2024年夏、日本への一時帰国(其の五、京都旅④) | KhonKaen徒然日記

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少々早めのリタイヤを決断。タイ人女房とのイサーンの日常をお伝え出来ればと思います。

サワディクラップ!!

本日もKAZのブログにお越し下さいまして有難う御座います!!

 

本日のコンケンの天候は…

 

 

薄い雲が広がる空模様。
日本から戻って以来こんな天気模様の日が続いて居ります。

時々雷雨が有ったりしますが5分も経たずに止みますので過ごし易いと言えば過ごし易い感じでしょうか??(笑)

 

天気予報は…

 

 

最低気温25℃、最高気温31℃、湿度67%と日本より暑さは厳しくない感じ??

太陽さえ出て来なければ…良い感じの陽気です!!(笑)

 

 

さて、表題の件です。
京都3日目!!いよいよ今回の一時帰国のメインイベント!!
「祇園祭前祭山鉾巡礼」で御座います!!

 

その日の天気予報は…

 

 

前日までは雷雨の予報でしたが…曇りの様子!!(嬉)

なんと言ってもこの日の為に一年間用意をしてきた祇園祭の皆さんにとっては最高の御功徳でしょうね。

 

さて、その山鉾巡行…

 

 

前日行った大丸百貨店附近の長刀鉾は「くじ取らず」と呼ばれ、他の山鉾の多くはくじ引きにより巡礼の順番が決まりますが此方の長刀鉾は毎年TOPスタートで決まり!!
数ある山鉾の中で唯一、生稚児さんと二人の禿さんを乗せて巡行します。
生稚児さんと云うのは…年齢は10歳前後、簡単に言えば八坂神社から祇園祭一切の仕切りを任せられる生神様みたいな感じでしょうか??
祇園祭は生稚児さんの吉符入りと云う儀式から始まり、生稚児さんは長刀町と養子縁組までして祇園祭の一か月間特別な生活をされるとか。
「京都十代東京三代大阪一代」と言われますが京都の名士と言われる方々にとっては自分の息子さん、お孫さんがこの生稚児さんに選ばれると云う事は超~名誉な事みたいですね。

 

午前9時!! この大丸百貨店前の長刀鉾から順番に進みまして…途中で「くじ改め」と云う列の順番の確認、その後長刀鉾に乗る生稚児さんが〆縄を長刀で切りまして…巡行開始!!
3か所有ります交差点でのカーブの際には車輪が固定されて居ます鉾は車輪の下に裂いた竹を敷き詰め、そこに水を撒いて滑りをよくしておいて一気に回転!!
大体30度くらいずつ、3回程度に分けて90度回転させるのですが…結構な高さがある鉾、鉾の上にはお囃子を演奏する方々も乗って居ますからかなり重心が高い感じでして…
時々その竹から車輪が外れてしまうと車輪は道路上では横には滑りませんので…「ヤバッ!!」って云う感じに鉾が傾いたり…(滝汗)
微妙な角度調節は車方さんと云う方が車輪の下に楔を入れて少しずつ角度を変えるのですが直線ですと結構な速さで動いて居る鉾の車輪の下に楔を入れるのは命懸けみたいな感じ(滝汗)
 

お囃子のリズムと相まって…確かに「厳か」で「静」なのですが実は彼方此方にダイナミックな「動」がありとても素晴らしい祭典です。

 

三か所ありますカーブ、最初の四条通りから河原町通りに入る交差点は一番人気のスポット、その後京都市役所前もそれなりの人出と云う事でKAZ達は最後の新町通りに入る部分で見学するべく待機。

大丸前を9時に出発しまして此方に来るのは11時過ぎ。
今年は「鶏鉾」の車輪にトラブルが有りまして少し遅れ気味、KAZ達は混雑を予想しましてホテルを9時に出発、歩いて15分ほどですので9時15分頃から2時間以上待機(滝汗)

 


警備の警察官が言うには昨年はドピーカンの晴れで巡行参加者、見学者含めて30人以上の熱中症患者が出て救急車が右往左往の大騒ぎだったとか。「今年は曇り空で最高の状況です!!」との事でした。

 

 

 

山鉾巡行本部、救護所、そして有料観覧席ですかね??

 

そして…

 

 

此方は何を??

 

 

 

鉾が信号機に当たってしまうので…

 

 

 

クルっと90度回転!!(凄)
(他の信号機と見比べますときちんとそのように設計された信号機みたいです)

 

 

 

此方は消防団の方々が車止めのポールを一時撤去!!
そして此方の消防団の方々は辻廻しの為の竹に撒く水を消火栓から供給すると云う大役も!!(笑)
あの太い消防用ホースから汲み桶に水を入れる訳ですから…これはこれで繊細なバルブ操作が必要でして…

 

そんな様子を見て居ましたら…

 

 

先導するパトカーが来ました!!

 

お囃子が聴こえて来ますと…

 

 

「くじ取らず」TOPスタートの長刀鉾です!!

 

 

 

鉾の先端には疫病邪悪を祓う大長刀!!

