映画監督という職業はホントに大変だと思います。
つい、1週間ほど前の話、
とあるスタジオにて。
スタジオ作業のちょっとした空き時間、
ディレクターさんと話す。
初めて仕事をする30代のディレクターさん。
彼の前職の話になった。
本編の監督だった、という。
つまりは、映画監督。
なんらかの理由で辞めたようだ。
そして今は、会社員としてディレクターをしている。
辞めた理由は、聞かなかった。
というか、聞けなかった。
映画監督というのは、ミナの憧れの職業。
なりたくてなれるもんじゃない。
その立場を投げすて、会社員の1ディレクターを職業とする。
彼、曰く…
映画監督という職業は、人を蝕む。人をダメにする。
監督をやってる間、予算のコトとか、まるで考えられなかった。
視野には、映画のコトしか入らない。
作品のコトしか、見れない。
そして極めつけ。
日本で、映画監督だけで食えている人は、いないだろう。
食えない!
オーバーな部分はあるかもしれないけど、
まんざら、嘘じゃないと思う。
事務所に戻り、インターネットで、名刺の彼の名前を検索してみた。
すると、出てくる、出てくる。
がんばってたんだなぁ。
監督という職業は大変だと思う。
映画は監督のモノ。
映画のデキが悪ければ、批判されるし、
デキが良ければ、賞賛される。
で、
出来に関係なく、
お客が入る、あるいは、入らない。
全てを、監督は、一身に受けなくてはならない。
撮影現場にて、
役者、カメラマン、照明さん、音声さん、アシスタント、
全ての人を束ねる長である。
撮影が終わり、
編集、音声の作業。
そこでも、長だ。
そして、作品が完成し、
監督は全ての批評を一身に引き受ける。
こんな面白いコトは、ないような気がする。
こんな大変なコトは、ないような気がする。
で、オチ…
そんでもって、
食えない!
これまで、何人かの、映画の監督と仕事をしたことがある。
みな、大らかだ。
人として、幅が広い。
人を惹きつける魅力がある。
で、いながら、とても細心な人が多かった。
過酷でシビアな仕事が
そういう風に人を作りあげるんだろうな、きっと…
そう思う。