっと残念な)疲れたOL」にしたら、と提案。そうすれば、男らしいセリフもアニメのセリフが口に出たってことでしっくり来のではないか、と。宮地さんと共演経験のある若松さんも、それは宮地さんの地に近くて良さそうだ、と合いの手。自身は、「常連さんを心配するバーの店員」という設定にしたい、とノリノリな佐藤さん。
佐藤さん提案の設定で2回目の通し芝居。芝居に活力が加わり明らかによくなったところで、最後のアドリブ。一回目では「それ何のセリフ?」で宮地さんも会場もそう来ると思っていたところ、「なにそれ?」と突き放すようなセリフに変更。宮地さん一瞬の間を置いて、「(もう、いじわる〜)」みたいなサイレント芝居。佐藤さんも、芝居なのか素なのか「テヘ!」「アハ!」みたいな感じで、女子同士のリアルなわちゃわちゃ感が出たところで、芝居終了。
金田監督や相手役の宮地さんと粘り強くコミュニケーションを取りながら、芝居の場をリードする佐藤寛子さん。72名の観客など、まるでいないかのような集中力。塾生を前にしての教育的狙いを完璧に達成。
コメントを求められた小中監督、同じ脚本でも、現場での擦り合わせを経て芝居が良くなったことを称賛。後の懇親会では、佐藤さんはとても頭の良い俳優さんで、相手をよく見てリアクションを変えることができる。コミュニケーション能力が高くて監督としては助かるとの評価。
辻さんは、一回目の芝居は下北沢でやってる固目の音楽(芝居?)で、2回目はポップミュージックのようだったと、音楽に例えて表現。俳優・原田篤さんも、佐藤さんは一緒にやり易そうだと好印象を持った様子。長い手足とホラーの出で立ちで会場でひときわ目立っていた萩山沙貴さんも、ブログで、今回のイベントで最も感銘を受けたシーンとして、佐藤さんの芝居を挙げてくれています。http://ameblo.jp/haginoid/entry-12249549693.html
燕邦役で牙狼ファンからも人気の高い佐藤寛子さん。登場したときには女性ファンからの黄色い歓声もありました。いろいろあって本格的な芸能活動から2年ほど離れていた佐藤さん、ドキドキのイベントだったとおもわれますが、錆び付いてはいないことを強く印象づけるセッションだったのでは。
佐藤さん、金田監督に感想を求められ「芝居が腹の底から楽しいと思えた。」とコメント。本当に良かった❗彼女を応援して長いですが、意外にも、芝居を楽しいという発言、初めてではなかったでしょうか?このセリフを訊けただけで、私としては最高の週末になりました。
言われるままに演じるだけでなく、監督にも積極的に意思表示して、芝居作りに参加して行くスタイル。金田組では敬意を持って受け入れられていました。かつて「ひみつのアッコちゃん」の舞台で映画監督役をもらったこともある佐藤さんでしたが、監督をやらせたくなるキャラクターだったのかも?
ただ、現場によっては衝突も招きかねない。「ヌードの夜2」ではそんな事もあったようです。しかし、小中監督曰く、雰囲気の良い現場からはそこそこの作品は生まれるけど、本当に良い作品が生まれるかと言えば、必ずしもそうとは言えない。衝突があり、ギスギスした現場だからこそ、良い作品が生まれることも多い、と。自分の人生を振り返ってみても、確かに、何か新しい理想的なものを産み出そうとするときは、お互い自分の最先端、切っ先を向け合わざるを得なかったなあ。
兎も角、佐藤寛子の再出発、まずは快晴と言ったところでした❗