一般病棟に移ってからも手術は続いた
何度目かの手術後に麻酔から目が覚めたら、よく見知った二人の看護師が私のベットの横に立っていた
看護師が私に向かって"喉が乾いたでしょ
これ、飲む?"
と透明の容器に入れた薄茶色の物を飲ませようとした
私はとっさに"この色はオシッコだ!"
と、思った
私にオシッコを飲ませようとしている
私は看護師に"それは何ですか?"と聞いた
すると、
"いつも飲んでるジャスミンティーだよ"
と言われた
そういえば、私はその頃、ジャスミンティーを好んで飲んでいた
カロリーゼロのものしか飲めなかったので、そんな私のお気に入りだった
看護師はそれをちゃんと把握していて、飲ませてくれようとしていたのだ
優しい、、、
が、私は1度オシッコと疑ってものは飲めない
悩んで悩んで一口飲んだような気がする
これが私の勘違い
次に先生の痛い勘違い
いつものように、傷の手当ての為に先生と看護師さんが待つ処置室に向かった
上半身の処置をしてもらっているとき、私はふと疑問に思っていたことを聞いた
それは左足の甲の傷だ
いつもガーゼを貼ってくれるだけで、なにも薬をつけない
私は"左足の甲の傷はどうなってるんですか?"と聞いた
すると先生が、足をみて、"あっ!壊死してる"と言った
"上半身の火傷が酷すぎて、そっちに気が回らなかったわ"と言いながら、その場で手術が始まった
"壊死してるから、痛くないからね"と言われていた
最初は痛くなかった
しかし、突然の激痛!
"痛い痛い痛い痛い、壊死してるはずなのに痛いです"と言うと
先生は"今、麻酔の注射うってるからね"
と言われた
見たら、壊死してる部分とその回りの部分をメスでほじくっていた
傷は縦に長く深く伸びていた
その場には、先生と看護師と研修医がいた
最後に傷口を先生が下から半分まで縫った
そして、研修医に"続きを縫って"と言った
すると研修医が、"上半身ですか?"と言い出した
先生が"上半身のはずないでしょ!半分まで縫ったから、その続きを縫ってって言ってるの!"と呆れていた
私も当然、呆れた
案の定、縫い目は汚く、今でも先生の縫ってくれた所は綺麗だが、研修医が縫った所はボコボコになっている
私を踏み台にして、羽ばたけよ、研修医
大学病院なので、研修医や半分学生も多い
私はこれまでにそこの病院で9度手術している
私のような全身熱傷の患者は少なく、研修医にも、リハビリの先生にとっても、凄く勉強になる状態のようだ
だから、私の診察の時に、先生と一緒に研修医がつくこともある
そういう時は、私の病状を全部話して勉強の役に立ててもらう
リハビリの先生から、火傷の患者さんの相談をされることもある
私は、他の患者さんや先生達の役に立ちたい
命を救ってもらったから、恩返しがしたいのだ
話がそれてきたので、この辺りでやめておこう
どうせまた頭がぐるぐるして、記憶に自信がなくなってきたしね