整体は人間を生きているものとして観ることを基本としています。
当たり前のことのように思われるかもしれませんが、これはとても大切な視点です。
人間の身体は当たり前ですが生きています。
生きているから、変化があります。
おなかも減るし、落ち込みもします。
誰かと話をして笑ったり、怒ったりしているのも生きているからです。
お風呂に入って温まるのも、お酒を飲んで気持ちが大きくなるのも、その後で吐いてしまうのも生きているからです。
それはそれぞれが運動である。
理学療法士時代に解剖学、生理学、運動学をめちゃくちゃ勉強しました。
この中で生きているのは生理学。運動学は半分くらい。解剖学は生きていない身体を学ぶ。
どれも大事ですが、生きている人間を観ているという視点を意外と忘れがち。
生きているから、言っていることもコロコロ変わる。
考えていることもコロコロ変わる。
アドレナリンが出たらドキドキするし、好きな人の前でもドキドキする。ドキドキするのが先で「この人のことが好きなのかしら」なんて考えたりもする。
コロコロ運動やドキドキ運動。
変わらないと思っていいのは、生きていない人間を対象としているとき。
生きている人間は動くのだ。そう考えると運動学はやっぱり生きていると言えるのか・・・