豪華絢爛で巨大な“飛び出す絵本” GACKTの舞台続編、ついに開幕
GACKTが原作・脚本・主演・演出・音楽のす べてを手掛け、2012年に完結した彼にとっての ライフワーク的舞台作品『MOON SAGA-義経秘 伝』。
その続編『 MOON SAGA-義経秘伝-第二 章』が8月8日 (金)、
東京・明治座にて幕を開けた。
平安時代後期を舞台に、幼なじみにして従姉妹の源義仲(後の木曽義仲)を殺めた過去に苦悩する男・源義経を主人公に、戦を避け、源平の和平を追い求める若者たちの姿を描く壮大な 歴史・人間ドラマ。ステージのセットは、通常の美術セットのイメージとは全く異なり、幾重にも層を成す白いパネルに、セットチェンジな くその時々の背景がプロジェクションマッピン グで投射されるという斬新なスタイル。生い茂 る竹林、船が浮かぶ海原、赤い月が浮かぶ星空 など、ステージは変幻自在。本人の言葉を借りれば、「舞台そのものが飛び出す絵本」。古式 ゆかしい時代装束と最新鋭の
テクノロジーが融合した、華麗な表現に目を瞠った。
また、舞台上には土手状の巨大な傾斜が設け られており、登場人物がアクロバティックにその高低を行き来したり、時には転げ落ちたりするなど、ダイナミックなアクションを可能に。 GACKTの美意識がすみずみまで行き渡った空間が、そこには広がっていた。
この物語には、「人間」のほかに、異能力を持つ存在「物ノ怪(もののけ)」、物の怪と人間とが交わって生まれた「者ノ不(もののふ)」が登場。「者ノ不」がその異能を発揮し て人間を統治する世が描かれている。GACKT扮する源義経は、身体の奥に“百鬼”を宿しており、そのチカラを畏怖する彼は、それを再び発揮して人を傷つけてしまうことを避けていた。
戦の空しさを身に染みて知っている義経は、敵 対関係にあった平氏との和平を模索。平知盛 (川﨑麻世)、平教経(悠未ひろ)らと親しくなるが、因縁の関係はそう簡単には解消せず、不運も重なり、新たな血が流れることになる。 GACKTが開幕前の会見でも語っていたように、 義経は苦悩する一人の“弱い男”として描かれていて、それこそが迷いの多い時代を生きる我々の感情移入を引き起こし、歴史モノファンタジーには決して留まらないリアリティーを与えている、と感じた。
GACKT手掛ける音楽の存在感も凄まじく、ヘ ヴィーチューンから静かなストリングス、ピアノ曲まで、様々な表情・効果を音で添え、物語 の世界にグッと引き込んで行った。そして、 GACKTの凛として艶やかなよく通る声が、生の 舞台でも威力を発揮していた。シリアスなテーマに貫かれながらも、ヒロイン陽和(初音/黒田有彩のWキャスト)のふんわりとした妖精的 かわいらしさには心が和むし、伝内教能(鈴之 助)と教経のジャレ合いのようなやり取りも微笑ましい。梶原景時役・木下政治の捨て身の (?)ギャグも随所に散りばめられ、ところどころで笑いが起きていたのも印象的だった。また、宝塚歌劇団一の長身を誇った悠未とGACKT が並んで立つだけでも、ステージは破格の華やぎ。ワイヤーアクションを繰り広げる場面では、キレのある動きと流麗な所作に思わず息をのんだ。それは、映画でもテレビでもない、舞台という生の表現形態だからこそ味わえるダイ ナミズムだった。
上演は10月まで続くため、現段階で結末を明 かすことはできないが、この物語を生きる登場人物たちは誰もが迷いを抱え、
もがき、愛に満ちた魅力的なキャラクターばかり。そんな彼らの悲喜こもごもに一喜一憂しながら観ているうちに、疑心暗鬼の末に戦に突入してしまう人間の愚かさを、痛いほどに思い知る。現代を生きる者に向けた示唆に富む、悲しくも美しいリアルな物語を、是非とも体感してほしい。
(取材・文/大前多恵)
わーい♪w w
待ってました↑↑レポート(*^^*)
エキサイトミュージックさんありがとうございます!
前回の少年編はささやかながら,-g私ハマってましたもの ( ´艸`)
今回の大人編