<リョーマ>

思い出したぜ
テニスとであったころ
何もできなかったけど夢中で
追いかけたボール
上達するたび
新しい技にチャレンジして


天衣無縫の極みの扉


<全員>

見ろよ越前リョーマ
輝く笑顔でテニスしている
見ろよ越前リョーマ
体中から喜びがあふれている
走って走って走って
未来へ進むどこまでも

<幸村>

これは生きるか死ぬかの
真剣勝負
常勝する
それこそ掟
勝つことを勝つことを勝つことを
天衣無縫がなんだ

<リョーマ>


誰にだってきっと見つかるはず
天衣無縫の極み
誰にだってきっと見つかるはず
天衣無縫の極み

<全員>

生きてる生きてる生きてる



上手手前から南次郎の登場。

感触を失い

視覚を失い

(暗くなる)


そして聴覚を失ったリョーマ

(無音になり

幸村の声が静かに響く)


(リョーマが中央奥

それ以外はすべてはける)


(黒、赤、オレンジの入り混じる映像)



<リョーマ>

まるで暗闇
何も見えない
暗黒な世界にただよい
流されていく
(ゆっくり手前に進む)


(上手手前に南次郎

下手手前に幸村登場

間奏で口を開き去る)


俺はだれ
なんのため
歩いてる
目的は
俺はだれ
なぜ一人
このボールは何かを壊すためなのか

(さらに手前へ)

負ける
負けたくない
どうしてこんなに
苦しいんだろう
ああどうしてこんなに
苦しいんだろう
テニスってこんなに辛かったっけ
いや、これはテニス
テニスって
テニスって

(センター奥にスポット。

南次郎と、幼少時のリョーマの演出。)


「リョーマ、テニス楽しいか?」

(うなずく子リョーマ)


(曲調の変化)


うん
テニスって楽しい
だから今まで続けてきた
テニスを嫌いになんてなれない
テニスって
テニスって
楽しいじゃん



ステージが一気に明るくなる。

(ベンチ、コート、全員ステージ上)


(リョーマが奥コート)


天衣無縫。

リョーマの試合リードへ。

(コート逆になる

手前にリョーマ)


百錬自得に続き

才気煥発までも繰り出すリョーマ。

5球と予測。


4球目を幸村が返す直前・・・


幸村はリョーマの脅威を実感。

そして幸村が絶望の淵へ落ち

復活してきた場面へ。

(下手ベンチ以外が暗くなり

立海のそれぞれが口を暗く)

真田「幸村が・・・負ける?」

赤也「そんなわけあるか!!

ブン太「幸村はあの絶望の淵から返ってきたんだ」

ジャッカル「そうだ・・・!!立海3連覇のために!!」


(中央から上手奥だけがぼんやりと明るくなり

幸村が倒れる場面、真田の叫び、幸村の喚き)


幸村の4球目に対して

リョーマの5球目・・・


大ホームラン。

着地に失敗して転倒。

鼻血にも気づかす・・・。


幸村のテニスが始まる。


金ちゃんの語り。



(コート再び手前に幸村)


<幸村>

これこそが俺のテニス
お前の五感を奪う
これが俺のやり方
お前はただのでくのぼう
(リョーマにラケットを向け奥へ)

右も左も上も下も
お前にはもう関係ない
(ラケットで切りつけるように上下左右に)

無重力状態にただよう
あわれな負け犬
(ゆっくりと手前へ)


<立海>

(ベンチ前に1列になって)

あれが幸村のテニス
やつはもう動けない
それがあいつのやり方
イップスが…
時の流れも止めてしまう

呆然と立ち尽くすしかない
悲惨な人形

<幸村>

(コート中央手前でリョーマを見下す)

あがいても無駄
考えても無意味
俺のテニスの前では
お前は死人も同然
焦っても無駄
なにもかもむなしく
お前は再びテニスを忘れて
コートを去ることになるだろう
かわいそうだけどしかたない
俺と戦ったことが
不運だったと諦めるんだな

<立海>

あれがあれこそが
幸村のテニス