地上から長刀の先まで約25m、鉾の重さは11tと言われますから如何に巨大なのか…(汗)

 

一旦此処で止まりまして…何が行われるのだろうと思ってましたら鉾に階段が取り付けられまして…

 

 

稚児様のお供役「禿」(かむろ)の二人が降りてきました。
警備の警察官に聞きましたらこの御池通から新町通り入る直前で儀式としての祇園祭巡行は終わりなんだそうです。

新町通りに入った山鉾は其々の町内に戻るだけ。

なので新町通りに入る前に稚児さんは山鉾を降りて八坂神社に向かうそうです。

 

 

 

二人の禿さんが降りた後に…

 

 

 

稚児さんが剛力さんの肩に載せられて鉾から降りてきました。
何でも稚児さんは生神様、地に足を付けてはいけないそうで…

 

 

 

巡行の再開です。

動画でもご覧下さい。

 

 

 

新町通り方向に曲がる位置まで進みますと車輪の下に割竹を入れて水を撒き辻廻しの準備。

 

 

用意が整いますと…鉾の先頭に立ちます音頭取と呼ばれる指揮者?運転手?(直線部分は二人で辻廻し部分だけ四人)の掛け声で一気に回転させます。

 

 

 

 
 
辻廻しが無事に終わり直線に入りますと車方と呼ばれる方が車輪の下に楔を入れて微妙に方向を調整。
同時に屋根の上に居ます屋根方は建物や信号機、そして電線に触れないように調整。
結構なスピードですので其々が結構忙しい!!(汗)
 
そして次に来ましたのは…
「山」の一番手「油天神山」でした!!
 
 
みんなで持ち上げて方向転換かと思いきや三周廻ってくれるサービス!!(笑)
 
「山」と「鉾」の違いは…
大雑把に言えば「鉾」は屋根の上に長刀や月と云ったシンボルが飾られていて大規模。
「山」は屋根の上には木が載せてある(山だから?)でやや規模が小さい。
でも山のような鉾も有りますし鉾のような山も有りますからなかなか難しいです(汗)


 
「伯牙山」
 
 
 
「白楽天山」
 
 
 
月を掲げて居るの鉾は「函谷鉾」
 
 
 
「芦刈山」
 
 
 
平山郁夫画伯により「砂漠らくだ行」の胴懸けは「孟宗山」
 
 
 
 
子供達の棒振り踊りと共に来たのは「四条傘鉾」
 
そして此方は…
 


 
最大の大きさ、最大の重量を誇り、動く美術館と称される装飾の鉾は…「月鉾」
 
 
 
「音頭取」のお兄ちゃん達、一世一代の晴れ舞台!!何とも凛々しいですよね~
最近は「曳手」が少なくなり鉾によってはアルバイト曳手も居られるようですがこの音頭取は…京都十代の方々なのでしょうね。
 
 
 
真ん中に座って居られるのは…稚児様の人形です。
以前は其々の鉾に生稚児様が乗っていたそうですが今はくじ取らずで先頭が決まって居る長刀鉾だけに生稚児様が乗られていると。
 
 
 
「占出山」
 
 
 
その後方から「菊水鉾」です。
 
 
 
 
 
 
そして
 
 
くじ取らずで前祭で毎回しんがりを務めますのは「船鉾」
名前の通り船の形をした鉾です。
こちらも重そうですね~(汗)
 
 
 
 
 
これにて山鉾巡行終了!!
待機時間を除いて約2時間半の巡行…立ち放しですのでそれなりには疲れましたが次から次に来ます山鉾に休む間も無かったと云う感じでしょうか??
曇り空だったのもラッキーでしたね(炎天下だったら熱中症者続出でしょう…汗)
 
日本の三大祭の一つ。
伝統としきたり、重厚なその雰囲気を満喫!!
そして皆さん法被や袢纏をはだける事無くピシッと着て見ていてとても気持ち良くカッコ良いと思いましたわ!!
 
各山鉾はこの交差点を曲がると自分の町内に戻り祭りの成功を祝いすぐその日の内に解体作業に臨むそうです。
ついて行こうとしましたが…新町通りは一方通行で狭い道、飛んでも無いほど凄い人出でして…(汗)
今回KAZ達はタイの自宅を出てから常時マスクを着用中。
タイでも日本でも再びコロナが広がって居るとの事でして、既に日本の保険が無いKAZ達、万が一感染でもしたらと用心の為にマスクを着用して居りましたが…あの人出の中に入って行くのには躊躇してしましましたわ(汗)
 
夕方には八坂神社の「神幸祭」と云うお神輿が出ますのでそれまでホテルに戻り一時休憩と云う事で帰路に…
 
ちょっと遅めのランチは…
 


どこも満員ですので…(汗)
 
 
 
KAZはうな丼!!

女房は…
 
 
牛カレー??
女房が自分からカレーを食べるなんて超~珍しい事でビックリ!!(笑)
「なんか匂い嗅いだら無性に食べたくなった!!」って(爆)

と云う事で「神幸祭」は次の記事でご紹介させて頂きます。